権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「夢の泪」観劇

2024-04-25 23:37:36 | 演芸

X界隈でちょっと話題になっていた芝居「夢の泪」、本日鑑賞。
紀伊国屋サザンシアターなる400席弱の劇場で、ほぼ満員(95%位か)、年齢層や性別様々、知ってる役者はラサール石井さん一人だけ。
で、とても面白かった、ある種の感激さえ味わった、ともかく芝居として面白いし訴求力抜群だった。
(ネット界隈で大日本帝国礼さんをしている人々には是非ご一覧願いたい、そんな内容だった)

時代は戦後1年目の日本、極東軍事裁判の弁護人に選ばれた弁護士夫婦を中心に時代背景が引き起こすドラマを絡めて、ミュージカル3割&喜劇3割&法廷風シーン4割といった感じ。
法廷風シーンというのは弁護士夫婦の家の中で繰り広げられる議論が主体。
以前小林正樹監督の「東京裁判」やら「ニュルンブルグ裁判」と言う一級の法廷劇(「東京~」はドキュメンタリー映画)を観ていたので、この芝居の内容は結構ワクワク期待していたが、それとは別の意味で勉強になり面白かった。
そして正直な所「芝居」部分はとても良かったが、ミュージカル風の仕立ては迫力不足(歌唱力や声量)でちょっと我慢が必要だった。
よりよって最初の10分くらいは劇中に入り込めていなくて、そんな所に出てきた歌曲だったんでガッカリ感があったかも、でも幕が下りたら心底拍手喝采の気分にさせてくれた。
木戸銭は7000円と少し高いが、その価値は大有りでもう一度機会があれば観たい位、で、出来れば井上ひさしさんがご存命の頃にこの価値に気づきたかった。

さてこれまでの生涯での芝居見物経験は、幼いころに観た村の公会堂のドサマワリ芝居、そして渋谷パルコで観た「12人の怒れる男:石坂浩二主演」、この間の深川トックリ座「丹青の火炎太鼓」に続いて4回目、木戸銭が高いのでそうそうは観れないがたまには良いかも。
そう言えば小学校の講堂で「タンポポ劇団」という巡回劇団が教育映画みたいな演劇を見せてくれたもんだがそれは除外。

こまつ座『夢の泪』ラサール石井さん、秋山菜津子さんコメント動画

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「独立愚連隊」@映画館

2024-04-21 16:17:00 | 映画

とうとう「独立愚連隊」を映画館で観ることが出来た。
実はこの映画が少年時代に親しんだTVドラマ「遊撃戦」のオリジナルと知ったのは最近にのこと(と言っても10年以上は経つ)、そして岡本喜八監督は「日本の一番ながい日」で大ファンになった監督。(これも晩年のこと)
佐藤充という役者を知ったのも「遊撃戦」で、この役者さんは東宝戦争映画の常連だった様な気もする。

〔内容〕
第二次世界大戦末期の北支戦線。クズ兵士ばかりを集め危険な任務に当たらせる“独立愚連隊”と呼ばれる部隊に、従軍記者の荒木がやってくる。
交戦中に中国人慰安婦と心中したという、見習士官のことを調べに来たという。実は荒木の正体は大久保元軍曹であり、彼こそ見習士官の実の兄であり、弟の死の真相を知るため戦地に赴いたのだった。
死んだ慰安婦の妹から紙片を渡された大久保は、弟が上官の不正を部隊長に告発しようとして、その上官から逆に殺されたことを知る。(出典:全洋画オンライン)

岡本喜八監督の晩年の作品「ダイナマイトどんどん」「ジャズ大名」も結構イケててお勧めです。

懐かしい旋律が聞ける動画を紹介。
TVドラマ「遊撃戦」 第2回 予告篇

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やすらぎ寄席

2024-04-18 22:54:37 | 演芸

18日(木)は朝からバタバタバタバタして夕刻ようやくひと段落、そして愛宕真福寺の落語会へ。
この会も2か月振りで、ほぼ立川流の追っかけ状態、ただ何となく。

今回は
前座(生ぼう):「初天神」
        段々うまくなってきている様な気もするが、
雲水師:「看板のピン」
    この人の語り口は上方落語そのもの、でもこの人のおかげでこの落語会に
    通う様になった。(ばくち噺はそもそも面白い)
ぜん馬師:「肝つぶし」
     初めて聞いた噺、この師匠の噺は聞いているといつのまにか意識が遠のいて
     噺の中に引きづりこまれている。そして噺の中の間で周囲が「シーン」とすることが多々有り、
     この場の空気がすごく好き。
 大病を患って声がやせていて少々心配になる。
談幸師(トリ):「化け物使い」
      この噺の面白さは人使いの荒い旦那と家に取りついた妖怪とのやり取り。
      (以前、「落語ザ・ムービ」で大和田伸也が旦那を演じていた)

