ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

バスで行く「奥の細道」(その16)  ( 「青葉城(仙台城)」: 宮城県 ) 2018.3.14


(写真は、青葉城の傍にある伊達政宗の霊廟・瑞鳳殿)   


私達のバスツアーは、上の写真の「青葉城」(仙台城)の
石垣沿いの本丸への急な坂道を上って行きます。

そして、青葉城の本丸の脇にある下の写真の本丸会館で

遅めの昼食をとります。


「青葉城」は、仙台の城下町を見下ろす青葉山(標高
約200メートル)の丘陵に、伊達政宗が築いた大規模な
平山城です。

1601年、伊達政宗は、家康の許可を得て、仙台城の築城を
開始しました。
青葉城は、北と東に広瀬川の本流を、南に支流の谷口渓谷の
深い断崖を、そして西には道もない山林が続く天然の要塞
です。
本丸だけで、東西243メートル、南北265メートルという
壮大なスケールの城です。

次頁の写真は、本丸に建つ有名な観光スポットの伊達政宗
の銅像です。



(重臣屋敷の配置面)
政宗は、広瀬川一帯に重臣屋敷を配し、芭蕉の辻を中心
とする奥州街道沿いに町人町を発展させました。

上の写真は、本丸跡です。
以前に来た時には、この様に綺麗に整備されていなかった
ような気がします。

写真は、本丸からの仙台市内の眺めです。
(「奥の細道」の仙台市内の記述については、「バスで行く
奥の細道・その12:宮城野」
を見てね。)
戦前には、青葉城には、大手門、脇櫓、巽門などが残って
いましたが、仙台空襲の際にすべて焼失してしまいました。
現在は、”江戸切”と呼ばれる「高石垣」等が残るのみで、
残念ながら、石垣以外には見るべきものがほとんどあり
ません。

なお、東日本大震災では、その石垣も崩れるなど被害を
受けましたが、現在は、すでに修復されています。

本丸会館の隣の青葉城資料館を覗いてみると、青葉城の
ジオラマ模型があり、城の復元CGの映像を流していました。(700円)

昼食の後、バスツアーは、青葉城の近くの「瑞鳳殿」
(ずいほうでん)へ向かいます。


「瑞鳳殿」は、1637年に造営された伊達政宗の霊廟です。




静かな風情の石段の奥にある霊廟は、桃山文化の特色が
色濃く反映されています。


霊廟は、空襲で一度焼失したものの、1979年に再建され
ました。




再建に先立って行われた発掘調査では、墓室から伊達政宗
の遺骨や甲冑などが見つかりました。
正宗は、70歳で病没したにも拘わらず、彼の頭髪が黒々
として残っていたので、当時大きな話題になりました。
驚き!

(9代藩主の墓)


(殉死した家臣・陪臣の宝篋印塔)




瑞鳳殿を出たバスツアーは、次に、仙台市の北部にある
「仙台東照宮」へ向かいます。

仙台東照宮は、青葉城から離れた仙台市の北部にあります。

仙台東照宮は、1654年、2代藩主・伊達忠宗が創建した
徳川家康を祀る神社です。

1591年、徳川家康が、この地方の一揆を鎮圧して江戸へ

帰る途中、正宗の案内で泊まったのがこの地だったので、

ここに「仙台東照宮」が建てられたのだそうです。



当時は、諸大名が競って、徳川家康を祀る東照宮を勧請して
おり、このときのものが全国に508社もあるそうです。

芭蕉は、俳人・三千風の弟子の加右衛門の案内で、仙台市内の
薬師堂、榴岡天満宮などの歌枕の地を見物したあとで、ここ
「仙台東照宮」を訪れています。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

ウォーク更家
暑中見舞い、ありがとうございます。
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
暑中見舞いをありがとうございました。

いつも丁寧なコメントをありがとうございます。

さとう宗幸の青葉城恋唄、大ヒットしましたね、懐かしいです。
バスが仙台市に入り、広瀬川を渡るときに、ああ、これが歌で有名な川なんだ、と思いました。

ええ、青葉城は、仙台の市街地が見渡せるよいロケーションですね。

そうですよね、新幹線で中尊寺観光に行くと、仙台が起点になりますよね。
もののはじめのiina
暑中お見舞い申し上げます
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/537f18838a380c80c472dcedab31766d
  広瀬川流れる岸辺 想い出は 帰らず
  早瀬踊る光に 揺れていた君の瞳
  時はめぐり また夏が来て
  あの日と同じ 流れの 岸
  瀬音ゆかしき.社の都
  あのひとはもういない

さとう宗幸が歌う「青葉城恋唄」でした。
中尊寺を観光したときに仙台を通りましたが、寄れなかったですから今度は訪ねたいです。

青葉城は高台にありますから眺めもよくて好いですね。

ウォーク更家
伊達政宗の霊廟
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
ええ、地方大名とは思えない、別格の威厳があり、想像以上に煌びやかで、さすが政宗の霊廟、という感じでした。

この地方を旅行していると、政宗に滅ぼされた○○氏の△△城跡みたいのがやたらと多く、当時の、東北地方における政宗の圧倒的な底力を感じました。
コスモタイガー
伊達政宗
https://blog.goo.ne.jp/cosmotiger_1968
さすが政宗公!
瑞鳳殿、なんと煌びやかな!
仙台にもいずれのんびり行ってみたいものです。
ウォーク更家
青葉城も100名城
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
そうでしたか、仙台城も100名城でしたか。

石垣と本丸跡の礎石しか見るべきものがないので、淋しい100名城でした。

わざわざ仙台城見物に行かれるのなら、お城の直ぐ近くにある伊達政宗の霊廟・瑞鳳殿とセットで見学するのがお勧めです。
こもよみこもち
こんばんは。
https://blogs.yahoo.co.jp/ya3249
伊達政宗像は記憶がありますが、他はまったく憶えてないです。
ここも100名城の1つなので、再訪したいものです。
ウォーク更家
仙台の浦霞の取水所
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
残念ながら、銘酒「浦霞」の取水場所へは行きませんでした。

バスツアーの良いところは、奥の細道のポイントを漏らさず回れるということですが、悪いところは、個人的に立ち寄りたいと思う場所があっても、団体行動のために立ち寄ることが出来ないことです。
hide-san
仙台の
https://blog.goo.ne.jp/hidebach/
青葉城へ行く途中に仙台の銘酒「浦霞」の取水場所があったと思いますが、ご覧になりましたか?
最もお酒に興味のない人は素通りしてしまいます。
美味しい日本酒です。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「街道歩き」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事