ねこ庭の独り言

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「緊急事態宣言」発令 - 5 ( 日本政府観光局 )

2020-04-10 16:29:30 | 徒然の記

 観光庁のホームページを調べていましたら、聴き慣れない名称がありました。

  日本政府観光局(JNTO:Japan National Tourism Organization )

                                     正式名称:独立行政法人 国際観光振興機構

  JNTOの読み方は、ジャントと言うのか、よく分かりません。正式名称があるのに、「日本政府観光局」と名乗るのは、詐称でないかと思ったりしますが、こう言う組織があることを、初めて知りました。

 「政府観光局とは、主要な市場に海外事務所等を設置し、」「外国人旅行者の誘致活動を行う政府機関のことで、」「世界の主要な国々が有する政府観光局と、熾烈な外国人客誘致競争を展開しています。」

 「東京オリンピックが開催された1964  ( 昭和39 ) 年、我が国の政府観光局として産声をあげ、」「50年間にわたって、訪日外国人旅行者の誘致に取り組んできた、日本の公的な専門機関です。」

 説明文を読みますと納得し、目立たない努力をしてきた組織に敬意を抱きました。

 「JNTO は、世界の主要都市に海外事務所を持ち、日本へのインバウンド・ツーリズム(外国人の訪日旅行)のプロモーションや、マーケティングを行っています。」

 観光客と言えば十分なのに、最近、インバウンドなどという、奇妙な言葉が流行ると思っていたら、発信源がここにありました。目新しさを求めているのかもしれませんが、聞き慣れない言葉を乱用するから、国民の理解が深まりません。

 外国語の中には、それでしか訳しようがないと言う言葉があります。通じる言葉があるのに、無闇にカタカナを濫用する人間を軽蔑せずにおれません。自分たちの仕事を説明するのに、彼らはわざわざ、ビジット・ジャパン事業(VJ事業)と表現します。立派に軽蔑の対象となります。

 「JNTOは、世界の主要な訪日旅行市場主要都市に、海外事務所を設置しています。」「各事務所は、訪日旅行の促進に係る、日本の現地事務所として、」「旅行会社、メディアとの日常的な連携、」「現地市場の、マーケティング情報の収集・分析等を行うとともに、」「現地消費者に対する、情報発信も実施しています。」

 海外事務所の数と名前も、初めて知りました。なんと世界各都市に、22ヶ所あります。

  ソウル事務所  北京事務所  広州事務所  上海事務所  香港事務所

  デリー事務所  ジャカルタ事務所 シンガポール事務所  バンコク事務所

  マニラ事務所  ハノイ事務所  クアラルンプール事務所 シドニー事務所

  ニューヨーク事務所  ロサンゼルス事務所  トロント事務所  ローマ事務所

  ロンドン事務所  マドリード事務所  フランクフルト事務所 パリ事務所

  モスクワ事務所

 これは観光庁の手足となって働く、世界での実働部隊です。なぜここまで調べるかと言いますと、東京オリンピック以来56年間も、目立たない活動をしてきた事務所について、もしかすると、赤羽大臣は知らなかったのでないと、そんな気がするからです。

 国民である自分が、政府観光局の名前も、事務所も初めて聞くのですから、この目立たない事務所の活動は、もしかすると大臣の耳に、届いていなかったのではないか。

 「武漢コロナ」が騒がれても、観光客が押し寄せ、出入国管理局も制限しなかった理由の一端が、ここにあるのではないかと、そんな気がしてきました。国策遂行という目的のためならと、頑張る官僚たちの姿が、垣間見えてきます。

 次回は、別の方向から検討してみたいと思います。

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