内藤陽介『みんな大好き陰謀論』を読了。
ユダヤ陰謀論に対して、それがいかに歴史的事実に基づいていないのかを論じた本。
こういう本をいくら書いても、結局、ユダヤ陰謀論を信じている人は「この本に書いてあることが間違っている」くらいにしか思わないのであろうことは、本書のAmazonのレビューを見ると分かる。
それでも、本書のような試みを行うことを止めると、さらに妄信的な人が増えてしまうであろうから悩ましい。
際限のないカウンター合戦になることは承知の上で内藤先生もこのような本を書いているのだと思うが、まったくもって「お疲れ様です」という言葉しか見当たらない。