庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

「沈黙の春」~「沈黙の街」

2020-03-29 09:33:58 | 日記・エッセイ・コラム

春が来て、桜も満開になったが・・

今年の春は、新型コロナウイルスの影響で外出自粛の要請もあり、街中の人通り
も閑散として、満開の桜の下で浮かれ騒ぐ人々の声も聞こえてこない。。

まさに「沈黙の春」、「沈黙の街」となってしまった感がする。

「沈黙の春」はアメリカの女性生物学者、レイチェル・カーソンの著作です。

私は若い頃、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」や「センス・オブ・ワンダー」
を読んで環境の大切さや、自然に対する共生意識に目覚めた様な気がする。

 

ーーーここから「沈黙の春」より、一部抜粋ーーーーー

春がきたが、沈黙の春だった。

いつもだったら、コマドリ、スグロマネシツグミ、ハト、カケス、ミソサザイの
鳴き声で春の夜はあける。

そのほかいろんな鳥の鳴き声がひびきわたる。だが、いまはもの音一つしない。

野原、森、沼地――みな黙りこくっている「でも、敵におそわれたわけでもない。

すべては、人間がみずからまねいた禍いだったのだ」

ーーーここまでーーーー

 

人間は暑い時には涼しく、寒い時には暖かくいられるようにと自然を改変し、
自分たちだけ心地よくなるように文明を発達させてきたが・・

その分逆に動物や自然は心地よくないかも知れないかも?と想像することを
放棄し、人間至上主義的な考え方で文明を作ってきた。

でも私は、自然と人間は共存するのが一番いいんだから、人間は分を知るべき
だと思っている。

今回のコロナウイルス騒動は、そんな自分勝手な人類に対する自然界からの
警告のような気がする。。

今日の写真は、カワセミです。

カワセミはかって、レイチェル・カーソンの小説「沈黙の春」に描かれたような
農薬が全盛だった高度成長時代に一時期非常に少なくなってしまったそうですが・・

しかし近年は環境が改善されるにつれて徐々に復活して数を増やし、各地の川や
水辺でもわりと普通に見られるようになってきたのは喜ばしい限り。。

最近はカワセミがよく現れるポイントもだいたい分かって、川沿い散歩の度に
高い確率で出合えるようになってきた。

 

 


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