全国で2201人・過去最多の新規感染者

 とうとう新型コロナウイルス感染の第三波が襲来し、深刻な様相を呈し始めました。

 全国における感染者数は過去最多の2201人で、軽く2000人の大台を突破しました。

 この第三波の特徴は、次のようです。

 ①寒波の襲来とともに、新型コロナウイルス感染者数が急増している。とくに、北海道の札幌市が典型的であり、いくつものクラスターが発生し、対応が取れなくなっている。

 また、北海道の感染者数の約7割を占めていて、寒波+人の動きが多い、ことが誘因となっている。

 ②人の動きが多くて激しいところで、新型コロナウイルス感染者数が急増している。東京および神奈川、埼玉等の首都圏で多く発生している。

 また、大阪、愛知などの大都市においても増えている。

 ➂全国の地方都市においても、ここ数日間で急激に増えている。

 これは、全国一律のGo To キャンペーンが重要な感染拡大の要素になっていることはだれの目にも明らかであり、日本医師会の会長からも、それが感染拡大の引き金になったという指摘がなされています。

 また、東京でも過去最多の493人という驚くべき感染者数が報じられています。

 この過去最多の感染者数が出たことをどう受け留めるのか、とメディアに尋ねられた都知事は、本能的なすり替えを行い、その返答をごまかしてしまいました。

 その「ごまかし」とは、過去最高がもう一つあるということでPCR検査が8600件あったことを述べていました。

 あたかも、検査数が増えたから、感染者数が増えたのだという持論を持ち出すことですり替えたようですが、それは、その場しのぎでしかありませんでした。

 検査数が8600人で、そのうち感染者数が493人ですから、その陽性率は5.7%になります。

 これは非常に高い数字であり、この陽性率を東京の1300万人にあてはめると、じつに、74万人が感染している可能性があることになります。

 こんな計算は、すぐにできることであり、74万人が感染しているとすれば、どうすればよいのかを即刻検討して対策を練る必要があるように思われます。

 人の命と生活に直接かかわる問題ですので、もう少し真摯で科学的な対応が求められているように思われます。

 ほとんど有効な対策がなされないまま、一方で一律の「Go To」だけは行うという無策ぶりには、それこそ目を覆いたくなりますね。

 明日は、木曜日です。

 これまでのデータから、新型コロナウイルスの感染者数が最大になるのは決まって木曜日であり、これを「木曜の法則」と呼んでもよいでしょう。

 なぜなら、PCR検査と集計には3日を要しますので、その最大値が木曜日に現れるようになっています。

 この法則にしたがえば、明日の東京は軽く500人越えし、全国においても2000数百人越えになるのではないでしょうか。

 こうなってくると、全国各地で対応が難しくなり、病院のひっ迫から崩壊の過程が露になってくる可能性があります。

 「検査・追跡・保護(隔離)」という世界的に確立されている新型コロナウイルス対策を総合的に、かつ強力に行っていくことが何よりも重要です。

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                 マリーゴールド
      
 (つづく)