短 vs 長。大ぶりな皮剥ぎナイフを山中でのイノシシ解体に使ってみた。
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最終更新日:2019/03/10
猟具・猟装
解体にはシカより格段の時間がかかるイノシシ。皮下脂肪を肉の方に残すのに手間がかかるのが一因です。
そのために「スキナー」「スキナーナイフ」「皮剥ぎナイフ」「皮剥ぎ包丁」といったそれ専用の刃物が売られていて、シシ猟をする猟師必携のアイテム。あとはシカはシカでもエゾシカとか、ホンシュウジカでも夏場の有害個体だと脂多いみたいですね。
僕は現在これぐらいの小ぶりなスキナーを使っています。
シシ猟隊にいたころに買った大きめのスキナーも持ってたんですけど、山中でザックの中身をぶちまけてしまった時に紛失したので小さいのを買いなおしたのです。
関連記事:格安皮剥ぎナイフを山中でのイノシシ解体で使ってみた。
が、そこは日ごろの行いのいい僕。山の神様が返してくれました。荷物をぶっちゃけた地点より数十メートル上にて発見。ぶっちゃける前からパッキングが緩んでいたようです。これで皮剥ぎナイフが二本になりました。
このでっかい方を山中で使ってみたことはまだありません。そこでフィールドで実際にシシの皮剥ぎをやってみて、使い勝手を試してみることにしました。
皮剥ぎは2月17日にしとめた、でっかいメスのシシで行いました。
関連記事:狩りバカ日誌 2019年2月16,17日(散弾銃・単独忍び猟)後編
以前いたシシ猟隊は設備のしっかりした山小屋を所有していて、そこではこいつを使っていました。足場も悪けりゃ獲物もぶらんぶらんしているフィールドでの解体、使いごこちはどうか?
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うう~~~ん。僕の腕とこの状況だと、やっぱり小さいスキナーの方が使いやすいかな。
長い刃渡りを利用してずら~~~っと刃を長走りさせて一気に削ごうとすると、切れすぎて皮に穴を開けてしまう…。
かといって少しずつちまちま削ごうとすると、長さが邪魔になって動かしにくい。てか、それじゃあ小さいのでいいじゃないか。となる。
皮剥ぎに慣れてる人、手先の器用な人。獲物が大物でちまちまやっていては時間がかかるケース。ものすごく脂乗りがいいので多少はロスを出してでも手早く済ませたい時。台の上とか、良好な環境でやる場合。などにはおすすめできます。使いこなせれば早いはず。
シシの解体、どこまで丁寧にやるかだけど、やっぱり時間かかりますからね…。現状では一頭に3時間かそれ以上かかってます。しとめたのが夕方だと大変。
僕はしばらくは小ぶりスキナーでやっていこうと思います。で、慣れてきたら長いのに挑戦。時短を試みます。その時まで大事に取っておきましょう。
これからナイフを揃えようという方には、僕的には短いものをおすすめします。安いですしね。このへんから腕を上げていきましょう! (・∀・)
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