BEER BELLY@天満 | ディックの独白 / Dick's Monologue

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否定はしないけど、ビール腹って店名は😆

 
 
 
天満 BEER  BELLY
 
1994年の酒税法改正によってマイクロブルワリーによるビール醸造が可能となり、全国各地に醸造所が誕生して空前の”地ビール”ブームになったことはよく覚えている。でもあの頃の地ビールは美味しくなくて、やっぱり大手のビールとは比較にならないなぁ と思ったんだ。
ところが2000年代に入ってしばらくしたら、世の中にはクラフトビールなるものがブームになりはじめていた。クラフトってなんやねん?と思っていたら、どうやら地ビールのことだと分かったけど、以前の不味さがトラウマになっていたので、当初は手を出さず。でも目にする機会があまりにも多いので好奇心から飲んでみたら、えっ 美味しいやん!とびっくり。
 
あとで調べると、こころざしの高いブルワリーが品質改良を継続的に行ない、味が格段に良くなったらしい。再ブームはアメリカでのクラフトビール人気にあやかったとも聞くけれど、美味しくなければまた一過性に終わったかと思う。だから現在のクラフトビールの人気は、マイクロブルワリーの努力が大いに貢献をしているだろうな。
 
そして、そんなブルワリーのひとつ 箕面ビールが直営するお店が天満にあるとのことで、ビストロ ダ アンジュ 〜 あるら〜じと梯子してきた僕達は次にここを訪問。 まぁそれとMさんの、箕面ビールが飲みたいの との甘い囁きに乗ってしまったこともその理由だな。(女性に弱いオトコです)
 
 
 
そのお店は天満市場の中にありました。
僕が一推しの 洋食屋 ゴメンネJIROのすぐご近所さん。
 
 
 
全国区レベルのクラフトビールといえば、ヤッホーブルーイングのよなよなエール、木内酒造の常陸野ネスト ホワイトエール、銀河高原ビール(ヤッホーの子会社だけど)の小麦のビール、ヘリオス酒造の青い空と海のビール などが僕でも知っている銘柄。箕面ビールは全国区ではないかもしれないけど、関西ではそれなりの地位を築いているんじゃないかな。
 
 
 
香りとコクに特徴のあるスタウトは僕の好み。ウイスキーでもアイリッシュやラムと、とかく個性の強いお酒が好きなんだな。
 
 
 
お客さんには若い人達が多く、それゆえ店内の雰囲気は活気があってうるさいくらい賑やかで、ここにいるだけで元気がもらえるスポット。だから静かに飲みたい御仁は場違いだろうな。
 
 
 
奥に長く伸びるカウンターは12mもあるそうだ。
外出する人が増えたといっても、この日のカウンターはグループ毎に間隔を置いて座るだけの余裕があった。でもここに人が鈴なりに並ぶ光景が戻ってくる日も、そう遠くはない筈だ。
 
 
 
一軒目のビストロ ダ アンジュもそうだったけど、このお店でも黒板がメニューとして用いられていた。しかもここの黒板、大学の講義室にあるようなデカさなので、目の悪い僕にでも読みやすい大きさの文字で書かれているのがありがたい。
 
 
 
僕達が飲みのはもちろんビール。
Mさんはペール、僕はスタウト。二人ともサイズはパイント。ハーフなんて語句は僕たちの辞書にはないのだ。ところでパイントは、イギリスとアメリカで容量が異なると聞くけど、こちらのお店はどちらなんだろうね。イギリスの方が多いので嬉しいけど。
 
 
 
おつまみも頼んだけど、名前が思い出せません。でもこのペースト、クラッカーの塩気とマッチして、すごく美味しかった。
 
 
 
このようなパブでは必ず注文するフィッシュ&チップス。イギリスに住んでいたことのあるMさんは、当時の油っこかった記憶が強いらしく、あまり口にされない。ちなみに僕がこれを好きな理由は、以前にも書いたけど開高健の小説で読んだことがきっかけなんだ。新聞紙で包んで食べるシーンは、読者の僕にも食べたような錯覚を覚えさせるくらい上手い描写だった。あっそうか、新聞紙に魚の油を吸わせるくらいなので、本場のそれはやっぱり油っこいんだな。
 
 
 
カウンター席って、お代わりするにはすごく便利。目の前でいそいそと働くスタッフさんにすぐ声をかけられるからね。だから、どんどんグラスを重ねてしまった。
 
 

 

 

何杯のグラスを重ねたかは全く覚えてないけど、2時間半も滞在してしまっていた。時間を忘れるくらい居心地のいいお店だったな。

 
 
 
ご馳走様でした。
このお店、まさにパブといった雰囲気があって僕好み。また来ますね!