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ある仕事先でのこと。
業務工程や懸案事項についての社内打ち合わせを行っているときでした。最後にプロジェクトマネージャーが「何か質問は?」と、メンバーに聞いていました。時間が押していたので、「できるだけ要点をかいつまんで」という注文付きで。
そこで、あるベテラン技術者がプロジェクトマネージャーに質問をしたんです。
「この橋の設計で、どうしても構造計算がNGになっていて、どうしたらいいのかわからなくなってまして、今◯◯というところまでやっているのですが、どうやら不足している資料があるみたいで、それには地質調査をする必要があって、その結果を踏まえて設計をした方がいいと思って、だけどそうすると工程が遅れる可能性があって、どうやったら工程遅延を防げばいいかわからないんです。」
メンバーは一様に、
「・・・・・・・・・・」
でした。
何を聞きたいのか、わからないからです。
構造上の問題を解決したいのか、なんの資料を求めているのか、調査不足をどうにかしたいのか、さらには工程遅延をどうしたらいいのか、とその方が何を求めているのか、何を解決したらいいのか、わからない。
マネージャーは
「もう一度、要点だけを話してくれますか?」
と聞くと、そのベテラン技術者は
「だから、この橋の設計で、どうしても構造計算がNGになっていて、どうしたらいいのかわからなくなってまして、今◯◯というところまでやっているのですが、どうやら不足している資料があるみたいで・・・・・」と同じことを話してました。
それが何度か繰り返されてました。
プロジェクトマネージャーは、
「何を質問したいのか、何を聞きたいのかわからないので、後ほど個別でお願いできますか?」
と応じ、その打ち合わせは終了しました。
その後、プロジェクトマネージャーは書面に整理して出すようベテラン技術者に依頼したのですが、提出されたのは箇条書きで5・6項目が書かれているだけの書面だったとのことです。それを見ても、やはり何を質問したいのか、どんな答えを求めているのかよくわからなかったとのことで、その後個別でミーティングをしていました。
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わからないことを質問する。
仕事ではごくありふれた光景でしょう。
しかし、本当に質問しているのでしょうか。
質問しているのに質問していないのでは?と思ってしまう光景が、実に多いのが今の世の中ではないでしょうか。
つい先日、某国会議員の質問内容や提出時期について波紋が出ていました。多くは提出時期を問題視していたようです。私は質問内容を見てまして、「この人は何を聞きたいんだろう?どんな答えを求めているんだろう?」と思っていました。
◯◯について、としか書かれてないからです。本当にそれしか提出してなかったのかどうか、定かではありません。しかし本当だとしたら、質問ではないことは誰が見ても明らかです。
答える側のことを何も考えず、ただただ自分がやりたいようにやるだけ。人として終わってる、とさえ思ってしまいました。
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質問する側が偉いなんてことはありえないです。
答える側が下の立場であるなんてことはありえないです。
だから、質問する側がやりたいようにやるなんてことは、まかり通りません。
そんな質問(じゃないけど)をしたところで、答えが返ってくると考えているとしたら、何にも勉強していない無能者・やる気ないヤツであることを世の中に宣言しているのと同じ。
質問する側は、質問するからこそ勉強しているはずで、勉強してわからないから聞く。これが普通の流れだと私(金山)は思っています。わからない点を明らかにするから次へ進めるのであり、成果を出すことにつながるわけです。
そして、勉強するからこそ「何を聞きたいのか」がハッキリしてきます。知りたいことが知れるのです。
当たり前のことですね。
といいつつ、オレはできてるか?やってるか?を自分に問うては反省する日々ですが・・・。
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