この記事は2018年7月4日に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

2018年 埼玉県「有間峠」に挑戦してきた

走行記録

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2018年、ロードバイクを初めて4年目くらい?
初めて埼玉県屈指のヒルクライムポイント、有間峠を登りました。
きっかけは先の「榛名山ヒルクライムレースin高崎」の練習です。

5月に2回、そして6月の計3回チャレンジして
色々と得るものがありましたので備忘録も兼ねて記録しておきます。

なお、2018年度においては、有間峠は4月に開通、7月1日を最終日に閉鎖されました
2019年4月末頃まで完全通行止めで、走行は不可能です

「有間峠」とは

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「有間峠」とは、埼玉県飯能市にある埼玉県屈指の峠の一つです。
「広河原逆川林道」上にあり、飯能では唯一標高1000mを超える峠です。

大きな魅力

  • 埼玉県で数少ない標高1000m超のヒルクライムが出来る
  • 9km超えの林道・密度の濃い森林の中を走れる
  • 平均勾配8%と難易度高め
  • 頂上からは絶景が望める

際立った特徴

  • 法面が脆く、落石、崩落が多い
  • ここ数年、長期間の通行止めが多く限られた期間しか登れない

飯能市の有間ダム(名栗湖)からアクセスするルートが一般的。
もちろん秩父方面の浦山ダムからもアクセス可能で、有間峠から秩父方面に抜けることも出来ます。

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■有間峠 スペック
・標高 1142m
・距離 9.3km
・平均勾配 8%
・獲得標高 738m
※情報源によって数値のフラつきあり

参考:
– Strava https://www.strava.com/
segments/5296818
– ヤマレコ  https://www.yamareco.com/
modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=4038

※標高に関しては情報源毎に数m異なる

かつては悪評高い峠であった

有間峠は前述したとおり、法面が脆いため落石が多く、一昔前は路面がかなり悪かったそうです。そのためパンクなどのタイヤトラブルが頻出し、嫌われたと言われています。

しかし、飯能の「CAFE KIKI」マスターを始めとする、有志の方々による並々ならぬ努力の結果、現在は路面が整えられ、遥かに走りやすくなり、人気の峠となりました。

実際、大変密度の濃い林道で、森が好きな人にはうってつけです。
頂上からの景色も抜群なので、ご褒美要素も有り。

有間峠の整備に関わってくださっている有志の方々、ありがとうございますm(_ _)m

有間峠のキツさ


※VeloViewerでは随所に信じられない勾配数値の記載があるが、恐らく瞬間的なもの

↓GARMINによる実測値
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※以下筆者のタイム(54分54秒)を基準に記述しております。

① 急登区間 :登り始め~4km

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有間峠は大きく分けると4つの区間があるのでは?と思う。
一つ目がこの登り始めから4kmくらいまで。

勾配8%~13%が連続する激坂エリア。
初めて登った時、これが頂上までずっと続くのかと絶望しました(笑)。
恐らく有間峠はこの序盤区間が最もキツイのでは?

完走目的ならインナーロー一度です。
走り始めのため、踏みがちですがぐっと堪らえよう。坂は長い。。。

ちなみにこれは、Twitterで交流のあるfumiさんという方から直接教えて頂きました。
とても参考になります。

② きつ坂区間 :4~6km地点

激坂エリアを抜けると、多少マシになる。多少。
体感勾配7~10%くらい。

6km地点でどこまで体力を残せておけるかが重要と思います。ふくらはぎや太ももが攣りそうになってたら良いタイムは出すのが難しいというのが私の感想。

完走目的の方でもここはちょっと頑張ってもいいかも。

③ 平坦・下り区間 :6~8km

ヘトヘトになってここまで来ると、急に勾配がゆるくなります。
距離は約2km程。平坦・下り基調でたまに上りもあるも3~4%。
ここではガシガシスピードを出してタイムを稼げるところではないでしょうか。
なお、カーブと対向車、グレーチングや水濡れ部分には十分注意しましょう。

足と呼吸の休めどころでもあります。
ここまで来たらもう勝ったも同然です。

④ ラスト区間 :最後の1kmはやっぱりキツイ

前区間で調子に乗って残り1km!となるとまた急に勾配がきつめになります。
大体の勾配は8~9%位?

前区間が楽勝で、飛ばしてきましたし、これまでの疲れも溜まっているためキツイです。
ゴール手前も勾配がキツめなので、脚力に合わせスプリントしましょう。
私なら・・・50mが限界ですね(貧)。

ゴールが後少しなので踏ん張りどころではあるのですが、体力・脚力が両方残っていないとペースを維持できない感じでした。ここら辺はトレーニングですよね。

完走目的であれば、タイムを気にせずインナーローでひたすら回しましょう。

2018年 有間峠の様子

有間ダムからアクセス

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飯能市名栗の名栗湖を支える有間ダムからアクセスします。
ここ自体が良い場所で、名栗湖は外周を一周できて楽しいです。
休憩所・トイレ・自販機等もあります。

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名栗湖からは外周を通って有間渓谷観光釣り場を目指しましょう。
左上に川に沿って伸びる道が至る有間峠への林道です。

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地 獄 の 入 り 口

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STRAVAの区間計測は恐らくここから。
登り始めは4~6%。そこからすぐに8%以上に上がります

