私の数少ないお友達のお話です。








ある日、私のおうちで友人と飲むことになり仕事終わりに私の家に来ると言う流れでした。








私は休みだったので「適当に食べ物準備しとくね」とスーパーに行き、2割引になったお寿司や揚げ物を買い込んで彼女の到着を待ちました。






何回か来たことあるのに全くの逆方向に向かい迷子になるポコ太郎(友人)。






なんなら先月も来たのに(何回か来てるにも関わらず)大通りの一本道を真逆に歩くおバカさ。





そう。ポコ太郎はまじでバカ。





到着するなり仕事終わりで「足臭くてごめん」と臭いを嗅ぎ出す。







「いや、臭くないから落ち着いて」






と言っても気にしているポコ太郎。








ビールしか飲まない私にお酒は「カクテルがいい」とおしゃれぶるのでわからんから飲み物だけ自分で好きなの買ってきてと言って買ってきたのがこちら。















イカゲソの揚げ物(半額)







先程私が2割引で買った揚げ物はイカゲソの揚げ物。








同じ物を買ってくるディスティニー。







「ひらめ、ご飯代払う!!!!いくらだったの!?!?」と律儀なポコ太郎。






「いや、自分の食料も買ったしまじでいらん」と言ってもそれは申し訳ないと謙虚すぎるポコ太郎。








家入っていきなり足の臭いは嗅ぐくせに。








そんなこんなで買ってきたお惣菜をお皿に乗せてるとその様子をずっと横で見ている。







(一人なら絶対しない)









「ひらめ、すごいね!!!!すごい!!!!料理出来るね!!!!すごい」








「いや、お皿に乗せとうだけやん」








お惣菜をお皿に乗せて適当に切った野菜とお湯にワンタンと粉を投入するだけのスープに感動してくれるポコ太郎。






こんなイージーモードの旦那が欲しい。









ダラダラ喋りながら飲んで食べてしてると終バスを逃したポコ太郎。







「あ、電車動いてるけどバスなくね?」






「わぁ…じゃあ電車降りたらタクシーで帰る…」







「いや、明日休みやったら泊まったらいいやん。」







「え、悪くない?申し訳なくない?大丈夫?ひらめ明日仕事でしょ?」






「いや、全然」







ポコ太郎はまじで気遣い屋さん。足の臭いは嗅ぐくせに。







むしろいつも一人なのでお泊りしてくれると嬉しいわし。






ポコ太郎は私にとって唯一空気レベルの友達である。






時間を気にしなくてよくなったので喋り倒すBBA2人。







お皿を下げると洗い物してくれるポコ太郎。







お水を少ししか出さないので








「もっとジャージャー出せばいいやん」と言うと







「いや!節水を心がけてるの!」と出来る嫁(もうすぐ結婚控えてる)







地味に萌えた。口には出さんけど。







「マリカーしょーや」と誘うと意外にも乗り気。
















「10年ぶりくらいにマリカーする気がする!」と言いながら一人でスーパーファミコンクラシックをやり込んでいる私には勝てないポコ太郎。






2位につけてきて赤甲羅をこざかしく私にあててくる。







「しゃ!おら!!!!」








ゲームをすると兎に角、口が悪いポコ太郎。







「この面かぁ〜嫌いだわ〜」







と全部のコースを嫌いと言うポコ太郎。








圧倒的勝利を決め込みマリカーを終え








「寝るのは一人がいい?一緒でもいい?」と聞くと







「一緒でいいしお風呂も一緒でいいよ!」とにっこり。






お風呂は嫌なのできっちり断る。








「これがシャンプーでいいやつだからしっかり泡まで揉み込むんだよ!このトリートメントは重たいから少なめでいいと思う(ポコ太郎も薄毛細系)ボディーソープはこれね!こっちがボディクリームで…」と説明すると






