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●花角英世新潟県新知事…「柳瀬氏同様、安倍政権下で出世してきた元官僚」…女性差別発言隠蔽は体質の体現

2018年06月12日 00時00分51秒 | Weblog


リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」38/新潟県知事選“女性差別発言”問題で花角候補を直撃! 隣にいたのに「よく覚えていない」と“柳瀬元首相秘書官”状態】(http://lite-ra.com/2018/06/post-4058.html)。

 《世界最大級の原発・東京電力「柏崎刈羽原発」再稼動が大きな争点…》。

   『●発言に人格が現れ、呼ばれ方に
          人間性が表れる: 「石原元「ト」知事」と「栄佐久さん」
   『●安孫子亘監督映画「『知事抹殺』の真実」の 
      佐藤栄佐久元知事冤罪…泉田裕彦新潟県知事「事件」の背景に?
   『●よりによって自民党から出馬…「反東電ですが、
       反原発ではありません」な泉田裕彦前新潟県知事…
   『●米山隆一新潟県知事は「県に運転停止の権限」、
           「私は、根拠のない“ケンカ”はしません」と…
   『●「新潟の野党勢力は今こそ、踏ん張り時」! 
       東京電力に柏崎刈羽核発電所を再稼働させるなんて狂気な凶器
   『●新潟県知事選: 「中央の紐付き忖度官僚候補
       VS再稼働反対の民意に寄り添う県議候補」という与野党激突

 東京新聞の記事【新潟知事に与党系花角氏 野党共闘候補を破る】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018061102000062.html)によると、《投票率は58・25%で、前回知事選を5・20ポイント上回った。東京電力 柏崎刈羽原発の再稼働を巡る対応も争点だったが、花角、池田両氏とも前知事が進めた安全性の検証を継続するとして再稼働に慎重な姿勢を示し、立場の違いは明確にならなかった》。
 この記事によると…:

 *** *** *** *** *** ***
  ◇新潟知事選確定得票
    当  546,670 花角英世 無新 =自公
       509,568 池田千賀子 無新 =立国共由社
        45,628 安中聡 無新
            ◇
    花角英世(はなずみひでよ) 60 <1>
          (元)海上保安庁次長・副知事・国土交通省課長▽東大 
 *** *** *** *** *** ***

 池田千賀子さんや支持者の皆さんの大変な頑張りは報われませんでした。本当に、折角の良い候補者であり、野党の統一候補者でしたのに…。
 大変に残念な結果となってしまいました。あの東京電力の核発電所再稼働が大きな争点だったはずなのに、再稼働反対派の少なからずの方が自公候補者に投票されたようです。構図としては、辺野古破壊の際の名護市長選に近く、与党自公の争点隠しが功を奏してしまいました。投票率ももう少し高いものを期待していました。眠り猫のままでは、政治は悪くなる一方。
 アノ東京電力に核発電所を再稼働させてしまうリスクは確実に上昇したと言わざるを得ません。再稼働反対派新潟県知事だった際にも、与党・自公は核発電「寄生」委員会を使い、着々と柏崎刈羽核発電所の再稼働に向けて歩を進めていたのに、【検証2~3年と新知事、新潟 菅氏は県民理解を重視】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018061101001563.html)なんていうことが、今後、守られる訳がない。再稼働に反対であるにもかかわらず、自公・花角氏に投票した方は、名護市で何が起きているかを見た方が良い

 名護市長選の際の《最も関心のある争点は「辺野古移設」だった》。この残念な新潟県知事選の結果はアノ東電の核発電所の再稼働リスクを高めるだけです。
 沖縄タイムスの【社説[辺野古8月土砂投入]撤回の決断をする時だ】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/264757)によると、《埋め立てが始まれば自然環境を元の状態に戻すのは困難になる》。
 《辺野古破壊》反対を訴えなかった現名護市長は、《辺野古破壊反対派の票をまんまとせしめました。その経緯は、以下の通りです。《「争点には触れない方が選挙に勝てるという方程式》、かつ、デマを流してでも勝てばいいという犯罪まがいの自公のデタラメな選挙戦術。

