後藤和弘のブログ

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トランプ大統領の人間性と全世界に駐留する米軍の脅威

2020年01月17日 | 日記・エッセイ・コラム
いろいろな統計がありますがアメリカ軍の兵員は208万人と報じられています。
そしてアメリカ軍の陸海空の通常戦力と核戦力は世界のどの国をも圧倒していることは明白です。
その世界一の軍隊の総指揮権はトランプ大統領にあるのです。
トランプ大統領はかつて北朝鮮沖に空母打撃群を派遣し威喝しました。結果的に北朝鮮は核兵器廃絶の方針を発表し長距離ミサイルの実験を中止しました。
最近では中東で武装勢力の拠点を爆撃しました。そしてイラクで米軍攻撃活動中のイランの有名な司令官を殺戮しました。
トランプ大統領は軍事力を実際に使うのです。
これに比べて人間性の良かったオバマ前大統領は軍事力の使用を最小限にしようとしていました。
アメリカの軍事力の脅威は総指揮官の大統領の考え方や人間性によって左右されます。好戦的な性格の大統領の場合はアメリカの軍事力の脅威が増大するのです。
この危険な傾向はアメリカの同盟国の日本に住んでいると分かりません。しかしアメリカに対して軍事的に対抗している中東の国々やタリバンや武装勢力にとっては文字どうりアメリカの軍事力は目前の脅威なのです。

そこで今日はアメリカ軍の巨大な実力と世界各地に展開し駐留している様子を見てみたいと思います。
以下は、https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ軍からの抜粋です。
アメリカ軍は陸海空軍・宇宙軍及びアメリカ海兵隊の常備軍ほか、アメリカ沿岸警備隊を含めた6軍からなっています。
このアメリカ軍の特徴として 次のことがあります。
(1)陸海空の通常戦力、核戦力双方において他国を圧倒している。
(2)実戦経験が豊富である。
(3)全世界に拠点を持ち短時間で展開可能である。
(4)宇宙空間やサイバー空間においても優越している。
(5)国内に石油や鉄鋼資源が存在することから継戦能力も高い。
(6)ボーイング、ロッキード・マーティン、レイセオンなど世界の軍需産業の中核となる大手企業が集まっているため、世界最高水 準の装備品を国内で開発・調達可能である。

これらの能力は他のいかなる時代のいかなる国家においても保持したことがなく、人類史上最強の軍隊と評されています。
「世界の軍事力ランキング トップ25[2018年版]」によると以下の通りです。
人口 : 3億2662万5791
兵員 : 208万3100
航空戦力 : 1万3362
戦闘機 : 1962
戦車 : 5884
主要艦艇 : 415(空母20隻)
軍事予算 : 6470億ドル
そしてアメリカ軍は次のように全世界に展開し作戦出来るようになっています。
管轄地域別の一覧です。
アメリカ北方軍(USNORTHCOM)- 北米担当
アメリカ中央軍(USCENTCOM)- 中東担当
アメリカアフリカ軍(USAFRICOM)- アフリカ担当
アメリカ欧州軍(USEUCOM)- 欧州担当
アメリカインド太平洋軍(USPACOM)- アジア・太平洋地域担当
アメリカ南方軍(USSOUTHCOM)- 中南米担当
以上の管轄地域別の一覧に従って駐留国も全世界に分布しています。
アメリカは米ソ冷戦における安全保障政策を受けて、150ヶ国以上の多くの国家に駐留していました。
そして約60ヶ国に大規模基地を置いて現在も軍部隊を駐留させているのです。
アメリカ軍が常時駐留している国家は以下の通りです(2019年9月30日現在)。

日本〔55,245人〕、 韓国〔26,525人〕、ドイツ〔35,275人〕、 イタリア〔12,902人〕(ガエータに海軍第6艦隊が駐留する)。
そして中東の諸国は次の通りになっています。
アメリカ中央軍(USCENTCOM)
アフガニスタン〔非公開〕
アフガン攻撃から継続。最盛期は約2万人。
クウェート〔1,798人〕
イラク〔非公開〕
イラク戦争により駐留。最盛期には15万人以上が配置されたが、終戦により大半が撤収した。
バーレーン〔4,202人〕 、海軍の第5艦隊が駐留。
カタール〔545人〕、中央軍の現地司令部が置かれている。
ヨルダン〔95人〕
アラブ首長国連邦〔352人〕
エジプト〔276人〕
サウジアラビア〔314人〕 、湾岸戦争前後は数十万まで増加したが、現在、主要部隊は周辺湾岸国へ移転。
シリア〔非公開〕
パキスタン〔27人〕
オマーン〔14人〕:マシーラ空軍基地、スムライト空軍基地に駐留、海兵隊
イスラエル〔69人〕

以上は、https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ軍 からの抜粋ですが、その全部を見るとアメリカ軍の強大さに圧倒されます。
アメリカ軍は全世界を占領しているようなものです。
この趨勢は日本、ドイツ、イタリアなどが第二次世界大戦で敗北したことと、1991年にソ連が解体した歴史が作ったのです。
現在でもアメリカ軍の駐留が多いのは第二次世界大戦で敗北した日本、ドイツ、イタリアなのです。
日本には敗戦後ずうっとアメリカ軍の駐留が続いていたのでアメリカ軍の存在は空気なように意識しません。
このアメリカの覇権に挑んでいるのが中国です。今後、世界はどのようになるのでしょうか?
中国の動きを注意深く見守っていかねばなりません。

今日の挿し絵はアメリカ軍の写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)





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