母にはこんなふうにいてほしい

母にはこんなふうにしてあげたい



そんなふうにしてあげられる

自分でいたい

そんなふうにしてあげられる

自分でいられるだろうか


そのために

どうすればいいのだろう





たくさんの想いの中で

きみは揺れている


そしてきっと

お義母さんも






さきが見えない

ただそのひとつのことのために





そう

何があっても不思議ではない


けれど

どんなことがあっても

きみはきみでいるはず


今 母のために

自分はどうしてあげればいいだろう と

いつものきみのように

いてくれるはず




もしかしたら

ぼくにさえ言わない

言えないでいることが

あるんじゃないかな?





子どもに迷惑をかけてはいけない⁈

そう

その思いやりが

きみには切ないんだね



やれることは

何でもやってあげたいと

思っているからね



もう無理をさせたくない

けれど

自分でやるんだという


ふたりの想いのすれ違いが

切ないんだね


だけど頑張って

よく考えてごらん


きみはぼくのお袋の

あるがままを受け止めなくちゃいけない

そう言っていた


今こそきみはお義母さんの

あるがままを
受け入れてあげなくちゃいけないだろ


ぼくの親父は

言葉を交わすこともできなくなった

それでも

受け止めるしかない

私たちにはそれができるはずだと




ないもの

失ったものを数えてはいけない


それを見守ってくれたのは

きみだった


そう

何もなくしてはいないし

何も失ってはいない



姿や形は変わる

その姿を見て ふれて

ぼくらは学んだ




いつでも

ぼくらは ぼくらでいられるはず と



どんな想いも

どんな怖れさえ

言葉にしてごらん


そのために

ぼくはここにいる



どうするのがいいのか

分からなくなりそうだと

きみは言う


その答えを探すのも

ただ 不安を吐き出してしまいたいのも

すべてがきみ



きみの あるがままを

きみが抱きしめなくてはいけない


その上から

ぼくがここにいることを

伝えよう






お義母さんを

ちゃんと見つめていなくちゃ


きみには

その想いがなくなっていない


それをきみに

伝えよう