【悲報】E-A-TスコアもYMYLスコアもGoogle検索には存在しない

E-A-T や YMYL を考慮したサイト作りが必要となると謳った SEO ブログが多々あります。
内容をよく読むと、それらしいことを書いていますが、
全く効果が無いことが分かる記事を見つけました。

「E-A-T スコアや YMYL スコアというような指標を Google は内部的に持っていない。E-A-T や YMYL というのは、アルゴリズムをわかりやすく概念化したものだ。」

10 月 7 〜 10 日に米ラスベガスで開催された Pubcon Pro Las Vegas 2019 の Q & A セッションで Google の Gary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ) 氏はこのようにコメントしました。

「E-A-T スコアというものは存在するのか?」という質問にゲイリーは冒頭のように答えました。

E-A-T (Expertise/Authoritativeness/Trustworthiness) にしても YMYL (Your Money, Your Life) にしても、そういった指標を単独で計測する単独のアルゴリズムが存在するわけではありません。

評価ガイドラインに基づいて検索品質を評価する際に、評価者にとってアルゴリズムが求めるものをわかりやすく概念化するために用いているのが E-A-T や YMYL という用語です。

またゲイリーは、コア アルゴリズムを説明するのに面白い比喩を使いました。

「アルゴリズムはいくつものコードで構成されています。
その中で最小の働きを持つ 1 行のコードは言わば “Baby Algorithm”(赤ちゃんアルゴリズム)であり、コア アルゴリズムは何百万という Baby Algorithm の集合体で構成されています。
Baby Algorithm が一体となってシグナルを見つけ、ランキングを決定します。
こうした全体的なコンピュータプログラムの仕組みを評価者にわかりやすく説明するために、E-A-T と YMYL という概念を用いているのです。」

E-A-TスコアもYMYLスコアもGoogle検索には存在しない、コアアルゴリズムはベイビーアルゴリズムの集合体 #PubCon – 海外 SEO 情報ブログ

上記の内容から分かる通り、
E-A-T も YMYL も品質評価者に理解してもらうために使っている概念ということ。
アルゴリズムそのものでもありません。
そのため E-A-T や YMYL を高めようとしても、そもそもそういった指標は無いので、
その行為自体が無駄骨になる可能性もあります。
現にコア・アルゴリズムは、何百もある「Baby Algorithm」の集まりなので、
何か 1 つを実行すれば効果があると言うものでは無いことが分かるかと思います。

よって、SEO 対策を扱った数多ある日本の SEO 情報ブログの大半で見かける
「E-A-T/ YMYL を考慮したサイト作りが必要で、考慮したサイトは評価されます」という説明。
意味をなさないことが分かるかと思います。

YMYL だけも見ても、
「権威性や信頼性が高く有益な情報を提供するサイトを高く評価する」と、
解説する SEO 情報サイトも存在しますが、
以下の Google の広報担当の答えを見れば、正しくない事が分かるかと思います。

「グーグルの検索結果で上位に表示されているのだから、その情報は正しいのだろう」と思っている人も多いことだろう。しかし、実際にはそんなことはない。

「"コンテンツの正確性をグーグルはどのように扱っているのか?"」という質問に対して、グーグル検索広報担当のダニー・サリヴァン氏が次のように回答した(強調は筆者による)。

機械は正確性を判断しない。その代わりに、トピックとの関連性と権威性にそったシグナルに頼っている。こちらとこちらの記事を見てほしい。

グーグルは検索結果の情報が正しいかどうかを判断していない – impress

Google が正確性を担保できているのであれば、
デマサイトやフェイクニュース、トレンドブログや「いかがでしたか?ブログ」が
検索結果の上位に出てくるわけがありませんよね?

以上を踏まえると、
Google の関係者が事あるごとに「コンテンツが重要」であることを発信していることからも、
サイト管理者が本当に重視したほうが良いのは、コンテンツと被リンクの質・量ぐらいでしょう。

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雑記

Posted by 管理人