シャーベット 209 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


多分


教授にとって


この手の駆け引き


俺がはじめてではない



…って事が


対峙して


すぐに分かる



と 同時に



さっきから


トラップに掛かった感


半端なくて



俺は


教授の


意外な観察眼と


敏感な嗅覚に



追い詰められ


まさに


万事休す


な 現在




ここまで来た駄賃を


望まず



さっさと 資料運んどけば


よかったぁ





頭の中で


繰り返しながら




俺は



「まぁ お茶でも飲んで」





教授に出された


ペットボトルを前に



小さく



「いただきます」



と 息を吐く







教授について回っていた


女子は



俺の見立てた通り



役員が親しくしていた


女の子の一人で


あったらしく





「あの子も


 君と同じ事を知りたがってたよ」



そう言って


俺が あれこれ


役員に繋がる情報


聞き出す為の伏線



会話に絡める作戦に


出る前に



教授が始めた 本題が



ずばり


俺の聞きたかった内容の


的を射てて



俺は ぐうの音も出なくなる




頭の中で


何で 分かった? 


俺 そんな素振り


してないよね?



…って



ここまでの経緯


リピートしながら


手持ち無沙汰に



出された ペットボトルの


キャップを捻る




  つづく