管理会社はスマホの中にある? | 廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
一人ひとりが自分らしく活躍しながら、力を合わせることで豊かに暮らす、新しいコミュニティ型社会を目指して・・・

こんにちは! 廣田信子です。

 

2年ほど前に、近い未来を予想して、

そのうち、

管理員さんはスマホの中にいるようになるのでは…

という記事を書きました。

 

何でも、隙間時間にスマホで済ませるというのが、

今の40歳代以下の人たちのライフスタイルですから。

 

そうしたら、それが、本当になりました。

 

管理会社とマンション住民のコミュニケ―ションが

すべてスマホのアプリで可能になるサービスが始まっています。

 

アプリをダウンロードするだけで、

いつでも、双方向での情報のやり取りができます。

 

で、もちろん管組組合とも情報共有できます。

 

管理員さんに伝えたいことがあっても、

管理員さんの勤務時間にマンションにいなかったり、

管理事務室が留守のため、

そのままになってしまうことってありますよね。

 

これからは、仕事に向かう電車の中の隙間時間で、

チャット機能で伝えられます。

 

集会室や来客用駐車場の予約も

スマホからいつでもできます。

 

情報を管理員さんだけでなく

管理会社の担当部署と共有することで、

 

管理員さんが休みの時に、

来客用駐車場が申し込めないというようなことも

なくなります。

 

やりとりの記録が残って共有されるので、

情報がどこかで止まってしまったり、

言った、言わない、という誤解もなくなります。

 

また、マンションの掲示板の機能も

スマホの中に入っているので、

 

エレベーター点検は何時からだったか、

植栽の消毒はいつだったか、

わざわざ掲示版を見に行く必要がありません。

 

天候等で変更になった場合も、

スマホで逐次連絡ができます。

 

前日に、関係者に

 

明日は〇時から植栽の消毒ですから、

洗濯物を干さないでください。

 

午後〇時頃消防設備点検なので在宅してください。

 

というようなリマインドメールも可能で、

うっかり忘れを防ぐことにもつながります。

 

管理費等が引き落とせなかった場合、

いち早くその旨を連絡し、

対応に関するやりとりもできます。

 

地域の活動やコミュニティニュースも

届けられます。

急な開催や変更のお知らせに便利ですよね。

 

管理組合としてアンケ―トをとることも、

総会のお知らせや理事会だよりを発信することもできます。

 

重要情報や緊急情報は、プッシュ通知で知らせます。

 

管理会社が、

点検等の予定を掲示板に貼ると言う作業には、

かなりのコストが掛かっています。

 

全戸に配布するとしたら、

その費用も手間もさらに掛かります。

 

受ける方も、

若い方々は紙で情報をもらうのを嫌がります。

その情報をスマホの中の予定に書きこむのも手間です。

 

スマホに文字で送られた情報は、

いつでも取り出せるので便利です。

 

私でさえ、このごろ、

電話で連絡をもらったり、紙だけで依頼を受けることが

だんだん苦手になりました。

 

だから、若い世代は余計にそうだと思います。

 

やり取りがすべてそのまま記録に残りますから、

安心ですし、引継ぎも簡単です。

 

これからは、

担当者がすべて把握して対応するというのではなく、

 

居住者からの情報を瞬時に管理会社全体として把握する、

また、大事な情報は管理組合(理事会)と常に共有をする

そういう時代になるべきで、

 

そのためのツールとして、

このスマホアプリは有効だと思いました。

 

スマホを持っていない人はどうするの…ということに関しては、

自宅のテレビ画面にお知らせが出て、

連絡先がわかるようにすることができるようです。

 

 

いつでも、どこでも、

管理会社に苦情を言えるようになると、

 

受ける方がたいへんになるのでは…

という管理会社の心配もあるようですが、

 

そんなことを言っていると、

新たな時代に出遅れますよ…と思います。

 

もちろん、

まず苦情を受けるカスタマー対応の専門の部署が

必要だと思います。

 

それをフロントにやらせるような体制ではダメです。

 

苦情は、できるだけ早く対応することが重要ですし、

聞く側にスキルが必要ですから…。

 

最初の対応を間違わないことが、

トラブルを未然に防ぐことにもなります。

 

で、私は、

本人が書いた文字が記録に残こり、

その情報が管理会社内、管理組合とも共有されるとなると、

 

直接話すときや電話ほど、

言いたい放題で感情的な発言はなくなると思います。

 

もし、無理な要求があっても、

それをそのまま管理組合と共有することで、

管理会社の立場も結果的に守れると思います。

 

30代の人にこの話をしたら、

スマホで連絡できた方が絶対にいい。

 

今まで、

面倒で紙のアンケートを出したことはないけど

隙間時間にスマホで答えられるなら、

アンケートにも協力できるよ…と。

 

で、さらに、

管理員さんが管理事務室にいなくてもよくなった分、

高齢居住者のサポートをすることはどう思う?

と聞いたら、

 

管理員さんには、

直接接することが必要な仕事をしてもらうのは賛成。

 

自分の親もマンション暮らしだけど、

そうやって管理員さんが見守ってくれていたら、

安心だから…と。

 

それを聞いて安心しました。

 

多様な立場の人が混在するマンションでは、

すべてに同じサービスを提供するというのではなく、

 

それぞれのニーズにあったサービスを提供し、

それぞれが安心して住めるようにすることが重要になります。

 

新たなテクノロジーで、

便利になって、人の手が浮いた分、

人にしかできないサービスを提供していく…

 

管理会社に創造力が求められていますね。

 

私が話を伺ったサービスでは、

100戸のマンションで、このシステムの利用料は、

月、基本料金1万円+100円×100戸=2万円

5千円+100円×100戸=1万5千円

ということです。

 

管理会社にとっても、管理組合にとっても、

プラスが大きい仕組みと思えば、

高くはないと思いました。

 

みなさんは、どう思われますか?

 

 

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