草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

明治維新150年に会津人山川健次郎に言及した安倍総理!

2018年08月17日 | 歴史

今年は会津からすれば戊辰150年であり、一般的には明治維新150年である。国としては盛大な行事は予定されていない。その一方で安倍総理は、今年1月の施政方針演説で、白虎隊士から東京帝国大学総長となった山川健次郎に言及した。「明治政府が登用し、山川は東大総長となって若者や女性の教育に力を注いだ」などと述べたのである▼長州人の安倍総理が会津人山川を取り上げたのは、敗者の側も共に明治国家建設に協力したことを知ってもらいたかったからだろう。山川が白虎隊士と呼ばれるのは、籠城戦で結成された白虎士中一番隊と士中二番隊の合同軍に加わったからである。山川が教育者として頂点を極めることができたのは、長州の奥平健輔、前原一誠、薩摩の黒田清隆らのバックアップがあったためだ▼明治維新150年となれば、長州や薩摩にスポットがあたる。あえて「賊軍」とされた会津に安倍総理がこだわったのは、今我が国が未曽有の国難に直面しているからだろう。お互いの意地の張り合いであった権力闘争が熾烈であったとしても、明治天皇のもとに、会津と薩長が一致結束した歴史を忘れてはならない。日清戦争、日露戦争を勝ち抜くにあたって、会津の連隊の活躍は目を見張るものがあった。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」といわれる。薩長史観に固執することなく、「賊軍」とされた会津を評価したのだから、安倍総理の見識には頭が下がる。

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