酒場と言う聖地へ
酒を求め
肴を求め
彷徨う
どうしようもない私の酒場彷徨記
(☝吉田類先生のパクリです)

居酒屋ヒョーロン家 太田和彦師にして『居酒屋日本一』と言わしめる名店が名古屋にあるそうな?
へえー東京じゃねーんだ?名古屋とは意外だな?せっかくの名古屋遠征なので立ち寄らなければ失礼だろ!


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『大甚 本店』さん
場所は愛知県名古屋市中区栄1-5-6 聞けば100年創業の超老舗居酒屋
16時から営業と中毒者の信条をよく把握している素晴らしい酒場。何でも早い時間から行列が並ぶとの事ですので、自分は一巡目は諦めて二巡目の17:00前に訪問。
アレ?誰も並んでない!何だこんなもんかと。年期の入った引戸をガラガラっと引くと...超満員
何とか一人座らせて頂く。相席上等のワイワイガヤガヤ老若男女が賑わう活気!
これが日本一の光景か...嬉しいねえ。そいじゃ一献頂きますか。


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着席と同時にお酒の注文をします。当然ながら私は熱燗で!
で!!ここからがこの店独自の特殊性。私の後方にはおばんざいのおかず×数種が並んでます。これをお盆にのせて自由に持っていくはOK!その他に鮮魚もありネタケースにあるので、それらを料理してもらう事も可能!他には黒板には当日オススメが書かれており、これを店員さんに頼むのも大丈夫!
食べた後は皿を片付けない事、この皿ごとで値段を算出するシステムという独自の流れ。
でもこうして食材や料理を見て選びながらの注文は自然と呑む気分が高まりますな!


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【蝦蛄】
マーズランキング8位(←漫画再開しないっすね...復帰切に願う!)
強き者には身が詰まるのが定説。始まりの肴に相応しいのです。


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ちょっと虫に見えてしまうグロテスクさもありますが、よく見れば美味そうです(きっとそうだ)
背ビレの皮をテイク・オフ=剥いて引き締まった身を甘酢で一差し...そこに熱燗を合わせれば至福の一時。名古屋に来て良かった(感涙)
これ無限に食べれそうで怖いです!


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【蛸】
刺身のお造りで、文句ない鮮度と柔らかさ。冷たい足の歯応えと旨味は熱い酒で更に美味しく。
因みに...煮ダコもあり其方が美味そうだったのに食べ損ねたのが心残り。
あれ美味そうだったなあ。


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【???】
多分...貝類だと推測、何だろ?食感としては固い白はんぺん?!でもすり身と言うよりは身が引き締まった魚の白身と言うべきか?とにかく美味いのである。


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これに若干の粘り気を有する葱に青味が美味い胡瓜、大根おろし少々にポン酢を合わせる。ねぎぬたっぽさも加わりこれまた更なる美味さへ!正体不明を解明する為にもまた食べたいね!


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【海鼠】
コリコリのナマコはちょっと小さいのが食べ易い。海の味満載でちとキツいか?


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キツい=これで正解!葱や大根おろしそして醤油ダレが効果的な中和性で引き立ちます。当然熱燗で更に和らげば風味が立つと言う事。ちびちびかじるには最良ですね!


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【煮穴子】
ちょっと関西風じゃない?自分が暮らす関東では濃い目のタレがつけてあるけど、タレ無しの煮た状態で提供されるのは西側の特徴かなと?


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けっこう甘口だけど穴子の風味も負けじ。海産物甘菓子ですな!
このサイズでちょこっと摘めるのが嬉しいねえ。


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【板わさ】
蕎麦屋の定番ですが、こうしてお造りモノとして陳列されていると...美味しく見栄えてしまい、ついつい手が延びてしまった。胡瓜と生山葵が粋に決まる居酒屋姿。


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ずっしりとした厚身にこんがり焼き目、それも焦がしを感じさせない味でした。醤油と山葵のキレが冴える板わさで腹がパンパンに!


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風情があって良い所ですね...ちょっとガヤガヤしてますけど、料理が美味しいので集中出来る古風な雰囲気に飲まれ身を任せ癒されました。



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腹一杯で酔いもぼちぼち気持ち良く、身体を整えてさあ呑み再開だ!と行きたいですけど、何せ人気なので待ち客も多い。一人者がこの聖域なる酒場の席に座わり拝めるには時間が限られている。
名残惜しいが席を譲り御暇しました。
また来よう。次回はちょっと客が引けた閉店前とかの静かな時間を狙ってみようか?でもこの繁盛店に静かな時間は在るのだろうか?来れば分かるさ。