旅先ならでは、ヒッチハイクならではの出会いを通して様々な人の姿を紹介していくこのコーナー。今回は海を越え、タイにて第13段!
記念すべき海外ヒッチハイクデビューで出会ったのは、
「英語が堪能なタイの若者2人組」
タイのアユタヤという街から首都バンコクへヒッチハイクを試みたときのことだ。
僕の海外ヒッチハイクデビューは、想像を超えてなんと、開始10分で乗せてもらえることとなった。
通算164台目。
乗せてくれたのは、タイの若者2人組だ。
彼らは働いていて、タバコの営業マンだった。
年齢は21歳らしく、僕より1つ年下だがもう社会人。そういう意味では先輩だ。
ちなみに、タイのタバコのパッケージはかなりグロテスク。
「タバコを吸いすぎると、こんなふうになっちゃいますよ」という警告の意味が込められている。こんなパッケージだったら買う気も失せる。
タイの公用語はタイ語だが、「サワディーカップ~(こんにちは)」「コップンカップ~(ありがとう)」しか知らない...
しかし彼らは英語を話すことができたので、コミュニケーションを取ることができた。
これはラッキーだった。
まずは、僕のヒッチハイクテクニックである、「車内のトークは質問に答えるだけでまずはOK理論」と、カタコト英語を駆使して、車内でコミュニケーションを取った。
参考:http://ameblo.jp/highspeed19boyz/theme-10084208653.html
その後、こちらから彼らに質問をいくつか投げかけた。
思いのほか車内は盛り上がったのだが、
そんな中、印象に残った彼らの回答が2つあった。
Q.なんで乗せてくれたのか?
「お金がなくなってしまい、アユタヤからバンコクまで帰れなくなってしまったのではないか、と思ったから乗せたよ。」
なぜ僕がヒッチハイクをやったのかについては、正直に言うと、お金がないからではなく、単純に海外でヒッチハイクをやってみたかったからだ。
しかし、彼らは、本当に僕がお金を失い、誰かにタダでバンコクまで送ってもらうことしか方法がないのだと思い、僕を助けたというわけだ。
自分が思っていることを素直に英語で伝えることができないもどかしさを感じながら、僕はつじつまを合わせるために、
「そうさ、これくらいで足りると思って600バーツしか持ってこなかったんだ。だけど、ゾウに乗ったりしてお金を使ってしまってあと10バーツしか残っていない。なのでバンコクに帰れない。だからヒッチハイクをしたのさ。ありがとう。」と嘘をついてしまった。
海外でヒッチハイクに成功した喜びと、彼らに対する申し訳ない気持ちが混ざりあって、なんだか複雑な気持ちになったのを覚えている。
Q.日本という国にどんなイメージを持つか?
「マンガ」「スシ」「テクノロジーの発展」などが挙がったのだけれど、その中で特に印象的だったのは以下の2つだ。
①日本は物価が高い
彼らだけでなく、タイで出会った外国人の人たちに、
「Have you ever been to Japan?」
と聞くと
「No.I want to go to Japan,but Japan is expensive!! So, we can't go to Japan!!」
だいたいこのような回答が返ってきた。
「日本には興味あるし、行きたいけど、日本は物価が高くて行けないよ!」と。
タイのラーメンは100~200円。
インドのカレーは100~300円。
日本のラーメンは700~1000円。
確かに、タイやインド、他のアジアの国々と比べると日本の物価はかなり高い。
税金の問題?
所得の問題?
人件費の問題?
原料費の問題?
難しい問題だけど、この「差」はいったいどこから生じているのだろうかと考えさせられた。
②日本人は働きすぎ
日本へのイメージでまさかこれを言われてしまうとは。世界的にも「日本人は働きすぎ」が有名になっているのか。
「日本人は夜遅くまで働き、働きすぎて病気になったり、なかには亡くなってしまう人もいる(過労死)と聞いたことがあるが、それは本当なのか?」
反射的に「Yes.」と答えてしまっている自分がいた...
