被害者の権利と加害者の権利

タイムアウトはアメリカの子育てでよくやるお仕置きで別の部屋で何分かクールダウンさせる事。泣いていてもそこに閉じ込めてみんなから引き離しておきます。あまり長くやるのは良くないので年齢に応じて時間は加減しますが最近ゆー君はいつもの和室に閉じ込めても速攻で別のドアから出て来るので暗い洗面所行き。暗いの怖くてめっちゃ泣くんですが本当に悪いことした時だけなのでこちらもそう簡単には出してやらない。出てきて謝ってみんなにも謝って、しばらくしたらまたやる…の繰り返し。効果はあまり無いしこれがベストだと思ってもないけどあまりにも迷惑をかけるのだからお仕置きも必要。ウェンディも叩いたり怒鳴ったりするのは嫌だしとりあえずこの方法を採用してます。

先日パパがいる時にまた悪さをしてタイムアウト。泣き叫ぶゆー君を見てパパが「絶対やめたほうがいい。トラウマになる」と言う。私もリンリンの時はトラウマを作ったらあかんからなるべく怖い物を作らないようにオバケや鬼で脅したりもせずそれなりに気をつけていた。でも今はそんな事言ってられない。悪いことをしている今、それをすぐに辞めさせないと家族みんなが迷惑しているんやもん。他に方法ある？

パパは「ダメだよって何度も言うしかない」って。そんなん百万回言ったわ。握ってる手を離した途端もう一回やる。ヘラヘラ笑いながらやる。こちらが怒り心頭なのをわかっていてワザとやる。お仕置きがなければ完全になめられてこっちが酷い目にあって終わり。だからタイムアウトしてるねん。パパにそれは悪魔の方法だと言われる。じゃあどうするんよ。

その日の晩、食事の準備をしている私のお尻をゆー君が突然思いっきり叩く。痛い！！振り向いたらニヤニヤヘラヘラしたゆー君が「ごめんねー」ゆゆゆ、ゆるせーん！！

同情したばーばが「愛情表現やって」と必死のフォローをしたけどウェンディゲキオコ（死語）。「じゃあ私ばーばのこと大好きやからお尻思いっきり叩くけどいい？」って聞いたら嫌やわ…って。そりゃそーだわ。

その前は短い足で一生懸命小走りするえーたんに足を引っ掛けて頭から転ばせてギャン泣きしてたわ。何日か前はベッドサイドでも引っ掛けてベッドにぶつかり口から流血させた。何にもしてないリンリンが悪いことをしたとしつこく言う、毎日ご飯の前にひっくり返ってみんなの通り道で足を引っ掛ける、ごはん時に遊んでいて呼んでも完全に無視、注意すると怒ってふて寝して次の日まで起きない、ダイニングテーブルの下に入ってみんなの足やスネを触るわ蹴るわ、お風呂でダルマ浮きの練習をしているリンリンの頭を足で抑える。それらを全て

「ダメだよ、辞めなさい」

だけ？私ら毎日嫌なこと痛いことやられっぱなしって。そんなんおかしい。

夜、家庭の夕べの時間パパは風邪気味で寝てたけどゲームの時間に降りてきたのでウェンディ言わせてもらいました。

被害者にだって権利はある。平穏無事に暮らすのを阻害されて痛い目にあってそれをなんら悔い改めもせず罰も受けず加害者だけが権利を主張するのはおかしい。ダメな事は辞めさせないといけないし、辞めないならタイムアウトだって必要だ。それが悪魔の方法だって言うならどうやってゆー君を教育するんだよー！！

パパも理由なくお尻を叩いたことは確かに悪いし辞めないといけないと納得してみんなで自分が悪いことしてしまった時の罰を考えることにした。ゆー君全く承服していない中、話し合いを敢行。その結果

パパ→携帯寝るまで取り上げ

ママ→あんまり悪いことしないけど携帯取り上げ

リンリン→ファイヤーテレビ禁止

ゆう→電気点けて洗面所タイムアウト

となりました。暗いと怖くなるのでクールダウンとみんなから引き離すという目的のために明るいタイムアウトを採用。とうとうパパの承認が降りました。ゆー君はめっちゃ怒ってたけどとりあえずそうする事にみんなで決めた。被害者の権利も加害者の権利もそれなりに守られるかな？

それから２日。特に効果はないけどまだ洗面所タイムアウトはしてません。ああー平穏無事に暮らしたい。怒らずイライラせずやさしい気持ちで一日を終わりたい。

今日もリンリンゆー君の小競り合いにウンザリゲンナリしながら寝ます…

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