道中の様子

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完全に山奥の林道です。
うぐいすを始めとする様々な鳥のさえずりが聞こえてきます。

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舗装部は凸凹があったりしますが、タイヤにとって致命的なものは無いです。
整備前は落石だらけだそうで、こうしてキレイな路面が保たれているのは前述した有志の方々が定期的に清掃に入ってくれているからです。

それでも、一度清掃して暫く経つとそこかしこに落石が見られます。

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法面も弱いため、動物たちの移動や、他天候による影響等で落石してしまうようです。
石は大きく鋭いものが多く、パンクの原因になりやすいので注意しましょう。

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2018年の段階では、序~中盤の一箇所だけ、このような未舗装路がありました。
長さは50mに満たないかと思います。

しかし鋭利ではないので、押し歩くほどではありません。
十分減速して、慎重に渡れば問題なく走行できました。

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木漏れ日の林道は日中走ると気持ちいと思います。
ベストシーズンは5月中旬から6月中旬、暑すぎない時期の日中です。

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頂上の様子

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ここが頂上。
有間峠の道標があります。ここを右に下っていくと浦山ダム、秩父方面です。

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よくある記念撮影

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個人的には道標から離れてズームで撮るのがおすすめ。
かなり高い所まで来た感が演出できます(笑)

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有間峠は天気も崩れやすい場所の気がしますが、晴れれば美しい。
空気が済んでいれば埼玉や遠く東京まで一望できるようですよ。
さすがは1000m超えの峠です。

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下には名栗湖が見下ろせます。
こんな上まで登ったんだな、と実感させてくれるでしょう。

素晴らしいご褒美だと思いませんか?

これまでの記録

初トライ時(5/4)

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タイム : 54:54
平均時速 : 10.2km/h
備考 : 涼しく調子も良かった気がする。

第2回チャレンジ(5/12)

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タイム : 1:00:29
平均時速 : 9.3km/h
備考 : 事前に子の権現と仁田山峠を登ったので脚が死んでいた

3回目のリベンジ(6/22)

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タイム : 56:14
平均時速 : 10.0km/h
蛇足 : 鹿と遭遇した
備考 : 2週間以上走ってなくって脚が攣りかけた

何故か初見の時のタイムが一番良かったです\(^o^)/

有間峠、どうやって攻略していく?

■自分専用 有間峠攻略戦術
上記4つのセクションで分けた場合、私の攻略方法はこんな感じ。

①勾配がきつすぎるので、踏みすぎて消耗しないようセーブする。
②可能な限り頑張る。タイムの稼ぎどころ。
③安全を優先しつつ出来るだけ早く駆け抜ける。タイムの稼ぎどころ。
④残り1kmは残った脚と気持ちで駆け上がる。

●ポイント1
①・②の区間でふくらはぎや太ももを攣りかけないようにすること。
体調面はもちろん、水分、ミネラルで予防し、実走では過剰に踏まない。
攣りかけたらもう強くは踏むことが出来ない。

●ポイント2心拍数は80~90%HRRを維持し、レッドゾーンに入らないようにする。
レッドゾーンに入らない限りは心拍%HRRは高いほうが体が動く。

●ポイント3
③区間はとにかくスピードを出せるが、対向車やコーナーで事故のリスクが高い。
ブラインドカーブでは声を上げたり、十分減速するべき。
安全に勝る勝利は無い。

有間峠で走る上での注意

・落石・崩落に対する注意
→ パンク・落車・トラブルの危険

・夕暮れ時からDHが死ぬほど寒い
→ 5/12の時はウィンドブレーカーを着るも凍えながら下った

・道幅が狭いので対向車(自転車含む)に注意
→ 正面衝突する可能性高い

・水分、補給食の用意
→ 有間ダム以降補給ポイント無し

・野生動物(鹿・猿のほか、熊の可能性もあり)

・車・オートバイに注意

あとがき

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有間峠の存在自体、去年の時点で知ってはいました。
しかし距離約10km、平均勾配8%というスペックにビビって登って来ませんでした。

「きっと途中で脚を着いてしまう」
「もしかしたら途中でギブするかも・・・」

「勝てるところにしか行きたくない」」という弱腰思考だったと思います。

が、今年はハルヒルで1時間切りを真面目に目指そうとやっていたので、距離・キツさ的に近いであろう有間峠に思い切って挑戦してみた次第です。

結果としては、初見から脚着き無く登りきれましたし、タイムも1時間を切るという割と好成績な方でした。何事もやって見るものですね。有間峠チャレンジは私に自信を与えてくれたと思います。
良い峠に出会えてよかった。

今年は完全通行止めで走ることは叶いませんが、来年、また走りに来たいです。
目標はもちろん今年のベストタイムの更新です。がんばろ!

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楓鈴
この記事を書いた人

夜眠れず朝起きられない呪いを背負うサイクリストです🎐。
自然豊かで人が少ない、静かな所を走るのが好きです。
ANCHOR RS8 に乗ってます。EMU所属

他者との闘争心は人一倍ありませんが、自分への挑戦ということで時々頑張るためにヒルクライベントにも参加しています。
・2023年 富士ヒル 79分(ブロンズ)
・2024年 ハルヒル 52分

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