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(唐土にて月を見てよみける『天の原 ふりさけ見れば ~『春日なる御笠の山に月の舟出づ~(夕涼みをする舞妓.加茂川舞妓夕涼図[吉川観方](日本文化へのまなざし)

2019年10月08日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
『春日なる 御笠(みかさ)の山に 月の舟出づ
風流士(みやびを)の飲む 酒杯に影に見えつつ』
(作者未詳)萬葉集 巻7-1295
春日の三笠の山に船の様な月.風流な人達が飲む
酒杯の中に映る月の姿を影として~



(唐土にて月を見てよみける)
『天の原 ふりさけ見れば 春日なる 
御笠の山に 出でし月かも』
(古今和歌集 巻第九 羇旅歌)



庶民生活の味わいが濃く出ていた人麻呂歌集と
風流な人達が飲む酒杯の中に映る月を愛でる
繊細美とも言える貴族趣味が横溢している
『萬葉』と『古今和歌集』の歌を対比し
(春日の三笠の山)を想うのも一興ですね!



春日在三笠乃山二月船出遊士之 飲酒坏尓陰尓所見管



(大和三山)⇒香具山(東)畝傍山(西)耳成山(北)
(平城京の三山)春日山(東)生駒山(西)奈良山(北)
平城京を守る三山~春日山は平城京東方を守る山
御蓋山は平城京に住む人びとにとって月の出の山
有名な阿倍仲麻呂の歌も遠く唐の明州の地から
故郷.平城京の御蓋山の月の出を思う歌でしょう!



(万葉挽歌の史的研究)(万葉文化論)が御専門の
上野 誠(奈良大学教授.文学博士)さんは
『奈良の地は『万葉集』の故郷.窓を開ければ
そのまま教材だ.万葉びとは.どの様な生活し
生活の中から.どの様な歌を生み出したのか!
30年間考え続けてきた』と述べていますね!



今年の「御即位記念第71回正倉院展」は
「天皇陛下の御即位を記念し正倉院宝物の
成り立ちと伝来に関わる宝物など宝庫を
代表する宝物が顔を揃えると言われいます



(天平美人)として名高い「鳥毛立女屏風」は
20年ぶりに全6扇を出陳され「金銀平文琴」は
盛唐期の高度な工芸技術を伝えています



「紫檀金鈿柄香炉」を拝見するのも楽しみ
(会期)10月26日~11月14日の20日間が
待ち待ち遠しい限りです!



吉川観方-日本文化へのまなざし(奈良県立美術館)



日本画家.風俗史研究家~日本の歴史.文化の振興に
貢献された吉川観方は絵画や染織等の美術工芸品の
収集品から計1500件の美術工芸品を県に寄贈され
県立美術館が開館する切っ掛けになっていますね



開館300回目.吉川観方の生誕125年.没後40年を
記念し県立美術館等に収蔵されている約140件!
夕涼みをする舞妓~「加茂川舞妓夕涼図」
観方渾身の「伊東マンショの像(天正遣欧使節)
観方の幽霊画「朝露・夕霧」のうち「夕霧」
観方コレクション「伝 淀殿画像」等々~
11月17日(日)迄展示されています



「春日大社 春日若宮おん祭」(連携展示)
(ミュージアムコンサート)も開催されていますが
1955年の春日大社式年造替時に絵所預職を務めた
(吉川観方)は春日大社社殿の壁画制作にも
携っていますね
奈良県立美術館1階ギャラリーにて開催され
写真撮影OKの展示室も有り.ボランティアの
方々によるによる作品解説も聴けます!




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