「タイ人は日本人と真逆で、怠け者さ~」
確かに、乗せてくれたこの2人は車で呑気にべちゃくちゃ喋りながら、陽気な音楽を聞いているし、営業マンなのにスーツじゃないし...
(はたしてこいつらは本当に仕事中なの?!本当にビジネスマンなのか?なんか怪しくなってきたぞ。無事にバンコクにたどり着けるのか..?)
大丈夫か、タイ人…!?
そして、
「日本人がいかに勤勉か」ということを痛感した。
日本を飛び出し、他の国と比較することではじめて、自国や他国の国民性というものをリアルに感じることができる。
こういう体験は海外ならではの貴重な経験だ。
日本人は勤勉、タイ人は怠惰。
どちらがいいでも悪いでもなく、
それをまずは「受け入れる」ことが大切なのだと思う。
(海外でビジネスしている人たちは、現地の人たちをまとめることに苦労しているんだろうなあ...)
彼らと話しているうちに、あっという間にバンコクに到着した。
ヒッチハイクは、運とタイミングに左右されるものであるから、目的地までたどり着くのに何度も乗り継ぐこともあれば、今回のように1台で一気に行ってしまうこともある。
(ちゃんヒッチハイクできるじゃん…!タイ人、疑ってごめん!)
タイ人って、インド人よりは優しい気がしたなあ。
最後に、感謝の気持ちを伝えるために、
彼らの名前をカッコイイ漢字に変換し、それを紙に書いてプレゼントした。
1.5時間の日本人とタイ人のリアル国際交流ヒッチハイクコミュニケーションで、いろいろと考えさせられた。
「日本でヒッチハイクするのもいいけど、海外でするのも面白い!」
という気持ちになった一方で、
「もっともっと英語が話せるようになれば、もっともっと楽しめるのに!」
という悔しい気持ちにもなった。
(日本だけじゃなくて、世界の人たちと、もっともっと深い話がしたい!)
(やっぱり、ヒッチハイクはやめられない。)
なんだかんだで怖かったけど、無事で帰ってこれてよかったです。
やってみないと、わからないものだ。
ナン(輭)とレック(烈駆)の2人に感謝。
コップンカップ~☻
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これまで、163台のヒッチハイクに成功し、のべ660人の人たちと出会ってきた。
そして、ヒッチハイクの面白さを多くの人たちに伝えたい!と思ってブログを書いてきた。
そんな中、こんな考えがふと頭に浮かんだ。
(ヒッチハイクの面白さを伝えたいのであれば、自分自身がヒッチハイカーとしての幅をもっと広げるべきなのではないか…)
「そうだ、海外でヒッチハイクをやってみよう!」
ということで、ちょっぴり怖かったけれど、海外ヒッチハイクに初挑戦してみた。
舞台は、タイ!!
タイを選んだ理由は、
「バックパッカーの聖地」っぽいイメージが僕の中にあって、なんだかワクワクしたからだ。
ちなみに僕が思う、最もバックパッカーの聖地っぽい国は、「インド」であるが、インドは今年の6月に行ってきたので、その次にバックパッカーの聖地っぽい「タイ」を選んだ。
海外ヒッチハイクに挑戦した目的は、以下の2つだ。
①海外でヒッチハイクを成功させ、ヒッチハイカーとしての実績を積むこと
②日本で培った僕のヒッチハイクテクニックが世界でも通用するのか、確かめること
今回はアユタヤという街から、首都バンコクに向けてヒッチハイクをした。
まずは、これまで日本で培ってきたヒッチハイクテクニックで準備。
海外でヒッチハイクをやろうが、日本でヒッチハイクするときの気持ちとそんなに変わらない。
⑴旅に必要な持ち物
↓↓
http://ameblo.jp/highspeed19boyz/entry-11914375846.html
クロックス
高校のジャージ短パン
みんなからの寄せ書きが詰まったTシャツ
この3点セットは、僕が旅する上では欠かせないユニフォームだ。
「何か面白そうなことやっていそうだな!」と思われるような格好は、日本でも海外でも共通なはず!
