港を預かる若船頭から電話があった。
台風15号で壊滅的な被害を被った南房総。
続けざまに19号で被災は更に広がり手の施しも遅々として進まぬ中、彼の地の惨状は連日の様にTVや界隈の知人からのリアルな情報を耳にしていただけに、いち釣り人としてもアソビである釣りにうつつを抜かすなどと自粛していた。
沖合の生簀は跡形もなくカセ舟を付けることが出来ない。
辛うじて港に避難をしていた筏3基のみの釣り場。
港にあった受付小屋もなく無償で貸し出していたタライやらバケツやらの備品類もないが、兎にも角に11月1日より営業は再開する。
(料金は増税もあり4500円となります)
漁協組合員方々各家庭の被災事情もあるだろう中、再開に尽力して下さった関係各位には改めて現場で御礼をお伝えしたい。
正直、本来魚が付く生簀もなく果たして筏のみではどうなのだろうと不安もあるにはあるだろう。魚が好むストラクチャーも起伏にとんだ磯つたいの海底でもなし、一日ひたすら団子を打ちどうにか魚を手にする、そんな厳しい釣りになるかも知れない。
順次沖合の生簀も設置していくようだが、ただ、大切なのは一人でも多くの釣り人によってコマセる事で魚の寄り場となりそれらが循環していく、釣り人自身がこの釣り場の再構築していくコト。
ツリビトによってダメになっていく釣り場もあるし、その逆も然り。
先ずは釣り場に足を運んでほしい。
私もそうする。