今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ZEISS コンタフレックスというカメラの巻

2018年11月14日 20時10分54秒 | ブログ

宿題をやってました。ツァイス社のコンタフレックスはレンズシャッター式の一眼レフという面白い構造のカメラ。今回はBとSですが、Bはセレン式の露出計を内蔵していますが、全く露出計が作動しない。しかし、このカメラは巻上げ側と巻き戻し側の両方にトップカバー上の構造物が多いですね。

まずセレンを点検してみると、殆ど起電していませんね。これは交換が必要です。その他、メーターもいじられていて、ピポットを締め込まれています。たぶん露出計が動かないのでメーターをいじったのでしょう。この個体はヨーロッパからの仕入れですので外人さんも大したことないですね。調整をして何とか0点に復帰するようにしましたが、ホゾを潰されているので針の感度は緩慢です。

針の固着の直接的な原因は鉄ワッシャーがメーターの磁力で張り付いて干渉していたのでした。これPEN-EEなどでも見かけますがメーターは磁石ですので鉄の部品は近づけないように注意です。

 

リード線が複雑に配線されています。途中で半田をやり直してあるのかもしれませんが、素人工作のような作りです。

 

で、Bは諦めてSをやってます。こちらはCdsになったタイプですが、露出計などは全く同じ作りです。故障内容は、こちらも露出計が動かない。オートで絞りが連動しないなどがあります。露出計不動の直接の原因は電池室の導通不良でしたが、メーターの動きが不安定です。ASA感度によってメーター角度を回転方向に変えるためリード線の終端がバネになっているところが不安定の原因のようでした。

Cdsは接眼レンズ部分に1個配置されています。ペンタプリズムを外して清掃しておきます。

 

ペンタプリズムとスクリーンは意外にきれいでした。

 

 

メーターが安定しましたのでトップカバーを閉めます。巻き戻しは軸が貫通しておらずギヤを介しています。

 

巻上げレバー側も部品が多いです。リターンスプリングにテンションを掛けます。

 

問題は絞り羽根の動きです。メンテナンスによってスムーズに作動すようになりましたが、集中していて画像は撮り忘れました。

 

シャッターユニットはネジ3本で簡単に分離出来ます。5時の接点がA(オート)とマニュアル時にメーターを入り切りする接点。

 

やっとお目見え。レンズはツァイスのテッサー50mm。前玉交換式。重くて武骨なカメラですけど、当時EE搭載の一眼レフですからね。

http://www.tomys800.sakura.ne.jp/

 

 

 

 


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