今香港で起きていることは、全体主義に抗する民衆の反乱であり、私たちは断固支持しなくてはならない。そして、第二の天安門事件にしないためにも、ネットを通じて彼らを支援する輪を広げなくてはならない。香港の人口は700万であり、100万以上の人々が街頭に出たのである▼排除しようとする警察などの暴力に対して、それこそ素手で立ち向かっているのだ。弾圧する側の勢力は、民衆の力に怯えているがゆえに、容赦なく警棒を奮ってくる。しかし、どのような目に遭っているかを、香港の民衆はネットで世界に流している。いくら習近平の中国共産党とはいえ、それを阻止することはできないし、勇気ある人々の姿を抹殺することはできない。もはや中共の崩壊は時間の問題なのである▼フーコーは1982年に10月、ヴァーモンド大学に招かれ、そこでラックス・マーティンのインタビューに答えて、人間の自由の尊さを訴えた。桜井哲夫の『フーコー知と権力』に収録されており、「スターリン主義やレーニン主義を知ったら、マルクスはさぞ憤慨するでしょう」と述べるとともに、「歴史上のある時期に作りあげられたテーマ」は、「いくらでも批判できるし、くつがえせるものなんだよ」というのを示したのだった。民衆を抑圧するだけの中国共産党の独裁は、打倒されなければならないのである。
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「資本家は労働者を搾取している」という原則をつかんだら、後は党文献を一生懸命丸暗記して(党中央の公認の枠組みから逸脱しないように気をつけながら)受け売りすることを政治実践だと思っている。
彼らは、「マルクス主義は真理である。だから自分たちが言ったり書いたりすることに誤りはない」という宗教(自己絶対化)に転落しているのだ。
「科学的社会主義」を名乗ってはいるが、「ある国が『社会主義』を自称すれば『社会主義国』であると認めてしまう」という、とんでもなくお粗末な「観念論」であるから、つねに現実に振り回され現実から厳しく鞭打たれるのである。
しかも、それら自称「社会主義国」は、実際には「左翼全体主義」国家なのであるから、公然とであれ隠然とであれそれらの国々を擁護すれば、自ずと「科学的社会主義」を名乗りつつ「左翼全体主義」にも転落していかざるをえないのである。
「全体主義体制を採用する国家は、通常1つの個人や党派または階級によって支配され、その権威には制限が無く、公私を問わず国民生活の全ての側面に対して可能な限り規制を加えるように努める。
政治学では権威主義体制の極端な形とされる。通常は単なる独裁や専制とは異なり、『全体の利益を個人の利益より優先する』だけではなく、個人の私生活なども積極的または強制的に全体に従属させる。
全体主義の体制や運動は、国家が管理するマスメディアによる網羅的なプロパガンダや、しばしば一党制、計画経済、言論統制、大規模な監視、国家暴力の広範な使用などによって政治権力を維持する」(Wiki)
マルクスは、「わたしは、断じてこのたぐいの科学的社会主義者ではない」と言うだろう。