「ごめんなさい」は魔法の言葉 | 廣田信子のブログ

廣田信子のブログ

マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
一人ひとりが自分らしく活躍しながら、力を合わせることで豊かに暮らす、新しいコミュニティ型社会を目指して・・・

こんにちは! 廣田信子です。

 

テニス全米オープン決勝戦の話題が止まりません。

 

試合の中継は見ておらず、

テロップで「大坂なおみ全米オープン優勝」を見て、

すごい!やった!おめでとう!と当たり前に喜びましたが、

 

その後のニュースで、表彰式の模様を見て、

何か異様な雰囲気に、いったい何があったの…と。

 

そこで、初めて決勝戦での出来事を知りました。

 

この出来事の中には、

ほんとうに多くの学びがありました。

 

今更かもしれませんが、

忘れないように書いておきたくなりました。

 

まず、何より、

大坂なおみ選手が優勝インタビューで発した言葉の

すばらしさです。

 

セリーナ・ウィリアムズ選手に感情移入し過ぎて、

ウィリアムズ選手に、

「もうブーイングはやめましょう」と言われても、

 

まだ感情を収められない観衆の心を

言葉の力で、一瞬で癒したのです。

 

「ごめんなさい」「ありがとう」は、

やはり魔法の言葉です。

 

トゲトゲした異様な空気が

とけるように柔らかくなっていく様子は、

何度見ても鳥肌が立つようです。

 

大坂選手に何の非もないことは観衆もわかっているのです。

でも、一旦怒って声を上げ、それが集団になると、

どんどん増幅して、自らでは感情を収められないのです。

 

あの閉じられた満席のスタジアムの中、

しかも決勝戦というただでさえ感情が高ぶる環境での

怒りの感情の連鎖と増幅の様子は、

怖いほどでしたが、

 

それが、一瞬で変わったのですから、

まさに魔法のようでした。

 

あの場面で、

観衆に、「試合を見てくれてありがとう」

相手に、「対戦してくれてありがとう」

ということまでは何とか想像できますが、

 

「こんな結果になってごめんなさい」は、

なかなか出てこないものです。

 

でも、「ありがとう」だけでは、

あそこまで、観衆の感情を収められなかった気がします。

 

「ごめんなさい」と、

何の非もない、すばらしい試合を見せた20歳の選手に

言わせてしまったことで、

 

観衆は、収まらない自分の感情が、

いったい誰に向かっているのか、

どんな影響を今にもたらしているのか

気づくことになった…

 

そして、

理屈抜きにその言葉に「癒された」のだと思います。

 

大坂選手の「ごめんなさい」は、

 

8月28日の記事、

相手に頭を下げてもらった方が「負け」?

https://ameblo.jp/nobuko-hirota/entry-12400933820.html

 

(より追い詰められて意固地になっている長州藩に

薩摩藩の方から頭を下げたことで、

薩長同盟が成立したという話です。)

 

に通じると思いました。

 

怒りや対立の感情が膠着した状況で、

自分の方が先に「頭を下げる」

相手に「ごめんなさい」と言う…というのは、

 

どちらが正しいかというような理屈を超えた

感情の「癒し」なのです。

 

すべての紛争、対立に、もっとも必要なのは、

この「癒し」なのではないか…と改めて思います。

 

怒ることで、

自分の心は大きなストレスを抱えているのです。

 

その期間が長くなればなるほど、

そのストレスは、さらなる怒りを生み出します。

悪循環です。

 

そして、それは相手も同じです。

 

できるだけ早くそこから抜け出すためには、

ササクレ立った感情をまずは収めなければなりません。

 

そこには、癒しの「言葉」が必要なのです。

 

「ごめんなさい」はやはり魔法の言葉であることを、

大坂選手に見せてもらいました。

 

 

---------------------------------------

ランキングに参加しています。
クリックしていただけると励みになります!



マンション管理 ブログランキングへ

にほんブログ村 住まいブログ マンション管理へ
にほんブログ村

---------------------------------------
Facebookでもお届けしています!
→ Facebook