五つの池の喫茶店

私が日々思っている事を徒然なるままに書き綴ってみました。興味のある方はお立ち寄りください。OCN CAFEに2004年9月から記載された日記をOCN Blog人に引き継ぎ、さらにこのHatenaBlogに移設いたしました。

自分自身の老後について語ってみた。

今週のお題「理想の老後」

 

 9月もあっという間に半分すぎてしまいました。まだ日中はうだるような暑さは残るものの、夜はまだ熱気が残りますが、朝はすっかり涼しくなっています。だから夜は窓を開けて寝ると、エアコンを点けることもないので、電気代も助かっています。

 最近もなかなかブログを更新できないでいます。私の場合は興味のある題材がないことと記事を書くのに異常に時間が掛かり過ぎることもあって、記事を書くことから遠ざかっています。今回は今週のお題からお題を拝借。タイトルが「どんな老後を過ごしたい?」、これだったら何とかなるかなと思いを筆(?)もといキーボードを叩くことにしました。

 (ただこの記事、書いているうちにだんだんと悲観的になり、愚痴が多くなってきました。多分この文章を読まれて不快に思われる方が多くなると考えられます。ですので、このブログに興味のない方や初めて訪れた方は読まないほうがいいんじゃないかなと思います。

  これを寄稿している9月15日は昔は「敬老の日」の祝日でした。私の住んでいる地域でも「敬老会」が催されてました。地域に住んでいるお年寄りが80名弱参加されました。それに先立ち、その前日の14日、地域に住む75歳以上のお年寄りに自治会からのお祝いの品をお届けにあがったのですが、お届けにあがったすべてのお宅で全く見ず知らずの私に対して「ご苦労様です」とか「大変ですね」と労いと暖かいお言葉をかけて頂きました。

 

f:id:Kitajskaya:20190916074042j:plain

   

  そのことに根が単純な私はいたく感動しまして、その日は30件以上の配達があり、少々敬遠気味でしたが、優しいお言葉で疲れも吹き飛び、とてもHAPPYな気分になりました。最近よく横柄な態度をとる居丈高な老人が話題となっていますが、私の居住する地域に至ってはそういったことはないように思いますし、願わくば私の住んでいる藤枝市にも是非そうあってもらいたいです。

 ただ同時に私が配達した地域のほとんどが後期高齢者のみの世帯なので、将来はどうなるのだろうと不安な気持ちになったことも確かです。少子高齢化核家族化の波はこうした地方都市にもやって来ているのかと暗澹たる思いがします。

 前置きが長くなってしまいましたが、私は今年で57歳、2022年に60歳となり定年を迎えます。ただ今いる会社には勤務延長制度があり、少々審査があるようですが、望めば65歳まで働くことは可能な様です。ただし給与の方は減額されるみたいですが・・・。私としては、願わくば62歳か63歳まではこのまま働きたいと思っています。というのも、順調にいけば下の子がその年に大学を卒業することになるからです。

 本来ならば、60歳定年を迎えて、スッパーって仕事を辞め、あとは悠々自適な生活、好きなブログでも書きながら残りの余生を過ごすのが私の理想とする老後でしたが、悲しい哉、私が思い描くような老後を迎えるのは不可能だと悟りました。

 私の家族、私は子供が出来たのが遅く、上の子は現在大学1年生で、ちょうど私が定年を迎えた年に大学を卒業する予定です。そもそも私は結婚するのが遅かったこと、田舎に住む家があることや元来ズボラな性格もあり、若い頃から真剣に人生設計を考えることを怠っていました。若い時分はお金の有難味を分からずに徒に浪費していたことが今となっては悔やまれます。それでも子供たちには何とか大学に行かせるだけの学費は貯めましたが、子供たちが我が家から巣立って以降の生活に対しては経済的にかなり厳しい現実が待っていると今から驚愕の思いでいます。

 そういえば、以前私の第3ブログのKitajskaya’s Raccomandazione

で“老後”に関する書籍の書評をしたことがあります。

 

kitajskaya.hatenadiary.com

 この中で私自身も「下流老人」への道をまっしぐらですが、最後はやや楽観的に記述しています。たた記事から4年余り経った今、私の場合は事はそう上手い具合にはいかないことが分かってきました。それは繰り返し述べている金銭的な側面、そして新たに浮かび上がったのは私を取り巻く人間関係の側面です。

