スイカ 元気がない

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スイカ 元気がない

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つる先の約10~15㎝が斜めに持ち上がるのが肥料が適正で元気な状態

 

 

スイカを育てていると、元気がなくなっていることがあります。
元気がなくなったということには、何かしらの原因があります。

 

すぐに対処することで、また元気に丈夫育つことが多いです。
まずは元気がない原因をはっきりさせましょう。

 

 

[スイカ 元気がない]

 

 

■水切れ

 

スイカのツルが伸び葉が茂る前の、生育初期に起きやすい症状です。
スイカは実は乾燥には強く、実が肥大する時期以外は、
やや乾燥気味に育てても良いくらいです。

 

ただ、苗を植え付けてすぐの頃は、
まだ苗も小さいですし、根も張っていません。

 

小苗の頃は少し乾くと水切れと同じ症状となり、葉が萎れて元気がなくなります。
この場合、気付くのが早ければ水を与えることですぐに回復します。

 

あまり長時間水切れの状態を続けると、水を与えても元に戻らなかったり、
その後の生育が極端に悪くなるので注意してください。

 

 

ウリハムシ

 

 

■害虫被害

 

スイカの害虫は色々ありますが、
株全体の元気がなくなるほどの影響が出るのは、やはり栽培初期です。

 

葉の数も少なく、株も小さいので抵抗力が弱いので、
虫に葉をかじられたりすると元気がなくなります。

 

特にウリハムシとアブラムシには要注意です。
ウリハムシは、葉を丸くかじって食害します。

 

1匹でも意外と多くの穴をあけますし、
1匹いれば他にもいくらかいると考えておいて良いでしょう。

 

また、ウリハムシの幼虫は根を食害します。
根が傷めば、当然地上部も元気がなくなります。
数が少ないうちに捕殺しておきましょう。

 

アブラムシは、植物の汁を吸う小さな虫ですが、
繁殖力が強いのですぐに増えていきます。

 

数が増えると吸われる汁の量が増え、
必要な養分を株全体に送り出せなくなり、元気がなくなります。

 

苗を購入した時点でアブラムシなどがついていることもあるので、
購入時によく見ておきましょう。

 

アブラムシは、葉の裏や柔らかい新芽によくつくので、
植え付け後は要所をチェックするようにします。

 

 

摘果するものは小さいうちに

 

 

■病気

 

スイカがかかりやすい病気はいくつかありますが、
その中でも黒点根腐病やつる割病にかかると、
地上部の元気がなくなりやすくなります。

 

他の病気は、葉に病斑が出たりするので分かりやすいのですが、
この2つは一見すると病気にかかっていないように見えるので厄介です。

 

黒点根腐病は、名前の通り根が腐ったようになる病気なので、
掘り起こすまで症状が進んでいることに気がつきません。

 

つる割病も、つるの一部が割れて葉に水分などを供給できなくなり、
全体の元気がなくなるといった症状が出るため、
つるが割れた部分を見つけるまでは、病気だとわかりません。

 

黒点根腐病もつる割病も、連作をしているとかかりやすくなり、
以前に同じ場所で感染している場合は土壌消毒が必要となります。

 

 

枯れた葉は整理して、風通しを良くしてあげます

 

 

■肥料焼け

 

苗を植え付ける時、根鉢のすぐ近くに肥料があると、
根が肥料に触れて肥料焼けを起こします。

 

畝を作る時に、土と元肥えの混ぜ方に偏りがあると、
根が肥料に触れてしまうこともあるので、よく混ぜておきます。

 

また、追肥の時に、大量の肥料を与えたり、
濃度の高い液体肥料を与えたりすることでも、肥料焼けを起こします。

 

肥料焼けも軽度であれば、数日の間水を多めに与えておくだけで、
肥料濃度が下がって、株も元の状態に戻ることがあります。

 

状態が悪い場合は、根が戻らずにそのまま枯れることもあります。
肥料焼けは防げることなので、植え付けや追肥の時には気を付けます。

 

 

遅霜に当たったピーマン

 

 

■寒さに当たった

 

スイカは寒さが苦手です。
20度を下回ると葉がまるまったりして、元気がなくなってしまいます。

 

スイカの植え付けは、遅霜の心配がなくなる5月頃が適期です。
それよりも早く植え付ける場合は、
植え付けた後にホットキャップなどをかぶせて防寒しておく必要があります。

 

また5月に入っても、その年の気候や地域により、少し寒いことがあります。
その場合も、気温が十分に上がってくるまでホットキャップをかぶせておくと、
寒さに当たって生育が悪くなる心配がありません。

 

 

■根腐れ

 

水切れとは反対に、根腐れを起こしていると、地上部の元気がなくなります。
植え付けてから2週間くらいの間は、土の表面が乾いたら水を与えるようにします。

 

この時、土の状態を確認せずに水を与えると、水のやりすぎで過湿になります。
もともとスイカは湿気た環境が苦手なので、過湿の状態が続くと根が傷みます。

 

根腐れは栽培初期から後半まで、いつでも起こる可能性があります。
株が大きくなれば、その分だけ水分を吸いあげる量が増えるため、
根腐れを起こす確率がやや減ります。

 

過湿は、根腐れや病気の原因になるため、できるだけ避けるようにします。
地植えの場合、畝の高さを少し高くすると水はけが良くなり、過湿になりにくいです。

 

1株だけ植える時も、鞍つきという形にすることで水はけが改良されます。

 

また、雌花が咲いたら全てに着果させるような育て方をしていると、
養分が分散されて、株が疲れ良い実がならないので気をつけましょう。

 

■参考
・スイカ 地植えの育て方
・スイカ プランターの育て方
・スイカ 鉢での育て方
・小玉スイカ 地植えの育て方
・小玉スイカ プランターの育て方


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スイカ栽培 Q&A

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