熱烈的アルビレックス Maximum

試合開始からやる気は見える。
でも基本は鈴木サッカー。
パス主体なのだが、ゴールへの迷走は変わらない。

特にターレスの使い方。
元々この選手はFWというにはあまりにも融通が利かない。
目の前で彼を中心に見ていた。
敵陣で何度も相手ラインの中央でボールをもらおうとする。
それはいいのだが、タイミングが悪く味方が素直にボールを出せない。
そしてついにはイライラして周りが見えなくなり、タイミングがずれ肝心なところでオフサイドになる図式。
あー、この選手は2列目だよなーと。
しかし２列目にはいてほしい選手が目白押し。
河田を２列目で使わなきゃならんほど。(自虐)


しかし攻撃のたびにこの栃木の１９番は効いてたな。
高さでは敵わなかった。

片渕ヘッドのサッカーにはこれといった形がない。
長年、いろいろな監督の下でヘッドをやっていた弊害なのか、前監督のサッカーをベースに自分の考えを混ぜるパターン。
ベースが駄目だから変わったんだけどなと、改めて感じる。


河田も一人ではどうしようもない。
周りの連動が遅く、孤立していた。
ボールを奪っても囲まれて絡めとられる。
動きは悪くないのだけど、もう2-3m前でプレーできないジレンマ。


この試合のクロスの精度はいつもと同じ。
だが竹重の反応が良く、ゴールの匂いさえしなかった。
そしてやはりアルビにはこのパターンが一番合うし、スタジアムが沸く。

再三仕掛けていた達也。
アルビに足りないのはドリブラー。
汗をかいてナンボなんですよ。
イニエスタしかり、トーレスしかり、自分で持っていくしゴール前で汗をかく。
今アルビにそんな選手いません。
事あるごとにパスって。
しかも精度が悪いのに。
逆にあっという間に攻守逆転でピンチ。


この場面、タイキも小川ももっとワイドに前で河田のフォローしないと。
河田も自分から行く気が強くて渡さないけど、その周りのフォロープレーが多くなればスペースは空くのだ。
もっと早く。

失点場面はクリアボールが相手にわたりそこでイチかバチか打たれたシュートが、尽くDFの股下を抜けたもの。
そして混戦からこぼれたボールを詰め切れずシュートを打たれたもの。
最後は安田のいらんプレー。(最低です)
相手のクロスが流れ、後ろに誰もいないのにエリア内で肩を出してボールを受けようとし、これがハンドの判定。
無理して止めなくてもよかったと思うのだが、その前に自分でPK決められなかったその数分後だった。


もうこの試合のMBP(モスト・バッド・プレーヤー)は安田しかいなくなったでしょ。
PKを決めていれば同点の芽はあった。

こんなもんかな。
原は失意のまま代表旅行。
また選手が入れ替わってのゲームが続く。
監督も変わるので(誰が着任するかはもう決まっているのだが)、戦略も変わる。
劇的に変えて、できれば来年の下地にしてもらいたいが、その前にJ3降格だけは阻止するサッカーしてもらわないと。

こんな状況下での試合なのに、新潟まつりやってんのに、せっかくのお盆休みなのに、スタジアムには15,000人も入った。
どんだけアルビサポはドMなのか。
試合後のあいさつ回りで、キレてたワタシの横にいた若い兄ちゃん連中(S席のまったりゾーン)が必死に
「次だ次! 俺たちは応援してるからな。小川、安田、がんばれ。大谷、下向くな。」
と声をかける。

若いなぁ。
現状が見えているけど、それでも望みを捨てないこの若さ。
アルビ弱すぎ、とか言いながら凝りもせずスタジアム通いをやめない。
そしてあの声量。
この子らがいる限り、これ以下には落ちないんだろうな(観客数とか)と思った。

どーかしてます。アルビサポは。
確かに３点目入れられて、続々と客は帰って行ったがそれでもアルビの試合は見るのだな。
出来の悪い子供ほどかわいいのだ。
まあ長い目で見てあげるしかないけど、しっかり改善はしろよなと。

J2第２位の資産持ちのチームがJ3に落ちてオフの話題を独占するか、ギリギリ残留を果たすか。
ワタシらはついていくしかないので。

新しい監督さん、その辺りのサポの心情をしっかり受け止めて慎重にやってもらいたい。

もう今年、ホームでの勝利は見られないのかもね。
宝くじと一緒か。
行かなきゃ勝利は見れない、行っても見れない・・・。

*試合後、妙にサバサバしていた選手たち。
　自分たちもわかっているのだ。こんなサッカーやってたらアカンと。でも掴みかけているものはある。
　早く便秘が治ると良いね。
　そのためにも、一生懸命走ることです。まだ、足止まってんぞ。