最後の抽選会で、今回は立派なエビせんべいの詰合せを当てた。

なにしろ3700円の代物だから木戸銭のほぼ倍返し、ということながら、この程度のラッキーで魔でも射したらチト合わない気もする。
今週は勧進相撲やら落語会やら何かと忙しかった、おまけに中日ドラゴンズは未だ首位にいる。

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勧進相撲@両国国技館

2024-04-17 11:57:51 | お仕事

4/16(火曜)は両国国技館にて「勧進相撲」の観戦(?)
いつも思うが相撲協会のこの様な催しはいろいろな趣向があって誠に面白い、升席座布団無しは少々きつかったが今回も大変に面白かった。



 

動画集 20240416 1713272553096

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映画監督「ラォール・ウオルッシュ」

2024-04-13 09:14:46 | 映画

新文芸坐で4月の中旬以降から「ラォール・ウオルッシュ」特集をやるらしい。
全30作を日を変え時間を変えて上映するらしいが、試しに3作ほどをチョイス、どれもがハード・ボイルドらしくて楽しみ。
(以外と大当たりかも知れない)



「ラオール・ウォルッシュ」と言う監督、こんな監督らしい。
ラオール・ウォルシュ(Raoul Walsh、1887年3月11日 - 1980年12月31日)は、アメリカ合衆国の映画監督、俳優、映画プロデューサー。ギャング映画やフィルム・ノワールといった「犯罪映画の巨匠」として知られる。また、元カウボーイ兼水兵だったことから、西部劇や戦争映画も数多く手掛けた。その他にもコメディ映画や冒険映画、ロマンス映画など多彩なジャンルを手掛ける職人監督で、1964年に引退するまで手掛けた作品は100本以上に上る。(出典:ウィキペディア)

映画に惹かれ始めて半世紀以上経つがマダマダ知らない世界があるって素晴らしい、と思う。

コメント (2)
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中日ドラゴンズ

2024-04-09 23:53:14 | 中日ドラゴンズ

いままで知らん顔していたら本日首位になっていた。
思えばここ5年位は本当に知らん顔していて、突然「前から応援してました」顔するのは恥ずかしいが、ファン心理としては今日が今年最後のファン最良の日になるかも知れないのでご容赦。




過去仕事上で嫌な奴が居て、とあるプロジェクトのは開始時にはメンバーなんだけれども難儀すると別の仕事を言い訳にして距離を置くようになって、成功するといつのまにかどさくさに紛れて戻ってきて仲間の様に一緒に乾杯をする、と、ここまでは我慢できる。
が、さも自分が苦労したかの様に武勇伝を語る、これは我慢できない。
今はそんな我慢できなそうな奴になった気分。
でも取り合えずそんな気分を吹っ飛ばしてくれた日だった、そして久々にユーチューブを梯子した。

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「星の旅人たち」

2024-04-07 08:52:55 | 映画

久しぶりにマーチン・シーンを見たがすごい老けてた、あたりまえと言えばあたりまえ。
さてこの映画「星の旅人たち」、マーチン・シーンの押さえた演技がきらりと光って、絡む旅人たちもなかなか上手くて、見事な佳作。
この映画を見た動機はいかにもSFらしいタイトルなのがすべて、見始めてすぐに”これは違う”と思ったが、結局この物語に引きずりこまれた。

〔内容〕
 ある日、アメリカ人眼科医トム・エイヴリーのもとに、一人息子ダニエルの訃報が届く。それは、ダニエルが聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出た矢先の悲劇だった。フランスとスペインの国境の町までやって来たトム。ダニエルの遺品と遺灰を手にした彼は、息子が巡礼の旅に求めたものが何だったのかを知ろうと、息子に代わり、旅を続けることを決意する。それは、800キロにもおよぶ長旅。その道中、彼は旅の目的も様々な巡礼者たちとの出会いを重ね、少しずつ彼らと打ち解けていくのだが…。(出展:全洋画オンライン)

一人で始めた巡礼の旅が、途中で一人また一人と加わって4人の仲間で道中を続けることとなるが、4人の動機やら職業やら社会的地位や出身国がバラバラなのが次第に仲間としてまとまって行く様がすごく自然に描かれていて、ここらへんはロードムービーの新境地かも知れない。
それと風景やら道中の宿の様子とか食事風景までもがも楽しめる様に作っている。
巡礼地のゴールの教会で巡礼者の名前入りの修了書をくれるのだが、ここで自分の名前を書いてもらった後すぐに息子の名前に書き換えてもらうシーンは名場面でここは脚本家の腕だろう。この巡礼の出発地で亡くなった息子の遺灰とともにゴールを目指した主人公の思いが凝縮した場面ともいえる。


さてこの映画の原題は”The Way”、で、どうしたら「星の旅人たち」って邦題になるんだろう?
なお日本のお遍路さんは一人でも二人旅と言うらしい、それは背中にお大師様がついているからだとか。この映画では主人公トムは息子の遺灰と一緒の道中だから、まさしく二人旅。

