お盆休みに
悲しいニュースが報じられました。
ウスペンスキーさんが亡くなりました。
ウスペンスキーさん?
はぁ?
と思ったあなた。
あなたも、きっとご存じのはず。
ウスペンスキーさんは
かの「チェブラ-シュカ」の原作者です。
↑チェブラーシカ
おそらく日本で最も有名な、最も愛されている
ロシア生まれのキャラクターといっても過言ではない、
その作者が亡くなってしまいました。
エドゥアルド・ウスペンスキーさん(ソ連の人気アニメ、チェブラーシカの原作者)ロシアメディアによると14日死去、80歳。
37年モスクワ郊外生まれ。モスクワ航空大学在学中に詩や風刺を壁新聞に掲載するようになり、卒業後は児童文学作家などで活躍した。大きな耳の架空の動物チェブラーシカは、66年の童話「ワニのゲーナとおともだち」で脇役として初登場。人形アニメ映画(ロマン・カチャーノフ監督)が、日本でも子どもや若い女性を中心に人気を集め、絵本がシリーズで出版されたり、テレビアニメが放送されたりした。10年には中村誠監督が27年ぶりに新作を映画化した。スポーツのロシア代表チームのマスコットにもなったが、作者は、共産主義への賛美が求められた時代に、政治抜きの世界を描きたかったという。(モスクワ)(「朝日新聞デジタル」)
日本でも大人気のチェブラーシカですが
実は切ない物語に感じるのは
私だけでしょうか。
箱詰めになってたどり着いた
チェブラーシカはもちろん、
相棒ゲーナも孤独です。
ゲーナの「友達募集」の張り紙で
知り合うという設定だったかと。
2人にいじわるをするおばあさんも
意地悪というより、かまってほしいという、
孤独なキャラクターたちの物語のように見えます。
ロシア語の授業でアニメを使うことがあって
今のロシア語講座ではこれを見てます↓
(ヒョードルおじさんと猫のマトロースキン)
野良猫マトロースキンを拾ったヒョードル少年
(なぜ「おじさん」と自称するのか不明)。
自宅で飼うことを母に反対され、家出して旅に出る……
という話(授業ではまだそこまで)ですが、
これまた、そこはかとない切なさが漂います。
月から落ちてきた子どもが
地球で言葉を学んでいく教育用アニメ?
лунтик (ルンチク)も
巨匠ユーリ・ノルシュテインの作品も切ないです。
日本のアニメとはひと味違ったこのテイスト。
「切なさ」が日本人に合うかもしれませんし、
ロシア人の国民性を知る一助になるかもしれません。
最近のロシアのアニメはわかりませんが
無条件に笑えて、明るい
Маша и Медведь (マーシャと熊)
は、そういう意味で
ロシアっぽくない作品かもしれません。
(マーシャって、どことなく
チコちゃんに似てません?笑)
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