   『●名護市長選後の「アメとムチ」…勝たせてはいけなかった
             新市長と負けさせてはいけなかった稲嶺進さん
    「本当に、負けさせてはいけなかった稲嶺進さん。つくづく、そう思います。
       辺野古破壊を争点にもせず、討論もせず、当選したとたんに
     「辺野古推進と歓迎」…バカにし過ぎでしょ?
       選挙さへ終われば、アベ様は《市民の理解をいただきながら、
     最高裁判決に従って進めていきたい》ですってょ。こんな嘯きを吐かせて…。
     《安倍政権のままでは沖縄県民は永遠に報われない》」
    《【映画作家・想田和弘の観察する日々/第61回:「争点に関する自党の立場が
     不人気な場合には、争点には触れない方が選挙に勝てるという方程式】…
     選挙戦の様子を遠くから眺めていて、渡具知氏側の選挙戦略に
     ホトホト呆れてしまった。…名護市の主権者の間で最も関心のある
     争点は「辺野古移設」(53.2%)であった。2位の「雇用・経済振興」が
     16.6%、3位の「医療・福祉の充実」が11.6%だから、「辺野古」は
     抜きん出て関心が高かったといえるだろう。にもかかわらず、
     渡具知陣営は選挙戦で、「子育て支援」だの「ゴミの分別」だのといった
     政策ばかりを強調することを選んだ。そして最大の争点である
     辺野古についてはほとんど触れず、立場も曖昧にしておくという戦略
     採った。そのため、応援に駆けつけた政治家の演説も実に奇妙なもの
     なった。たとえば自民党の小泉進次郎氏がわざわざ名護市入りし、
     ゴミの分別について演説をしている動画をネットで観たが、
     彼は名護市のゴミの分別法を変えるために沖縄に行ったのだろうか?
     あれほどシュールな映像はなかなかないと思う》。


 日刊ゲンダイの記事【新潟知事選で自公が自滅 「女性知事いらない」と応援演説】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230467)によると、《自民に大逆風か。10日投開票の新潟県知事選で、自公が推す花角英世候補の応援演説に批判が殺到…横田一氏が言う。「…花角候補を直撃したら、隣で聞いていたはずなのに知らないと言われました。花角陣営は『女性、男性は関係なく、能力がある人が知事になるべきだという意味だ』と釈明して、火消しに躍起ですが、これで女性票が逃げるのは間違いない。実際、31日の応援演説を聞いていた花角候補の娘さんも問題があるんじゃないかと思ったと話していました」》。
 これが与党・自公の言う《女性活躍》です。再稼働反対の民意に寄り添う新潟県議候補に県知事になって頂かないといけなかったはずなのに。

 与党・自公の本音の吐露でも、花角氏に投票してしまう心理が分からない。
 加えて、《アベ化の腐臭》=勝つためには汚い手も、犯罪も厭わない薄汚さ。下記のような、こんなデマに騙される人が居たかと思うと、残念で仕方ない。
 【新潟知事選 与党陣営「ニセ文春報道」で選挙妨害疑惑浮上】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230939)によると、《選挙期間中に花角陣営が池田氏のニセ醜聞を拡散した選挙妨害の疑いがあるとして、公職選挙法に抵触する恐れが指摘…しかし、この話はデタラメ。しかも、池田サイドは文春から取材も受けていなかったという。要するにヨタ話だったワケだこんな話を選挙期間中にわざわざ記事にするメディアもどうかしているが、問題は、地元政界関係者やメディアが同席する公の場で、花角陣営が対立候補の醜聞が週刊誌報道される、などと踏み込んだことろう…選挙に勝つためなら、ウソをついても平気の平左アベ化の腐臭が地方にも拡大しているようだ…(取材協力=ジャーナリスト・横田一氏)》。

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http://lite-ra.com/2018/06/post-4058.html

横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」38
新潟県知事選“女性差別発言”問題で花角候補を直撃! 隣にいたのに「よく覚えていない」と柳瀬元首相秘書官状態
2018.06.09

     (6月2日、街頭演説をする花角氏(撮影・横田一))

 世界最大級の原発・東京電力「柏崎刈羽原発」再稼動が大きな争点になっている新潟県知事選で、女性差別問題がクローズアップされている。5月31日、魚沼市で開かれた自公が推す花角英世候補(前海上保安庁次長)の街頭演説。地元の商工会長が花角氏の隣でこう訴えたのだ。

 「花角さん、経験もの凄く豊かです。副知事時代から商工会をすごく応援をしてくれています。新潟県には女性の知事は必要がない。経験豊かな花角さん、一つ、よろしくお願いしまして応援にさせていただきます」

 しかし6月2日、新潟市内での街宣を終えた花角氏を直撃し問題発言について聞くとよく覚えていないという驚くべき回答が返ってきた。隣で聞いていたはずなのに、加計問題の官邸訪問の記憶をなくした柳瀬唯夫・元首相秘書官と同様の記憶喪失状態と言っていい。

 そこで「父親の出馬を知ってベトナムから駆けつけた」という花角氏の娘にも同日の新潟市内の街宣で声をかけると、簡潔明瞭な答えが返ってきた。

——「女性知事は新潟にいらない」という発言が出ましたが。

娘さん そうですね。発言は知っています。本人からではなく、商工会の方からですが、よくなかったと思います。

——謝罪、訂正した方がいいのではないか。

 

娘さん そうですね。ちょっと方法は考えさせていただきます。ありがとうございます。

 その場にいた味方であるはずの娘ですらこの差別発言を聞いたと認めているのだ。にもかかわらず元高級官僚の父親はその事実さえ認めなかった


「能力がある人こそ大切だと仰った」と応援演説の内容を改ざんした花角候補

 この女性差別発言は6月3日に朝日新聞新潟版が「魚沼の商工会長『女性知事は必要ない』 花角氏の応援演説で発言」で取り上げたこともあり、その朝日報道の当日「さすがに記憶が蘇ったのではないか」と思って、長岡市内での演説会を終えた花角氏を再度直撃した。