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シャモ鍋

2024-04-04 22:38:07 | 食・レシピ

水曜の夜は昨年度の諸々の打ち上げを兼ねて「神田ぼたん」でシャモ鍋を囲んだ。
池波正太郎氏や長谷川平蔵が愛した「シャモ鍋」、ようやく試すことができた、とても旨かった。
先ずはこの「ぼたん」と言う店、玄関入って予約した旨を伝えると、下足番さんが履物やら傘やらを預かってくれて、中居さんのご案内で階段をトントントンと二階にあがると大座敷、そこであつらえた鍋一式をこれまた中居さんが給仕してくれて、、、てな具合で、なんとも江戸情緒(だと思うが)たっぷり。
それに畳(すのこみたい)に個人用の御膳とくれば、気分はもう時代劇に入り込んだ様なもの。

さて味の方はと言うと、”すっきりした甘さの割り下”に良く煮えた鶏肉と卵の相性が抜群で、ともかく旨い。
そして程よく煮えたネギや豆腐もこれまた旨い。


画像は2人前で、鍋は3ラウンドまで中身を変化させて準備されてる。
〆は雑炊、なお最後の画像は帰り際の店内の様子、なので少々すいている。

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「サンタ・ビットリアの秘密」

2024-04-02 00:58:19 | 映画

結局この映画「サンタ・ビットリアの秘密」は4/1(月)から4/3(水)まで、それも夜は4/1(月)のみと言うことで月曜の夜(昨日)決行、いやぁ~面白かった。
喜劇なんだけれどもクスグリ具合が絶妙で、アンソニー・クイン(町長ボンボリーニ)とハーディー・クリューガー(ナチスの将校)の掛け合いが見事。

〔内容〕 ムッソリーニが失脚して喜びに沸く町の人々、そんな中でひょんなことから居酒屋の亭主ボンボリーニが町長に就任する羽目となる。しばらくは平穏な日々が続いたがドイツ軍が侵攻してくることが分かり、村人は総出で特産のワインを洞窟の中に隠すこととなる、その数120万本。
侵攻してきたドイツ軍の目的はワインの接収、ボンボリーニは最初の30万本を五分五部でドイツ軍と分け合うことで100万本近くをごまかすことに成功したが、親衛隊が調査して接収したのは総数の1/4であることがばれる。なかなか口を割らないボンボリーニとドイツ軍将校の丁々発止のやり取りが続くが、とうとう親衛隊が出てきて町民を拷問にかけることとなる、、、、




この映画のラストはとても良い。
そして監督スタンリー・クレイマーの作品はどれも好きで、「真昼の決闘」「ケイン号の叛乱」「渚にて」「ニュールンベルグ裁判」「おかしなおかしなおかしな世界」「招かざる客」そしてこの「サンタ・ビットリアの秘密」、どれもが映画館でみたい作品。

コメント (3)
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「首」1968年版

2024-03-30 16:06:51 | 映画

久々に映画館に足を運んで「」を見て来た、と言っても最近話題のでは無くて、1968年版の脚本:橋本忍、監督:森谷司郎、主演:小林圭樹と言う錚々たる映画。でもスクリーンは4:3のスタンダード・サイズでモノクロと言った具合でこの時代には珍しい。当時の映画は総天然色シネスコが常識だった様に記憶しているので。
結構地味な造りで、小林圭樹の熱演が継続して物語りが進むが、やはり脚本家と監督が一流なだけに結構手に汗握る展開で時間を感じることがなかった。
この映画で一番関心したのは、昭和18年の1月に起きた冤罪拷問死事件を一人の弁護士が地道に真相を追求するという、あの当時の我が国が未だ法治国家の体をなしていたこと。

〔内容〕
昭和18年1月に茨城の村の炭鉱夫が留置中に脳溢血で死ぬという事件が起き、不審に思った炭鉱の経営者がツテを頼って正木弁護士に調査を依頼することとなった。 これを受けた弁護士は検死が為されていないことや周りの証言から不信感を抱き調査を進めることとした。
しかしながら検察側は先手を打って事前にお手盛り検死で済まして「脳溢血死」と断定、窮地に陥った弁護士及び依頼人は究極の選択として死体から、、、、

埋葬地を暴くシーンとか検死のシーンとか結構な緊張感があって、サスペンスとしてみてもとても良い映画だと感じたが、これは大衆受けは難しいだろうと思う(当方は橋本忍と森谷司郎の名前で目がくらんでしまうが)。そして今後は、邦画で「首」といったら北野監督作品になるだろうとも。
なお本日の当該映画館のプログラムではこの1968年版「首」の次に2023年版の「首」を上映している、ここは時々こういう言葉遊びの様なプログラムを組むので面白い。
やはり古い映画を”映画館”でみるのは楽しい。

次は「サンタビットリアの秘密」、その昔TV放映で観てかなり気に入った作品で「ナチスに占領されたイタリアの村人の秘密とは」なんてコピーがあった。
(スタンリー・クレイマー監督だから是非ともみなきゃ)

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