日本画家紹介シリーズ その⑤ ~古人浮世絵各派編~

だんだんと日差しが暑くなってきましたね!
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日本画家紹介シリーズ第5弾目になりますb_body_jump.gif
今回は日本書画名覧の「古人浮世絵各派」の番付から日本の書画、絵画作品の作者を抜粋してご紹介させていただこうと思います。
「日本書画名覧」とは日本の書作品や絵画作品の作者をジャンルごとに分類し番付(ランキングのような形)方式で記載している品物になります。

前回までのシリーズはこちら↓
日本画家紹介シリーズ その①~故人国書各派名家編~
日本画家紹介シリーズ その➁~現代国書各派名家編~
日本画家紹介シリーズ その③~故人南書名家編~
日本画家紹介シリーズ その④ ~現代洋書家編~


江戸時代以前、戦乱の世が続く苦しい時代に世を嘆く言葉として「憂世」が使われていましたが、江戸時代が始まり、はかない世の中であるのなら浮かれて遊ぼう、という享楽的価値観が生まれ、「憂世」は「浮世」に文字を変えました。そうして世を謳歌しようとする人々の姿など、当時の社会風俗を描いたものを「浮世絵」と言います。
今回ご紹介するのはこの日本書画名覧発行当時明治45年6月時点での故人の浮世絵画家の番付、ということになります。

また画像では分かりづらいかと思いますので書き起こさせていただきます!

岩佐又兵衛、菱川政信、宮川長春、鳥居清信、鳥居清倍、鳥文斎栄之、礒田湖龍斎、西村重長、鳥山石燕、鳥居清満、菊川英山、歌川広重、恋川春町、菱川師永、西川祐信、窪俊満、西川祐尹、富岡永洗、倉橋豊国、宮川春水、月岡芳年、菱川師房、歌川国貞、葛飾戴斗、奥村政信、勝川薪水、歌川豊春、歌川国芳、菱川師宣、喜多川歌麿、菱川友房、宮窪北斎、柳川重信、宮川房信、鈴木春信、喜多川歌麿(2代目)、古山師政、鈴木春信(2代目)、石川豊信、堤等琳、鳥居清峰、渓斎英泉、鳥居清長、羽川珍重、歌川豊広、北尾重政、歌川国政、喜多川月麿、歌川国安、堤雪峰、小松屋百亀、卍楼北鵞、山東京伝(北尾政演)、有北坂馬、古山師重、喜多美麿、喜多川雪麿、山斎泉隣、近藤清春、南澤船ニ、葛飾北嵩、葛飾北斎

浮世絵といえばその魅力は海外にも広く知れ渡り、モネやマネ、ゴッホにも影響を与えました。
モネの代表作の一つ「睡蓮」は、自宅の庭で描かれたものですが、その庭にかけた日本風太鼓橋の参考にしたと言われているのが歌川広重の「名所江戸百景・亀戸天神境内」です。
モネは歌川広重の作品のどこに魅力を感じたのでしょうか。
歌川広重を少しご紹介させていただきます。

歌川広重は江戸時代の人気浮世画家です。江戸城の消防を職務とする下級役人の子として生まれ、わずか13歳でその跡を継ぎました。火消同心という本業を持ちながら、浮世絵師、歌川豊広に弟子入りし、16歳の時に「歌川広重」の名前で浮世絵師として活動していきます。
早くから人気が出たわけではなく、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」の大流行などにより、影に隠れていた時期もありましたが、都と江戸をつなぐ東海道の道中での写生をもとにした「東海道五拾三次」で人気に火が付き、歌川広重の名前が広く知れ渡るようになりました。
「東海道五拾三次」、「名所江戸百景」など、広重の描く浮世絵の特徴として、風景の遠近感が非常に自然なことが挙げられます。そして自然な描写を得意としながらも、大胆にデフォルメし、遠景と近景の対比をつくりだす構図の面白さがあります。その風景と共に描かれる人々は情感に満ち活き活きと描かれ、輪郭線があり平面的な画面と共存するリアリティーは西洋画家に新鮮な驚きをもたらしたのではないでしょうか。

今回のご紹介はここまでとさせていただきますicon_surprised.gif
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