賞味(費)期限が切れたとたん、
ぞんざいに扱う人がいます。
その人は、食べ物を“売り物”として見ています。
でも、消味(費)期限が切れても、
丁寧に扱う人もいます。
その人は、どんな状態でも、
食べ物として見ています。
店員さんが廃棄になる商品を
カゴに投げ入れている姿を見て、
お客さんはどう思うかということです。
物を大切に扱う気持ちは、
人を大切に扱うことにも関わってきます。
『買ってくれないお客さんはぞんざいに扱う』と
いうことになりかねません。
人との関係も、何かのキッカケで、
ぞんざいに扱ってしまうことがあります。
例えば、『○○をしてくれないようになった』
『○○だったと知ったとき』に、
その人に対する見方が変わるかもしれません。
でも、本当にその人との関係が深ければ、
どんなことでも見方は変わりません。
関係が深いということは、
100の信頼を築いた人が、
1の不信で関係は終わらないということです。
信用・信頼は、『今まで築いたもの』と
『その後の対応』で、
いくらでも回復することが出来ます。
1回の不信で、
ずっと不信感を抱くほど、
人間は冷たくないのです。
遅刻をしたら、次のときは早め来ることで、
信頼を回復するのです。
今まで平穏に暮らしていた人が、
物を盗んだとしても、反省の色があれば、
必ず執行猶予が付くでしょう。
お金に対しても、
1万円札なら大切に扱うけれど、
小銭を払うときは放り投げる人がいます。
レジをしていると、感じの良いお客さんと、
そうでないお客さんに分かれます。
お金を放り投げる人は、
感じが良いとは言えません。
感じが良いお客さんは、
『あと△円出します』『袋、一緒で良いですよ』
『ありがとう』と言ってくれる人、 などです。
『お箸、お付け致しますか?』と聞くと、
『はい、お願いします』と言ってくれる人は多いです。
最近、感動したお客さんは、
レジが込んできたときに、
『ごめんね、忙しいときに』と言ってくれた人です。
『それは、お客さんのせいじゃないですよ』と思いました。
その人は、店員と周りのお客さんの気持ちがわかっているのです。
就職活動のときの、会社説明会で、
エントリーしないとわかったとたん、
態度が変わる社員の方がいました。
もちろん、エントリーしないのですから、
関係はありません。
でも、その会社は、お客さんと密接なかかわりがある飲食店です。
エントリーしなくても、お客さんとして、
その会社を使うかもしれないのです。
もしかすると、取引先になるかもしれません。
ただ、なかなかそういう人にまで感じよくするのは難しいでしょう。
だからこそ、差がついてくるのです。
物でも人でも、
関わりがなくなりそうなときに、
いかに大切に扱うかということが大事なのです。
どこかでまた関わりがあるかもしれないのです。
明石家さんまさんは、
どんな年代の人でも同じ態度です。
だから愛されるのだと思います。
人によって態度を変える人は、良い気はしませんよね。
◆扱い方は、
なるべく同じにしよう。