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あんた、すげぇな・・・

又はわたしすごい

漬け丼横メルカトル


   おはようございます


 今朝も寒いですね
6時に猟に出かける彼に朝ご飯を作り
今日も仕事だからね、二度寝でもするかと思ったけれど
完全に目覚めてしまったので、これを書いています







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相方の朝ご飯の「漬け丼」
朝から・・・・、とお思いでしょうが
寒いわ、危険だわの長丁場だからね
がっつり腹持ち出来るものを喰わせています
もう鳥類の猟期もひと月切ったからね、追い込みですわ

つーか「猟期」って打つと「猟奇」が真っ先に変換される・・・orz




私が痺れた100の本 その9


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「独白するユニバーサル横メルカトル」 平山夢明





オカルトジャンキーな私ですが所謂「実話系怪談」って奴には食指が動きません
T書房とかで大量に出てるじゃ無いですか、アレ系
前にも書いた気がするのだが、ネットを彷徨えばそれこそ山の様に落ちてるし
活字じゃなくても怖い話凸の生配信とか、金出さないでも溢れているわけで
数ページの体験談集を読むのは、実はかったるくて
短編嫌いだしね

当時の私の中の平山夢明は実話系の人って印象しかなく
デルモンテ平山と彼が同じ人間だとずっと知らず



そんな中、本屋で見つけたこの一冊
取り敢えずカバーに惹きつけられジャケ買い
そして読み始めてぶっ飛んだ

こいつは真性で狂ってで、しかもクソ格好が良い
引き出しの多さは疑いようもない
美しいものも醜いものも、吐き気を催す劣悪な世界も
静謐、破壊的どちらでも表現できて、一体なんなのこの作家?すげぇな?と

怖い話を怖く書くのって当たり前じゃない
哀しい話を哀しく書くのも、同じ
だけどこいつは何を書かせても基本「格好が良い」わけですよ
例えば三津田信三、怖いよ、巧いよ
でも格好が良いって思うか?
殆どの代表作読んでるけど、そんなこと一度も思った事が無いし
そんな事を求めた事も無い



彼の書く世界は一切の容赦がない
子供も、老人も処女と少女と娼婦に淑女も
目を覆いたくなるような悪意や狂気
不条理な暴力に晒される
でも限りない優しさだったり、汚れなき魂も見え隠れしてて

特に一発KOされたのが「無垢の祈り」
脳内で細部まで映像化出来て、
「ああ、これショートムービーで観たいな」と思ってたら
やはり映像化されました
ラストシーンをね、坂本真一に一枚の絵で書いてもらいたい
もしくは会田誠に書かせたい



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人たらしだが、根はチンピラなんだと思うのよ、平山自身が
いや、参ったなタイプ過ぎる

amazonのレビューは両極端だけどね
この一冊は日本の現代文学の偏差値を底上げした
傑作だと思っております



夢さんはもう一冊、あのビッグタイトルが残ってるんだけどね

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