 今年の6月くらいでしたっけ?麻生財務大臣が老後の資金は2000万円必要と云われたのは・・・。そんなの到底無理だと以前怒りにまかせてTwitterに投稿した記憶があります。

 私の場合を見てみますと、今後支出するうえでもっとも額が多い子供の教育費は何とか貯金で賄うことが出来、恐らく若干は余るものと予測されます。ただそれは今後の資金として全額子どもたちに渡すつもりでいます。子どもたちは地元である静岡県に就職することになると思いますが、通勤に必要不可欠なの資金は頑張って学生のうちに貯めてもらいたいと密かに期待しています。

 となると当面の生活費ですが、今のところ予備の蓄えはほとんどありません。最近は何かしら出費が多くて、すでに私名義の預貯金は底を尽いています。また息子が大学に入学する2021年くらいには子供たちの通学を考え、今いる藤枝の家からの引っ越しも考えており、悲しい哉、お金がどんどんと出て行ってしまいます。

 これから老後を迎えるにあたり、公的年金が支給される65歳迄は退職金と満期になる貯蓄型の保険、スズメの涙ほどの株の売却で急場を凌ぐことになろうかと思いますが、それでも資金不足は否めず、結局65歳いや下手したら70歳くらいまで働かざる得ないかもしれません。そんな年の人を働かせる企業が果たしてあるのか?もしあったとしてもそこで上手くやっていけるのか?とても不安です。

 

f:id:Kitajskaya:20190916073414j:plain

 

 次に人間関係の面ですが、私は18の時に大分の実家を離れて暮らしています。一応長男ですが、大分にUターンして地元で就職することなどは微塵にも考えませんでした。というのも自分の生まれ育った街が嫌だったから。ですが、ゆくゆくは両親の面倒みなければという使命感と金銭的な面もあり、マイホームを構えることはできませんでした。(要は計画性が無かったことなのですけどね!?)

 そこで虫のいい話ではありますが、両親の住む大分の田舎町に帰り、そこで両親の面倒を見るために同居するということになりますが、そこには大きな問題があることが、今年の夏に帰省した時に分かりました。

 前述したとおり、私は田舎町が嫌で実家を離れたのに、果たしてそのような人を田舎が受け入れるのか?近所には40数年会っていませんが、同級生も住んでいますし、その人たちと日常どういう会話をすればいいのか分かりません。また同窓会と言われるものにも全く顔を出してはいません。つまり田舎の人たちからすれば、私は異邦人であって、すんなりと受け入れられるかがとても不安なのです。田舎だから都会みたいに近所付き合いはなしという訳にはいきませんしね!!

 

f:id:Kitajskaya:20190916074620j:plain

 

     更に言えば、家族との問題。うちの嫁と私の両親との問題。今までは離れて暮らしていたので、お互いのが見えませんでしたが、いざ同居となると果たしてうまくいくのか?田舎にいる時はあまり家族仲が良くなく、それも実家を離れた大きな理由のひとつなのですが、実子でも上手くいかないのに他人と生活して上手くいくのか?―  これがいまのところ最大の悩みになっています。

 最後になりましたが、「今週のお題」である「どんな老後をすごしたい」に対する私の答えは「両親を看取ってから、ぽっくり逝く」― これが理想です。ただそれには子供たちが社会人として一人前になっていることが条件です。まあ難しい問題ですが、子どもたちには中学・高校くらいから将来像を描くように言ってきています。2人ともやや消極的なことは否めませんが、私を反面教師にして、今のところ他人の事を羨んだり、見下したりするような“嫌な人間“に育たなかったことは、私の人生において唯一の及第点だったし、老後を迎えるに当たっては少しは安堵すべき点だと思います。

 

 

f:id:Kitajskaya:20190915180442j:plain

 

 

写真:無料写真素材 写真AC 敬老会 敬老の日 medetai

イラスト:イラストAC シニア夫婦と年金手帳 kotome

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

ランキングに参加しています。クリックして応援していただけたらうれしいです!


人気ブログランキング