ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

新・海外定住時代 - 2 ( オーストラリアという国 )

2020-09-21 09:30:46 | 徒然の記

 私の記憶にあるオーストラリアは、有色人種を蔑視する「白豪主義」の国です。南ア連邦と同じく、有色人種を差別し、バスの席、レストランの席、通学する学校まで、白人との同席を許さない国でした。

 それがどうしてこうなったのか、歴史の勉強になりますが、氏の説明を紹介します。ぼんやりとは知っていましたが、氏は率直に語ります。

 「オーストラリアは移民社会であり、その歴史は移民史でもある。」「西洋人の入植から計算すると、建国200年にしかならない。」「その昔、アポリジニーと呼ばれる先住民たちが、」「静かな暮らしを、何千年と繰り広げていた大陸へ、」「大量のイギリス人の囚人が、送られたきた。」

 「流刑地として、シドニー近郊や、タズマニア州が選ばれ、」「先住民たちは、何時の間にか、」「奥地の砂漠地帯へ、押しやられてしまった。」「1901 ( 明治34 ) になって独立を果たし、英国植民地から、」「オーストラリア連邦となった。」「このためこの国の制度や法律は、イギリスの影響が強い。」

 つまりオーストラリアは、イギリスの囚人が送られてくる流刑地が、その出発でした。息子たちに、ここで言いたいのは、安倍内閣で成立した「アイヌ新法」のことです。イギリス人たちは、もともと何千年も暮らしていたアボリジニーを、不毛な砂漠地帯へ追いやり、オーストラリアを占有しました。同様にアメリカ人たちは、北米の先住民インディアンを駆逐し、白人の国として占有しました。

 先住民族というのは、アポリジニーやインディアンのように、何千年も前からその土地を占有していた住民を言います。ところが安倍内閣では、アイヌ人たちが、和人に追い立てられ、北海道の土地を奪われ、アポリジニーやインディアンのように、不幸な先住民であるとして、新しい保護法を作りました。

 北海道は縄文、弥生時代から何万年にもわたり、倭人が住んでいた土地です。アイヌが歴史の文献で正式に現れるのは、確か、鎌倉時代以降だと聞きました。話が横道に逸れてしまいますが、大事なことなので、続けます。最近中国が盛んに、「沖縄は、もともと中国の領土だ。」と言い始めました。いつものように、日本国内にいる反日・左翼の学者や政治家たちが、「沖縄独立論」を口にするようになりました。

 これに符合するかのように、北海道では、中国が広大な土地を爆買いし、移民を入れようとしています。日本国内の反日・左翼たちが、「アイヌ新法」を拠り所として、アイヌ自治区の成立を狙っています。沖縄と北海道で、中国や韓国と連携した反日勢力が、日本の中に独立国を作ろうと活動を開始しています。

 日本人を分断し、アラブ・パレスチナのような、民族紛争の種を撒こうとしているのだと、私は考えています。安倍政権の中で、これを積極的に推進してきたのが、二階氏であり、公明党であり、残念なことに、官房長官だった菅氏も協力しています。すでに「北海道の土地問題」として、ブログで詳しく述べていますので、これ以上は述べませんが、先住民とはどんな人々を言うのか。アイヌ人は、それに該当しないと言う事実を確認しておけば、ここではそれで十分です。したがって私は、一抹の不安を抱きながら、菅新総理を見守っていると、それも付け加えておきます。

 話を、氏の著作に戻します。

 「第二次大戦後、ギリシャ、イタリア、ユーゴスラビアを筆頭に、」「各国からの移民が、大量に移住してきた。」「東ヨーロッパの変革を節目に、1950 ( 昭和25 ) 年代には、かなりの数に上った。」

 「1960 ( 昭和35 ) 年代の後半になって、白人だけを受け入れる、」「白豪主義の立場を放棄し、1970 ( 昭和45 ) 年代に、」「マルチ・カルチュラリズム ( 多文化主義 ) を掲げて、多民族・多文化社会の形成を目指すようになった。」

 「ことに1970 年代以降、アジア系移民の流入が続き、」「10万人を超えるベトナム移民を受け入れ、人口比では世界一を記録した。」「1990 ( 平成2 ) 年度の移民統計によると、この年に入国した移民の約半数は、アジア系である。」「最近では年平均10万人あまり、週平均で二千人前後の人々が、」「世界各地から選抜され、移住するようになった。」

 先住民のアポリジニーからすれば、長い歴史を持つ国ですが、イギリス人の入植以後を考えれば、アメリカよりも若い国になります。ちなみにアメリカが、イギリスから独立したのは1776年で、日本で言えば、江戸時代末期の安永5年です。ニューヨークは、よく「人種のるつぼ」と言われますが、もしかするとオーストラリアは、国全体がそうなっているのかもしれません。

 「日本はこれから、多文化社会になるべきだ。」「他民族が共生する、寛容な社会になるべきだ。」と、最近マスコミが、このような記事を沢山載せるようになりました。オーストラリアのことが頭にあるのかもしれませんが、長い歴史を持ち、文化や伝統を大切にする国々との違いを考えず、こう言う意見を広げていくのは、果たして良いことなのか。氏の著書には書いてありませんが、私は、そんなことを考えながら、読みました。

 次回はオーストラリアの「入国審査方法」に関する説明ですが、息子たちもどうか、日本の未来を頭に入れながら、ブログを読んでください。きっと、新しい発見があります。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新・海外定住時代 | トップ | 新・海外定住時代 - 3 ( オ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

徒然の記」カテゴリの最新記事