ヨシムラ・サイエンス・ラボ

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ドクター・カッパー

2020年07月24日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

最近の新聞記事で、「ドクター・カッパー」という言葉が、伝銅師の私の目に留まったので紹介したいと思います。
※私は経済の専門家ではありませんので、誤りがあった場合はご勘弁ください。

最近、銅価格が再び高騰し始めています。
その背景には、
(1)銅鉱石の最大産地であるチリの銅鉱山労働者の新型コロナウイルス感染による鉱山操業縮小・供給懸念、
(2)銅地金消費の約5割を占める中国の景気回復、
の2つがあるようです。

このような最近の銅価格高騰に関する新聞記事を読んでいると、その中に、「ドクター・カッパー」という言葉を見つけました。
日本語に直すと、「銅博士」? 誰かが銅の研究で博士号を取得したの??
そこで、早速、「ドクター・カッパー」について調べてみました。

調べてみると、
リーマンショック以降、銅相場が示す方向が景気の先行指標として的中率が高かったことにより、
”銅相場は世界経済を映す”とされ、その結果、「ドクター・カッパー」と言われるようになったようです。
世の中には、いろんな言葉で表現する人がいるのですね。

この論からすると、最近、銅価格が再び高騰し始めている⇒今後、景気が良くなる?となりますが、
先日のブログで紹介しましたが、最近、安全資産である金相場も高騰(実体経済の回復にはかなりの時間を要する?)しています。

今後の経済について、経済の専門家ではない金属屋が語れるレベルではありませんが、
はやくコロナ感染が収束して経済が回復してほしいと願うばかりです。。。

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トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)


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