——「女性知事いらない」発言はどう思いますか。

花角氏
 誰の発言ですか。私、知らないのですよ。

——魚沼市の商工会長が31日に隣で話していましたよね。朝日新聞が報道しています。

花角氏 報道を見せて下さい。

——隣で聞かれて何も思わなかったのですか。「問題だ」と思わなかったのですか。

花角氏
 「女性とか男性とか関係がない。能力がある人こそ大切だ」とおっしゃったのではないですか。

 ここで新潟県連常任顧問の星野伊佐夫県議が間に入って質疑応答は終了したが、驚くべき対応だ。2日と3日連続で直撃をしても花角氏の記憶は戻ることはないどころか、応援演説内容の改ざんまで始めたのだ。しかし、女性差別発言をいち早くツイッターで紹介したフリーライターの畠山理仁氏がブログで公開した動画を確認しても、商工会長の発言は決して「男女の性別ではなく能力で知事を選ぶべき」などというものではなく女性蔑視が明らかなものだ。

 さらに5日、燕市で三回目の直撃をすると、今度は取材拒否に転じた。個人演説会を終えて車の助手席に乗り込んだ花角氏に「朝日新聞の記事は読んだのか」と聞くと、「読みました」と回答はしたが、女性差別発言についてコメントを求めた途端、車の窓を閉めて質疑応答を一方的に打ち切ったのだ。

 そして翌6日は問題発言が飛び出した魚沼市で個人演説会が開かれたので、何らかの釈明があるかも知れないと思ったが、ここでも一言も触れることはなく、応援演説をした商工会長が謝罪する場面もなかった。終了後、4回目の直撃で朝日新聞の記事を読んだ感想などを聞いたが、無言のまま車に乗り込み、すぐに窓を閉め切った。翌7日も新潟市内での個人演説会終了後、囲み取材で五度目の質問をしたが、女性差別発言の改竄を改めようともせず、女性蔑視には当たらないと考えを明らかにした

——朝日新聞の記事を読んで女性知事いらない発言を思い出されましたか。

花角氏
 私が記憶しているのは、男性とか女性とかではなくて、まさになって欲しい知事というご主旨だったと思います。

——そんなことは全然言っていないですよ。

花角氏 大勢、いろいろな場面でその種の話を伺っているので、混同しているかも知れませんけれども。

——(女性の前魚沼市長の政策への不満や嫌悪感があったという商工会長のコメント内容が紹介された)朝日の記事を読まれたのですよね。

花角氏
 女性蔑視とかそういうことではなかったと思います。そんな丁寧に(朝日の記事は)読んでいないので、申し訳ありません。


対応は加計問題の官邸訪問の記憶をなくした柳瀬元首相秘書官と瓜二つ

 朝日新聞の記事を精読して問題発言の主旨さえきちんと理解しないようでは、「女性差別発言を問題視していないと言われても仕方がないだろう。

 直撃を繰り返している間、花角氏の選挙プランナーをしていた三浦博史氏にも女性差別発言について訊いてみたが、「有権者とのコミュニュケーションを妨害しないで下さい」と抗議されただけで、「本人が謝罪声明を出す」といった具体的対応を聞くことはなかった。地元で選挙を仕切る役の自民党新潟県連の柄沢正三幹事長も3日、「朝日の記事は読んでいない」と答え、2回目の直撃取材を打ち切った星野県議も同じような回答だった。

 女性差別発言がまるで問題がなかったかのような対応をする花角陣営に対して、池田千賀子候補の陣営は敏感に反応した。選対本部長の菊田まきこ衆院議員は朝日新聞が報じた3日午前の街宣で、すぐさまこう訴えた。

 「どこが(安倍首相がよく言う)『女性が輝く社会』なのですか。結局、経済界のリーダーはこんな感覚。『女なんか、いらないという発想

 同日に新潟市内で街宣をした立憲民主党の蓮舫元民進党代表も、安倍政権と二重写しにしながらこう呼びかけた。

 「セクハラ被害者の訴えより加害者と疑われた部下を守る麻生財務大臣。『女性知事は必要ない』と与党候補を支援する演説で公言した商工会長。男性の育児は子どもに迷惑』と明言したり、3人産んだほうがいい』と公言する自民党議員たち。もう、たくさんだ。変えましょう、社会を」

 女性差別発言に対して内容改ざんや取材拒否で取り繕うとする花角氏は、まるで加計問題の官邸訪問の記憶をなくした柳瀬唯夫・元首相秘書官と瓜二つではないか柳瀬氏同様、安倍政権下で出世してきた元官僚・花角氏だが、今回の女性差別発言とそれをあくまで隠蔽、しらを切り通そうとする体質は、新潟県知事選の結果を左右する一つのポイントになりそうだ。

横田一
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