とくおかレディースクリニック~ブログ~

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6月の診療部便り

2020年06月02日 | 看護部・検査部便り
6月の診療部便り

皆様、こんにちは!

日に日に暑くなってきましたが、元気にお過ごしでしょうか。
マスク着用など生活の変化により、今年は特に熱中症の危険性が高いと言われています。
手洗い、うがいに加え、水分補給もしっかり行いましょう!

今回は、ホルモンについてお話し致します。

まず、月経周期中、間脳の視床下部から分泌されるGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)の支配下において、
卵胞が成熟し、排卵が周期的に起こっています。
視床下部から分泌されたGnRHは下垂体のゴナドトロピン産生細胞に働きかけます。
そこで、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)が分泌されます。
FSHは卵巣にある卵胞を発育させ、LHは発育して成熟した卵胞に働きかけ排卵を促します。
この間、卵胞はE2(卵胞ホルモン)を分泌し、排卵後の黄体からP4(黄体ホルモン)が分泌されます。

一つ一つのホルモンの働きについてみてみましょう。

・FSH
卵巣に働き、卵胞を発育・成熟させる働きがあります。
FSHの値が上がるということが、卵巣予備能が低下しているということを意味しています。

・LH
成熟した卵胞に働き、排卵を促します。
また、卵胞を黄体化させる働きがあります。
通常、LHは排卵期以外ではFSHより低値を示します。
多胞囊性卵巣症候群(PCOS)の場合には、FSHに比べて相対的にLHが高値となる傾向があります。

・E2
卵巣から分泌され、卵胞期の子宮内膜を厚くし、排卵前に頸管粘液の分泌を高めます。

・P4
排卵した後、卵巣に作られる黄体から分泌されます。
子宮内膜に作用し、着床しやすい環境を維持します。

PRL(乳汁分泌ホルモン)
妊娠中は乳腺を発育させ、出産後は乳汁の分泌を促します。
PRLの値が高くなると、黄体機能不全・無排卵・無月経の原因となります。

ホルモンごとに働きは異なり、月経周期による変動の仕方も大きく異なります。
そのため検査目的や検査時期によって検査項目は異なります。
検査項目についてなどご不明な点がございましたら、いつでもスタッフにお声がけくださいね。


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