評価 (3点/5点満点)
現在、イメージとは全く異なる事業で最も多くの利益を稼いでいる企業が増えています。
この本では、そんな社名イメージと、実際に利益を稼ぐ事業が大きく異なる企業に焦点を当てて解説することで、以下の2点を身につけることを目的としています。
・企業の決算書を読む基本スキルを身につけること
・企業のイメージと真の姿のギャップを知るには、連結業績だけでは不十分であり、「セグメント情報」に着目する必要があること
ソフトバンクはハイテク企業・投資会社/富士フイルムは富士ゼロックスが支えている/日立造船は世界最大のごみ焼却発電メーカー/アマゾンはクラウドサービスで、HISはハウステンボスで、ベネッセは高齢者向けホームの運営で稼ぐ/楽天とイオンは金融(クレジット)事業で稼ぐ/サッポロとフジメディアは半分は不動産会社(恵比寿ガーデンプレイス、サンケイビルなど)/LINEはユーザー課金が伸び悩み、広告収入が急速に増加・・・
上場会社では「セグメント情報」が開示されており、事業別や地域別の売上・利益・資産を見ることができます。そこから、外部のイメージとは違う稼ぎ頭を調べてみるのも面白いですね。