tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

AIの進化と雇用問題:心配より巧みな対応を:1

2020年01月12日 11時03分12秒 | 科学技術
AIの進化と雇用問題:心配より巧みな対応を:1
 丁度1年ほど前、AIは人間の 脳の外付けハードディスクのようなものだと書きました。そして、人間はやりたいこと(今は出來ないが出来るようになったらやりたい事も含めて)がいくらでもあるので、人間の仕事はなくなることはないと書いています。 

 勿論、これはAIの進化で仕事を失う人が沢山出て大失業時代が来ると心配する意見が結構あるので、そういった意見に対してのものです。
 現実は、コピー機ができて清書係は要らなくなり、電卓(特に関数電卓)ができて計算係が要らなくなりましたが、失業者は増えません。

 これは、かつて「 ME化と雇用」の問題が論じられたのと基本的には同じだと考えています。
 ただ、ME化は製造現場が主ですが、AIは頭脳労働の分野になりますので、影響はより深刻になると考える方もおられるようです。

たしかに、 韓国のトップ棋士がAIには勝てないと引退したというニュースなどが象徴的に取り上げられ、将来は医者の診断や司法の分野でも人間よりAIの方が正確な判断をするのではないかなどと言われます。
 さらには手術の分野でも「ダヴィンチ」が人間より巧くやる(現状これは操作は人間で、MEの分野)などという事もあるようです。

 確かに、AI、そしてAIを組み込んだロボットの活躍は、今、人間が苦労してやっている分野の仕事をどんどん代替してくことでしょう。
 昔は関係書籍を買い集めたり、資料室や図書館に通ったり、担当官庁に問い合わせをしたりと大変だった資料集めが、AIは、現在ある情報は全部覚えていて(世界中のサーバーにアクセスできる)、その中から検索し、関連する情報を集め整理してしまうことになるでしょう。

 それを使って何をするか(立派な仕事に使うか、犯罪に使うか)は人間のやることでしょうが、資料を集めて整理する仕事はなくなる可能性大です。
 今あなたがやっている仕事は、AIやロボットが秒単位でやってしまうかもしれません。
私の仕事はAIやロボットがいくら進化しても出来ませんと自信を持って言える方は、かなり少なくなってしまう可能性は結構あるのではないでしょうか。

それではやっぱり大失業時代が来るのではないかという事になりそうだ、と言われる方もおられるかもしれません。私もそうなる可能性がないとは言えないと思っています。

 これまでも、こうした事態は避けられるのでしょうかと考えてきたのですが、結論か言えば、「社会が(人間が)、巧みに対応すれば十分避けられる」という事になるのではないでしょうか。

 このブログは、上記してあるサブタイトルのように、「人間が住む地球環境をより豊かでより快適なものにするために付加価値をどう作りどうお使うか」がテーマです。

それに従っていけば、答えに辿り着くのではないかと思っています。次回その辺りを少し具体的に考えてみたいと思っています。

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