維新の丸山穂高議員の処遇を考える | 同床異夢

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 先週から維新の丸山穂高議員が話題になっている。

地上波のテレビを含めてメディアでは丸山議員叩きが目白押しである。

 

メディアが一斉に同じ方向を向いたときは、おかしいと思うのが

私のモットーなので、この件を少し検証してみたい。

 

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 ご存知の方も多いと思うが、経緯は・・・

丸山議員は5月11日に北方四島の「ビザ無し交流」の訪問団に顧問として参加し

国後島の宿舎で11日の夜に、酒に酔って大塚団長とのやり取りが問題になった。

 

丸山氏団長は戦争でこの島を取り返すことは賛成ですか、反対ですか」

 

団長 「戦争で?」

 

丸山氏「ロシアが混乱しているときに取り返すのはオッケーですか」

 

団長 「いや、戦争なんて言葉は使いたくない」

 

丸山氏「でも取り返せないですよね」

 

団長いや、戦争はすべきではない」

 

丸山氏「戦争しないと、どうしようもななくないですか」

 

団長「いや、戦争は必要ないです」

  (「戦争で取り返せ」は暴言であると認識しているメディア)

 

酔っ払って、自分の父親よりも年上の大塚団長にからむようなことは、

人として問題だと思うし、ましてや国会議員であれば、尚更だろう。

丸山議員は過去にも、お酒で問題を起こし、党から厳重注意を受けている。

 

 そのことを、批判されるなら、それは仕方がないと思うが

メディアが騒いでいるのは別の箇所のようだ。

    (国後島の日本人とロシア人の友好の家)

 

 それは・・・

「戦争」というキーワードを使ったのが問題とされている。

 

  なんで?

各メディアや、野党議員の中には「議員辞職しろ!」

と言う人達もいる。

 

「戦争発言の丸山氏、なぜ辞職させられないのか」

 

議員辞職をしなければならない理由は、酒に酔って団長にからんだから?

もしくは、「戦争」という言葉を使ったから?

 

 さらに驚いたニュースが・・・

 

日本維新の会、片山虎之助共同代表と馬場幹事長が

ロシア大使館を訪れ、ガルージン駐日ロシア大使に丸山議員の発言を謝罪した。

片山共同代表は

「わが党にいた議員の発言で不快な思いをさせた。維新の考えでは全くない」

と釈明したそうだ。

5月17日(共同通信)

 

情けない、あほちゃう!

維新は一体どこの国の政党なのだろうか?

「日本維新の会」からせめて「日本」をとってもらいたい。

 

なぜ大使館にいって告げ口しなければならないのだろうか?

なぜ、そんなに外国に媚びるのだろうか?

 

北方領土は、ソ連時代に武力でもって強引に盗られた場所である。

そんな盗人に謝罪する神経が理解出来ない。

 

かつて、民主党の松本剛明(兵庫11区)が害務大臣時代に

トモダチ作戦実行中の米軍と自衛隊の上空をロシアの偵察機や戦闘機が飛んだ時に

抗議もせずに、ロシアの記者に対して、

「ロシアの支援に感謝しているとプーチン首相にお伝え下さい」

と超間抜けなことを言ったのに似ている。

 

 

こんな情けない議員が国会に沢山いるのが、現在の日本の姿である。

酔っ払って、からんだくらいで除名や議員辞職はやりすぎではないだろうか。

 

 何か、法律に抵触することとか、明らかに犯罪行為を働いていたのなら

議員辞職を促すのもよいと思うが、たかだが酔っ払って「戦争」といっただけだ。

 

「戦争」とは外交の選択肢の一つであり、それ自体が悪者ではない。

過去に領土問題で戦争をせずに、解決したことはない。

「沖縄があるじゃないか」

という人もいるが、あそこには、大きな米軍機基地が現在も稼働中である。

あの中は治外法権だ。

日本に完全に返ってきたとはいえない。

 

その外交手段の一つを、国会議員が考えていてもなんら問題はない。

実現するとか、しないとかの問題ではなく、そのくらいの覚悟で臨むという

姿勢が交渉では必要な時もある。

 

また、国会議員にも思想信条の自由がある。

だから、酔っていたにせよ、丸山議員が戦争で取り返すと思っていても

問題ではない。

 

「自衛隊を解散させて、武装解除する」という意見はオッケーで

「武力行使で奪われた島を取り返す」という意見が駄目というのは

自由主義社会といえない。

 

そもそも、「戦争」といってもいろんな定義がある。

「貿易戦争」「情報戦争」「電子戦争」「ドンパチする戦争」

一体、どの「戦争」をさして、議員辞職しろといっているのだろうか?

 

もしくは、「ドンパチ戦争」は駄目で、「情報戦争」ならよいのだろうか?

いずれにしても、この国の「戦争アレルギー」は異常すぎる。

 

 人には、それぞれ長所、短所がある。
近年は短所だけをクローズアップして、その人を評価する傾向が強い。
国会議員にいたっては、聖人君子でなければならないような
印象づけをメディアがしているが、メディアは間違いを犯さないのだろうか?
 
有権者の皆さんに問いたいのは、自分には短所がないと思いますか?
もう少し寛容な社会の方が住みやすいと私は思います。
 
丸山議員においては、除名処分まで受けているのだから、
それで、十分責任をとっているのではないでしょうか。
 
自分に厳しく、他人に優しくするのが、日本の教え。
 
最後まで読んで下さりありがとうございました。
 

 

 

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