http://gold.mmc.co.jp/toshima_t/2018/07/2868.html
豊島逸夫の手帖
Page2598 注目の日銀、どう動く、海外マネー
2018年7月30日
欧米中銀が量的緩和終了・縮小に動く中で、今や量的質的緩和政策全開の日本は過剰流動性の輸出国となっている。長期金利を直接的に抑え込む異例のイールドカーブコントロールも世界の金利上昇を抑えるアンカー役を果たしている。日銀なかりせば欧米国債利回りはもっと上がっていたであろう。過剰流動性に支えられるNY株も今より低い水準となった可能性がある。「サンキュー、ミスタークロダ。」NYヘッジファンドの本音とみた。
この日銀アンカーが本格的に弱まり、世界金利に持続的上昇圧力をかけるのは来年となりそうだ。2019年には100円程度の円高も覚悟せねばなるまい。