「こ、こんな高級なの使うのは申し訳ない!!!!安いのでいい!!!!」と言うのですが






「これしかないから使ってよwwwwwww」と言うと







「お風呂借りられるだけでありがたいのに…いや、お風呂借りずに寝るか…?いや、シャンプーせずにお湯で流すだけで、う〜ん」と悩み出す。









「いやいやwwwwwww逆に洗ってない頭と体でベッド入るほうが無理wwwwwww」と言うと








「確かに!!!!」と納得するバカなポコ太郎。







ほんとにバカなんだけど謙虚。







お風呂から上がってくると







「ノーブラだけどいい?」と元気いっぱいのポコ太郎。







ごめん、全く見たくないけど見てしまうから自己申告まじでやめて。






「ユニクロのブラトップいる?」と聞いたけどいらないとのこと。






ポコ太郎の気を使うところと使わないところがまじでわからない。







彼女のワールドはまじで理解出来ない。








寒い寒いと震え出すポコ太郎。








冷え性がすごいらしい。








なお私は短パン。








パジャマに七分袖のトップスと暑いのでハーフパンツを渡したのですがブラトップは断るくせに6月にトレーナーと長ズボンはきっちり要求するポコ太郎。







ポコ太郎の髪を乾かしてると





「こんなVIPなことしてくれるの!?」と喜んでくれる4歳児のようなポコ太郎。







「そ、そんなぁ…適当でいいよぉ。勿体ないよぉ。」と洗い流さないトリートメントを塗っただけでこの謙虚ぶりである。(だがノーブラ)







寝室に行きベッドに横になる彼女に「モコモコの靴下あるけどいる?」と聞くと「いる!」と、即答。
 





その即答に謙虚さはない。






冷えは大敵なのであろう。







「見て〜!!!!囚人みたい〜!!!!」とるんるんである。











「いや、その靴下ジェラピケやねんけど」









(お客様から頂いた唯一のジェラピケの靴下)









ベッドに横になると


















急に起き上がり














「囚人番号403!!!!いっち!!!!にぃ!!!!さぁぁぁん!!!!」と囚人になりきるポコ太郎(なかなかの声量)






びっくりするからまじでやめろ。







ひたすら喋り続けるポコ太郎に「リプ返するからちょっと静かにして」と告げる。







構わず喋り続けるポコ太郎。 













「ねぇ!!!!ちょっと黙って!!!!」と言うと静かになる。












2秒後には話しかけてくる。











「うるせぇよwwwwwww喋りかけんでwwwwwwwすぐ終わるからちょっと黙ってってば!!!!」と言って2秒後には話しかけてくると言う茶番を8回は繰り返した。







「ねぇ、寝る時はこの体勢が落ち着くんだよね〜」とポーズをとるポコ太郎。








完全にTMレボリューション西川ニキである。







妖精が夏を刺激するポーズまじでやめろ。






笑いを取りにきている訳ではない。






彼女は本気である。






喋るなと言っても喋りかけてくるくせに






「じゃ、寝る」と言い掛け布団を全て巻き込み秒速で寝るポコ太郎。












ほんまこいつ。






謙虚なのかマイペースなのかまじでわからん謎の生物。






翌日ポコ太郎は予定があるから私より早めに家を出たのですが














トイレのスリッパ寝室前に配置して帰るのまじでやめて???







おバカなポコ太郎はトイレから気付かずそのまま履いてきた模様。







朝から一人で笑いました。









そしてリビングのテーブルには

















いらないと断り続けたご飯代を気にしてそんなにかかってないのに1000円と遺書かな?と思うぐらいカスカスの字で書かれた置き手紙がありました。







バカすぎるけど憎めないポコ太郎がお泊りに来てくれたお話でした。






こんなポコ太郎の旦那さんになる人は本当に大変だと思うけど、バカすぎて笑えるのに謙虚すぎるいい人すぎるポコ太郎だからお2人には本当に幸せになって欲しいです。