2018年09月07日
娘のこと2【起立性調節障害???】
娘のこと1の続き
かかりつけの病院から紹介された、車で1時間半のこどもクリニックで、告げられた診断名は…
○起立性低血圧
○起立性調節障害
普通に娘の血圧を測ると、ごく普通の数値(70-100くらい)を示す。
しかししばらく横になって、その後で立たせてから測ると、50-80くらいになってしまう。
立ち上がったら血圧を上げる、というあたりまえの反応ができていないのだ。
これが起立性低血圧。
さらに、普通の人は、眠っている間は血圧が下がり、目覚める少し前に、活動に適する血圧に上がるように出来ている。
娘は自律神経失調により、これができなくなっていると思われる。
だから、朝起きあがると頭痛がしたり、気分が悪くなったりするらしい。
これが起立性調節障害。
自律神経失調症は、その原因となるストレスのもとになる疾患があることが多く、娘の場合は適応障害ということだった。
自律神経は、自分で意識してどうこうできるものではない。
仮病ではないことが証明された瞬間だった。
このこどもクリニックでは、朝血圧を上げる薬と、倦怠感や悪心、頭痛を緩和する漢方薬を処方されたが、結局卒業するまで不登校は間断的に続いた。
娘が詳しく話したがらなかったので、当時私は娘は友達関係で悩んでいるのだと思い込んでいた。
それさえ解決すれば、普通に登校できるようになるはずだと。
だから3年生になるときに、原因になったと思われる子とクラスを離してもらうように、学校に頼んだりしていた。
しかし、本当はそうではなかった。
娘は学校そのものが苦痛だった。
ちゃらんぽらんな性格の娘には、結果より経過を重視する学校の体制が、まったく合わなかったのだ。
テストでどんなに良い点を取っても、普段忘れ物をしたり、提出物を期限までに出せないと、それがキチンと出来ている子に逆転されてしまう。
得意なことが突出して出来ることよりも、まんべんなく出来ることが求められる。
娘は提出物が出せないことがストレスになって、不登校になり、不登校によって更に提出すべき課題を増やしてしまい、たまに登校すると、それを請求されるため、ストレスが重なっていくという、負のスパイラルに嵌まっていたのだった。
提出物が間に合わないことについては、娘の生まれつきの性質が関係しており、適応障害は、その二次障害ということになるのだが、この件については別の記事に詳しく書こうと思う。
今思い返してみて、私がいちばん後悔しているのは、娘を信じてやれなかったことだ。
体はどこも悪くないのに、毎日学校へ行けないほど体調が悪くなるなんて有り得ない。
しかも具合が悪いのは朝だけで、昼からは元気に遊べるのだ。
おまけに休日は、朝も元気だ。
私にはどうみても仮病にしか思えなかった。
信じてやれなかったことで、親子の信頼関係とでもいうのか、何か大切なものを決定的に失ってしまった。
毎日が学校に行け、無理、いや無理じゃない、というバトルの連続になり、役所に虐待の通報が入って職員が訪ねてくるような状態になっていたのだ。
あのとき娘の言うことをすべて信じて動いていたら、ここまで悪化させなかったかも知れない。
病院へ連れていくことも、生活の改善も、もっと色々調べて動けたかも知れない。
今になって調べてみると、起立性調節障害対策サプリなんていうものもある。
これが当時娘に効いたかどうかは、今さら確かめようもないが、もしこれを娘のために取り寄せていたら、その行動で娘を信じていることを伝えられたかも知れない。
高校受験のことも、相当娘を追いつめてしまった。
無知だった私は、年末近くなるまで、受験の無い高校の存在すら知らなかった。
こういうのですね→高校卒業資格が取得できる通信制高校&サポート校!まずは一括資料請求!
追いつめた結果、娘はオーバードーズ(薬の過剰摂取)をしたり、家出したり、ネット上で彼氏を作ったりと、どんどんおかしな方へ行ってしまったのだった。
(註:資料請求をすると、その学校から直接電話があったりしますが、選んでる途中は素直にまだ考え中です、決まったあとは、お陰様で決まりましたので、と答えれば、それ以上は掛かってきませんでした。うちの場合日程的にかなりギリギリだったので、この電話のおかげで学校見学に行けたりして助かりました。)
今、娘は通信制高校の2年生。
現在は、根本的な元々の障害と向き合うべく、心療内科に通院している。
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