⑵美文字レタリング理論
↓↓
http://ameblo.jp/highspeed19boyz/entry-11922125092.html
「字がキレイな人」=「ちゃんとした人」と認識されやすいのではないだろうか。
人の心理傾向を利用したこの理論も、もちろんヒッチハイクをやる上では欠かせない。
だが今回はいつもと違い、書く文字は「タイ語」だ。
なるべく美しいタイ語を書こうと思い、頑張ってレタリングした。
現地の人に教えてもらいながら、なんとか
「バンコクまで乗せてください」と書いた!
⑶BHS理論
↓↓
http://ameblo.jp/highspeed19boyz/entry-11916816313.html
ヒッチハイクをやる上で最も利用価値の高いテクニックのひとつ、その名も「BHS理論」
「ここなら乗せる側の人が停まりやすい」場所がベストヒッチハイクスポット、略してBHSである。
163台もヒッチハイクしていると、
ここならイケる!
というBHSが直感でわかるので、今回はビビッときた交通量の多い、国道沿いのBHSでヒッチハイクを試みた。
さあ、舞台は整った...
初の海外ヒッチハイクが幕を開けた!
「やべー!海外でヒッチハイクやっちゃってるよ、俺…!」
初めてのことにチャレンジするときのワクワクドキドキ感がたまらない。
TOYOTA、NISSAN、SUZUKI、MAZDAなど、
タイでは走っている車のほとんどが日本車だった。
実際にやってみると、
手を振ってくれたり、笑ってくれたりと、タイ人からのリアクションは結構良かった。
「やっぱりヒッチハイクは楽しい!」
満面の笑みでヒッチハイクに夢中になっている自分が、そこにはいた。
そしてなんと...開始10分!
1台の車が目の前で停まった…
「きたきたきたきた!!!」
タイ人:「What are you doing?!」
僕:「We want to go to Bangkok!! Could you take me to Bangkok for free??」
タイ人:「.....OK!! Come on!!」
こうして、タイでのヒッチハイクは開始10分で成功した。
(オイオイ早すぎるだろ~!!)
タイでのヒッチハイクがわずか10分で成功した要因を2つほど考えてみた。
①僕が編み出したヒッチハイクテクニックは世界でも通用する
丁寧な字
乗せやすい場所に立つ
笑顔で楽しむ
など、「相手の立場で考える」ことは、日本でヒッチハイクするにも海外でヒッチハイクするにも共通して必要なことだと再確認できた。
「美文字レタリング理論」や「BHS理論」はおそらく世界共通のヒッチハイクテクニックとして使えることも確認できた。
②タイは仏教国である
テクニックが通用したとはいえ、ヒッチハイクは乗せてくれる人がいなければ成立しない。
全体的にタイ人は優しいという印象をうけたが、それは、タイが仏教国であることが大きく関係していると思う。
以前日本でヒッチハイクした時に、お坊さんが仏教の教えについて僕に教えてくれたことを思い出した↓↓
http://ameblo.jp/highspeed19boyz/entry-11932601765.html
あくまでもイメージだが、「困っている人がいたら助けなさい。いいことをすると、仏様が見ていてあなたにいいことが起きますよ」みたいなマインドをもった人が多いのだと思う。
...ということで、タイヒッチハイクの2つの目的↓↓
①海外でヒッチハイクを成功させ、ヒッチハイカーとしての実績を積むこと
②日本で培った僕のヒッチハイクテクニックが世界でも通用するのか、確かめること
は達成することができた!!
はたして、
どんな人が乗せてくれたのか?
どんな会話をしたのか?
無事にバンコクまでたどり着くことが
できたのか?
…つづく!!
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