V3 がお世話になった特別支援学校高等部。

 

その運動会は金曜日開催だったため、Daddy は行ったことがないのですが、Mommy によれば・・・

 

「知的障害の子に関して言えば、体格や運動能力は普通に高校生だから、凄い迫力だったよ。何かね、ちゃんと競技になってた。私じゃ勝負にならない」

 

・・・というものだったそうです。

 

あ、ちなみに V3 はと言うと、運動はちょっとアレなんで、もっぱら応援する人だったみたいですけど。

 

 

ということで、

 

 

今度の週末「ともに生き、ともに拓く」をテーマに「2020年第7回スペシャルオリンピックス冬季ナショナルゲーム・北海道」というものが開催されます。

 

 

スペシャルオリンピックスでは、オリンピックと同様に4年毎に夏季・冬季の世界大会を開催しています。

 

2020年に北海道で開催する「2020年第7回スペシャルオリンピックス冬季ナショナルゲーム・北海道」は、2021年にスウェーデンにて開催される予定のスペシャルオリンピックス冬季世界大会への日本選手団選考を兼ねて実施します。

 

*スペシャルオリンピックス日本

https://sonippon.wixsite.com/son-national-game

 

 

 

*スペシャルオリンピックス日本:「2020年第7回スペシャルオリンピックス冬季ナショナルゲーム・北海道」大会概要

https://d0b24857-1677-4444-a1bb-566a93433d61.filesusr.com/ugd/5f9b09_38b20460cda3474dbf052dcc4ff279a1.pdf

 

とは言っても、パラリンピックであればともかく、「スペシャルオリンピックス? 何それ?」という方も多いのではないかと思います。マスメディアでは、ほとんど報道されてませんし。

 

 

で、スペシャルオリンピックスとは・・・

 

スペシャルオリンピックス(英語: Special Olympics、略称:SO)とは、知的障害のある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織です。

 

スペシャルオリンピックスは非営利活動で、運営は「ボランティアと善意の寄付」によっておこなわれています。
またスペシャルオリンピックスでは、これらのスポーツ活動に参加する知的障害のある人たちを"アスリート"と呼んでいます。

 

・・・ということでして。

 

ちなみに・・・

 

「スペシャルオリンピックス」の名称が複数形で表されているのは、大会に限らず、日常的なスポーツトレーニングから世界大会まで、様々な活動が年間を通じて、世界中でおこなわれていることを意味しています。

 

・・・のだそうです。

 

*スペシャルオリンピックスジャパン:SONについて

http://www.son.or.jp/about/index.html

 

 

つまるところ「知的障害者にもスポーツする機会を」ということですね。

 

 

知的障害者スポーツと言えば「IDスポーツ」なる言い方が別にあって、それを統括する団体もあったりします。

 

やや長めの引用になりますが・・・

 

知的障がい者の競技性に着目した新たなスポーツ団体として、1986年にInternational Sports Federation for Persons with Mental Handicap(以下、INAS-FMH)がオランダで発足した。1992年9月には、マドリードにおいて「知的障がい者のパラリンピック競技大会」が開催され、74か国から約1,400名のアスリートが参加した。同団体は、後にINAS-FIDと改名し、現在のINASに至っている。INASは約90か国において陸上、サイクリング、クロスカントリースキー、水泳、テニス、卓球、バスケットボール、フットボールを展開している。また、INAS-FMHは、1989年IPC発足時の設立メンバーでもある。

 

このような背景から、知的障がい者アスリートは、夏季パラリンピック競技大会(1996, 2000)、冬季パラリンピック競技大会(1992, 1994, 1998)に包括されてきた。しかし、2000年に開催されたシドニー大会では、男子バスケットボール競技において金メダルを獲得したスペイン代表チームメンバーの大半が健常者であったことが判明し、IPCは、確固たるクラシフィケーションシステムが確立するまでの間、知的障がいをパラリンピック競技大会から除外することとした。これを受けたINAS-FIDは、2004年、当初パラリンピック競技大会において開催予定だった6競技についてグローバルゲームスを開催した。

 

知的障がい者アスリートを対象とした競技種目の復活へ向けて、2007年にINAS-FIDとIPCの間にワーキンググループを形成し、「出場資格」「スポーツ特性」「大会会場におけるプロテストとアピール」の3つの課題について進捗を重ねた。2009年までには科学的データに基づいたシステムが構築し、「IPCクラシフィケーションコード」に準ずる内容に達したために、2012年のロンドン大会(以下、「ロンドン大会」)における競技種目復活へ向けて、各種国際大会や国内大会において徐々に知的障がい者アスリートの競技種目が復活した。そして、ロンドン大会では、陸上、水泳、卓球において知的障がい者の競技種目が開催され、先に開催された2016リオ大会にも引き継がれている。一方で、シドニー大会で開催されたバスケットボールや1998年の長野大会で開催されたクロスカントリースキーにおける競技種目等については未だ復活には至っておらず、今後のINASとIPCの動向に期待がかかる。

