「先輩にとってのセミオって、俺ですよね?」と言ったら、「ばかなの」と言われたKです!
前にも書きましたが、今年のKの夏休みは7日間なんですよ。
そうお願いしたのに・・・
先輩は7日間中、3日間しか一緒にいてくれなかったんですよ。(´・ω・`)
それに比べて、千葉っちとは6日間も過ごすんですよ。
7ぶんの6
てか、夏休み明けてもずっと一緒だし・・・
7日間で消えてくれないかな←え
そんな千葉くんの修羅場、最終回です!!
泣く花ちゃん
押し黙る千葉くん
ふたりには悪いけれど
俺にはこの修羅場をどうにかする経験もスキルもない!
K「花ちゃん今日は疲れたでしょ・・・そろそろ休んだ方が・・・」
千葉「そ、そうだね!この上の階がボクの部屋だから行こう?」
花「・・・うん。おにいちゃん、昔みたいに添い寝してくれる?」
千葉「バ、バカ!(汗)」
K「何してんの・・・」
千葉くんは花ちゃんを自分の部屋に連れて行って、しばらくして戻って来ました。
千葉「ふ~」
K「どうするの?」
千葉「どうするって、明日東京駅までボクが送ってくから。いろいろごめん」
K「花ちゃん大丈夫かな?」
千葉「大丈夫大丈夫。昔から変わってるんだ。いい子なんだけど」
K「そうなんだ・・・」
千葉「まじ疲れた。寝る」
千葉くん、意外とドライだな・・・
でも千葉くんにはアキちゃんがいるわけだし、そうなるか
なんかとんだことに巻き込まれた夜だったな
千葉っちにもあんな過去があるとは・・・
人に歴史ありだわ
ああ、俺も疲れた
眠いzzz
翌朝、爆睡していた俺はインターホンのチャイムで起こされました。
アキ「Kさん!Kさん!」
K「アキちゃん?」
アキ「Kさん!Kさん!(涙)」
K「どうした!?」
アキ「千葉さんの部屋に知らない女の子が寝てる・・・」
K「あ、そっか、いや、あれは花ちゃんといって」
アキ「花ちゃん!?」
K「あの、だから、千葉くんの元カノで。昨日泊まったんだけど・・・」
アキ「泊まった!?なんで・・・(涙)」
K「違う。違くて。あれ、千葉くんは?千葉くんがいない・・・」
そこにコンビニで朝飯を買ったらしい千葉くんがのんきに帰ってきました。
千葉「・・・へ?」
K「いまかぁ」
アキ「千葉さん・・・」
千葉「あ、アキちゃん♪」
アキ「信じてたのに!(涙)」
バチン!
K「あ」
千葉くんの小さな体が吹き飛びました・・・
東京駅
なぜか俺が花ちゃんを駅まで送ることになってしまい・・・
花「ごめんなさい。千葉さんにも彼女さんにも迷惑かけてしまって・・・」
K「いやーまー大丈夫じゃないかな。誤解は解けたみたいだし。今ごろ話し合ってると思うよ。それより二日酔い大丈夫?」
花「まだちょっと、私、酒癖悪いって言われてて」
K「うん。知ってるw」
花「ほんと千葉さん大丈夫でしょうか?私のせいで、彼女さんとの仲・・・」
K「大丈夫でしょ。あの2人ラブラブだから。うん。それに花ちゃんのせいというか、千葉くんの自業自得だと思うよ。思わせぶりなこと言って、ちゃんとしなかったからだし」
花「でも、本当はわかってました・・・あの日、卒業式の日から、わかってました」
K「うん。二宮さんがね、あ、俺の師匠なんだけど、別れる時こそ優しい言葉はかけちゃいけない、はっきり言わなきゃだめだって言ってたんだよね。ま、子供だったんだよ彼も。いつか許してやってもらえるとうれしいんだけど・・・あと、それとね、千葉くんはいま彼女と幸せだから、つまり、なんていうか・・・」
花「・・・私、千葉さんのこと・・・あきらめません!!」
K「えっ!?」
花「うそです!あきらめろ、ですよね。わかりました(笑)」
K「ちょっ焦った~」
花「Kさん、はっきり言わなきゃだめじゃないですかー(涙)」
改札前でも、花ちゃんは何度も「ご迷惑かけて申し訳ありませんでした」と頭を下げました。
K「俺、何もしてないし。途中から早く帰れとは思ってたけどww」
花「Kさん、はっきり言いすぎ(笑)」
K「元気出してね」
花「本当にありがとうございました。今度、千葉さんと仙台来てくださいね?」
K「うん。じゃあ、気をつけて。バイバイ」
花「あ、これずっと持ってたんですけど、もういらないんで、あげます!」
花ちゃんはそう言うと、俺の手に何かを握らせ、改札の中に消えていきました。
手の中には、制服のボタンが1個ありました。
おわり