評価 (3点/5点満点)
会社や上司に頼ることなく、自分自身で働き方を改革すること。この<自分働き方改革>を略して<ジバラ(自働)>。
この本は、主に自分で働き方を改革せざるを得ないプレイヤーの方、ならびに上からは働き方改革を押し付けられ、下からは「時間だけを短くしろと言われても困る」と突き上げを食らっている中間管理職に方に向けて書かれています。
「残業するな」と言われれば、勤務時間内で仕事を終わらせられるように、自分で効率を上げる<自己防衛>をせざるを得ないのが現実です。しかし、どうやって効率化すればよいのかは、会社も上司も教えてくれないのが、多くの会社員にとっての現状と言えます。
ひんぱんにおこなう作業を効率化するという、ただそれだけのこと。
本書の中で、仮に3つでもいいので役立つものが見つかれば、年間を通してみたときに、十分な効率化が実現されるはずです。
また、現在ビジネス書は数多いが、個人レベルで働き方を変えられる本がとても少ないというのが筆者の感想。ビジネススキルについて書かれていることは、ドラッカー等を含めてほとんどが昭和以前すぎて、イマドキの仕事を改革するには、役に立たないものも多いというのは、一定程度納得できます。
今や、スマホやPCを徹底活用することは、仕事を効率化するうえで避けられませんね。
【my pick-up】
◎古いコミュツールである電話ともうまく付き合う方法
私見だが、電話はもう古すぎるコミュニケーションの手段だ。僕は名刺交換する際に、「なるべくメールでご連絡下さい」とお願いしている。その上で重要なのは、メールを見たら、できるだけ早く返すことだ。相手に「この人は電話するよりメールの方が早い」と感じてもらえる。僕があえて電話を使うのは、ニュアンスを含む相談をする時や、意見を聞きたい時だ。こんなケースでは、あらかじめ「後ほどお電話します」「昼前にお電話します」とメールを入れておいてから、電話をかけるようにしている。