 

*全日本知的障がい者スポーツ協会:IDスポーツについて

https://anisa.or.jp/#gamed

 

・・・いやこれは、定義と言うか、度合と言うか、競技である以上は公平性を保たなければならないし、何か色々、知的障害ならではの、ちょいとばかりややこしい話でございますね。

 

ちなみに「ID SPORTS」=「Intellectual Disability Sports」(Intellectual:知的、Disability:障害)ということで、そのまんまです。

 

 

で、こちらはパラリンピックとの絡みもあり、多少は報道もされたので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

 

先に行われました「ブリスベン2019INASグローバルゲームズ」において、日本選手団は、過去最高となる9個の金メダルを含む、合計36個のメダルを獲得しました。(銀メダル:12個/銅メダル:15個)

 

*全日本知的障がい者スポーツ協会:「ブリスベン2019INASグローバルゲームズ」において、日本選手団は過去最高のメダルを獲得しました。

https://anisa.or.jp/news/2019103002

 

 

う〜む、パラリンピックの知的障害クラスはもちろん、このグローバルゲームズも、競技として順位・記録を争う、真剣勝負という意味での「スポーツ」でして、その厳しさは、オリンピックと変わるところはないようですね。

 

 

で、スペシャルオリンピックスに話を戻しますと、こちらは「生活の中で楽しむスポーツ」という色の方が濃いでしょうか。

 

 

こんな記事がありました。

 

仮に知的障害者カテゴリの知名度が向上して定着したとしても、パラリンピックはやはり世界一を賭けて争う極めてハイレベルなフィールドです。率直に言って誰もが目指すべき到達点にはなり得ません。

 

そこで、世界一を目指すのではなく「スポーツを楽しむ」ことにフォーカスした「スペシャルオリンピックス」が知的障害者スポーツにおけるもう一つの到達点として挙げられます。

 

スペシャルオリンピックスとは、知的障害者がスポーツトレーニングと成果発表をする場を設けて提供し続ける組織です。表彰式は参加選手全員が立って4位以下(失格者含む)にはリボンが贈られるなど、結果ばかりでなくすべての参加者に敬意と称賛を送る精神が特徴です。

 

「競い合う」よりも「生涯スポーツを楽しむ」ことに重きを置いているため、そうしたニーズに答えられる選択肢としてスペシャルオリンピックスはますます重要となるでしょう。携わる人がスポーツをどう捉えるかにおける多様性を担保することになります。

 

*障害者.com:パラリンピックと知的障害者カテゴリ

https://shohgaisha.com/column/grown_up_detail?id=1491

 

 

ああ、なるほど。そういうふうに「棲み分けている」と考えれば良いのですね。

 

 

ちなみに、スペシャルオリンピックスにおいては「アスリート」が下記のように宣誓するのだそうです。

 

“Let me win. But if I cannot win, let me be brave in the attempt.”

 

“私に勝利を。勝てなくても、挑戦する勇気を”・・・くらいの意味になりますか。

 

えーっと、生きる意味そのもの?

 

 

こちら、一昨年、愛知県で行われた夏季大会の様子です

 


 

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体育会系とは無縁の V3、1号(長姉)に頼まれ、アイスクリームの「サーティワン」へお使い。

 

で、手に入れたドライアイスでおもむろに「シュワシュワ、モワモワ」の実験。

 

 

 

これまた、何かの動画でも視て、自分もやってみたくなったのかな?

 

 

「北海道」「拓く」と言えばこちら、半崎美子さんです。

 

 

 

* * * 追記 * * *

 

公益財団法人スペシャルオリンピックス日本と2020年第7回スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・北海道実行委員会は、昨今の新型コロナウイルス感染症の状況の悪化を鑑み、以下のリスクも想定されることから、「2020年第7回スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・北海道(スペシャルオリンピックス2020北海道)」の中止を決定致しました。

 

*スペシャルオリンピックスジャパン

2020年第7回スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・北海道 新型コロナウイルス感染症の影響による大会中止について

 

とのことです。

 

上記リンク先では様々なリスクが説明されてまして、仕方ないこととは思うんですが、ここを目指して準備してきた選手・関係者の皆さんの心情を思うと・・・う〜ん、残念です。