新築のアパートの完成具合を見て、明らかに直してほしい見ための物(棚の見えるところにマジックでメモ書きがされていたり)はもう問答無用で直すように言いましたが、棚が明らかにずれてつけられているレベルは、ちょっと悩みました。
直す過程で余計に汚くされる可能性があるからです。
そんなリスクとのバランスで直す箇所を決めています。

現場監督が新しくなって、一番最初に作業が行われたのが、一階部分の壁の塗り替えでした。
クビになった前任者のせいで、反発が多い住民に対してのパフォーマンスでしょう。
もともと白く塗られていましたが、塗り方が汚かったので、綺麗に塗り替えられて綺麗になってステキになりました。
が、エレベーター目の前に記す1階というプレート、アルミの色だったんですが、真っ白に塗られていました。
何で塗っちゃうかなぁ?
見えんじゃん!
この様に必ずリスクがあるんです。

フェリピートの友達にテラスの屋根を付ける工事を頼みました。
私は全く信用してない人なので、色々とやり方も支持してきました。
「先に木に色って組み立てて!」と私が言っているのに、「先に色を塗った事なんてやった事が無い。チリでは必ず完成させて色を塗るんだよ。」っと言います。
いやいや、同じアパート内で屋根を付けてる所が有りましたが、そこは先に塗って組み立てていましたよ。
いい会社はそうするんだと思います。
「組み立てた後に塗るのは、腕を上げたり、高いハシゴの上で、大変だよ。床や壁に色がついちゃうから。」
絶対塗り残しとか、まだらに塗って汚い事になるだろ!と思いましたが、それは職人さんに失礼なので言いませんでした。
「大丈夫、大丈夫、安心して。色が落ちても綺麗にするから」と調子よく言って聞かないのです。

そして先に屋根が組み立てられ、色が塗られていきましたが、まず私が指定した色と全然違います。
文句を言っていたら、違うメーカーの物を買ってきました。
2回目の色は私が指定した色なんですが、上塗りなので微妙な違いで、塗ってない所も有るんですよ。
つまりまだら。
その間にもどんどん床や壁が汚れていくので、私はもう、「まだらをなんとかしろ」と言うよりも「もう後は私がするからもう床と壁を綺麗にして!」と思うのみです。

床は私が薬を使って磨いてみても全く落ちませんでした。
職人さんが何時間も、地べたに座って、ヤスリでこすって汚れを取っていました。
もちろん全てを綺麗にする事なんて出来ないですよ。結局汚いまま。
「後で塗れ」と支持した奴が拭けよ!と思います。

汚れた壁はもともとクリーム色だったんですが、青白いペンキで汚れだけ塗られて、白カビが湧いたかのようになりました。
流石のフェリピートも文句を言い、友達の負担で白いペンキで壁を塗り替える事になりました。
え?またそのペンキが床に落ちて、今度は床を張り替えるの?窓を塗ったりしない?
不安要素は無限です。
そこはしっかり気をつけて貰いました。

塗り終わった後は、ここは地中海か?と思うほどの真っ白な壁になりました。
やっぱり窓などとの境目は、なんだかボロボロで汚いですよ。
マスキングテープの貼り方が甘いんです。
隙間から中に入ってガタガタです。
床にもペンキが垂れちゃってるし。
正にキリがないんです。
直しても直しても、またどこかを汚くされるので。
前も書きましたが、チリでは逃げないだけで、良かったと思うべきなんです。

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影だと思い、見逃してしまっていた塗り残し。