琵琶湖の水の量は何立方メートル?

と聞かれたら、普通分からないし、なんとか見積もってもけたがあってるかも怪しい。

だけど、

カスピ海と琵琶湖はどっちが大きい?

と聞かれたら、普通は間違えない。

一目瞭然だし、並べて比較すれば、何倍ぐらいの差なのかもだいたい推量できる。

要は人間は比較は得意なんですよね。

服選びでも、なんcm?ではなく、SMLのが分かりやすいし、ドリンクの注文だって、なんcc?よりSMLのが分かりやすい。

BMXのサイズだって、フレームなんインチって聞かれても分かんないけど、miniだのjuniorだのだったらぱっと分かる。

もっと言えば、誰が誰より早い遅いは、一目瞭然だけも、じゃあ、コース何秒で走ってるかなんてまず当てられない。

精密に計算して絶対数を時間をかけて出しても見積精度はすっごく怪しいけど、ぱっと見、コレより小さいけど、アレより大きいよねって出した見積精度のがかなり精度がいい。

ってのが相対見積ってやつで、以外と絶対見積の必要はないのに、絶対見積をして、精度が出なくて困ってることが仕事なんかだと往々にしてある。よくよく考えみたら、うまくやってる人は相対見積を無意識でやってたりする。カンとか言われたりするけど、実は何か似たようなモノと比較して、それより大きいか小さいかで判断している。

されにこれを発展させて、一人でやるより複数でやっちゃうのがプランニングポーカーってアジャイル手法があったりする。面白しろいし、早いし、精度もいいのでやってみるといい。ついでにフィボナッチ数列というのも重要。1,2,3,5,8,13,21,34,55,…ってやつ。まあ、詳しく説明しないけど、この数値をでつかうと迷わずに大小が判断できてしまう。

あっと、前置きが長くなってしまった…。

なんでこの話をしてるかというと、数年まえから悩まさせているイチロの膝痛。

本当に凄く痛いのか、対して痛くないのかも、当然ながら親もわからない。本人もずっと痛いもんだから、それが普通なのか異常なのかも分からなくなってしまった…。

こうなると、もう運動続けていいのかも分からない…。医者に行っても当然ながらどのくらい痛いかってのが伝えようがないし、悪化してんのか、よくなってるのかももはや分かんない…。

だだ一年前に、マラソン走るのも辛いとか、通学するのも無理というので、これは本当に凄く痛い状態なんだという事が分かった。

それで、いったん運動を控えるようにしたけれど、あいかわらず痛さ度合いはうまく判別できなくて、今度はいつになったら運動を再開していいのか分からなくなってしまった…。

ある日、施術師に、10段階でいうとどれくらいの痛さって聞かれて、最初はうまく言えなかったんだけど、歩けなかった時を7ぐらいと基準として、本人が無理やりでも数値化してみるようにしたら、最初は首を傾げてたけど、そのうちはっきりと7、

「今日は5!」

とかいえるようになった。

そのうち分解能が倍増して、

「4.5!」

とか言えるようになり、最近だと

「2.3!」

とか分解能がとうとう.1にまでなった。

本人も良くなってる事を自覚出来るようになって、そうなると本当に良くなってくるもので、

最近は1点台にまでにらなってきた。

そうなるとBMXの練習でも、

「痛みが2超えてきたからもう練習終わる」

とか、

「お風呂に入ったら1.5ぐらいに戻った」

なんて、自己判断も出来るようになったりして、膝を悪化させる事なく練習出来るようになった。

痛さをコントロールできるようになれば、まあなんとかなるもので、今年は膝痛の不安に悩まされる事なくシーズンを終える事が出来た。

この経験から、痛さという絶対的単位も何もないものでも、何かしらを基準にしたりして、10段階だの5段階だの分かりやすい目盛を使って、正確に測れるようになるって事が分かった。

他人と横並びで比較しようと思うと、絶対的単位が必要となるけれど、そんな比較が必要ないのであればある基準から相対的に簡単に精度よくいろんなものが測れてしまう。

これがアジャイルな見積もり!

綿密に時間かけて計算するより、似たようなものとの大小比較する方がよっぽど精度がいい見積もりが出来るというお話でした。

ん?BMXあんま関係ない?

そんな事はないよね!

ゲート倒れる速さやタイミング、スタートヒルの高さ、コブの大きさなどなど、いろんなものを相対見積でうまく測ってるはず!!!

が、膝の痛みをコントロール出来るようなったからといっても、やっぱり練習量はやれるだけやるという本邦の根性論もう出来ない。

限られた練習量で、なんとかせねばならぬ。

とういことで、次回のテーマは「タスクボード」です。

ps.

「ニイタカヤマノボレ1208」

「トラトラトラ」

「リメンバー・パールハーバー」