MR-SラリーカーSPEC公開⑦パワートレイン、オイル | ラリーというスポーツを精一杯楽しみたいのです

ラリーというスポーツを精一杯楽しみたいのです

ラリーを始めてみたい人の道しるべになれば幸いです。

パワートレインと言うと
エンジン、吸排気系、ミッション、デファレンシャルギアなどですね。
基本的にはノーマルです。
カバーを金色に塗ってる位です(笑)
と、言うのは冗談ですが、ラリーの場合エンジンを2ZZに変えたり、ターボ付けたり出来ないので1ZZのノーマルエンジンをいかに調子良くするか?に成ってきます。
何てったって、まずはオイル。
エステル系の良いオイルを使います。
オイルは固い軟らかいだけでは有りません。
金属にどれだけまとわりついて、せん断力に耐えるのか?圧力に対してどれだけ耐えるのか?熱に対してどれだけ粘度が下がるのか?
など、良く考えて選びます。可能ならオイルメーカーの詳しい方に聞けると良いオイルを選べる様に成ります。
はっきり言って、チューニングパーツレベルの差が有ります。多分数馬力変わります。
ちなみに、MR-Sはオイルの減りが早いとか良く聞きます。
それは油膜の薄いオイルで、ガソリンが混ざってしまい、更にシャバシャバに成って燃えてしまっているか、そういった状態で長く乗ってしまって、シリンダーが磨耗して隙間が出来てしまっているか、だと考えられます。
磨耗してしまったエンジンをそのまま使い続けるとパワー出ないばかりか、壊れます。そりゃそーだ。
少し古いエンジンには隙間を埋める添加材をお薦めしています。
「WAKO'sのクイックリフレッシュRF」
私が使っているミステリックパワーと同じ様な効果が得られると思います。今度のオイル交換で試してみます。
圧縮圧力が戻り、フリクション(摩擦抵抗)が減る様な効果を期待します。
新しいオイルにブレンドして入れちゃいます。

エアクリーナーとエアフロセンサーも点検&整備が
必要で定期的に空けて見ています。
特別な部品を使わなくても、基本的な整備がしっかり出来ているだけでも、結構速く成ります。
と言うか、チューニングパーツ付けても、基本的な整備が出来て無かったら、パワー出ないし遅いし壊れる(T_T)

排気系はTRDのハイレスポンスマフラーを使っています。
音云々よりも、中回転領域のトルクが太めに成るのに重点をおいています。

エンジンマネジメントコンピューターはフルコンタイプのパワー◯◯とか試しましたが、僕には上手に使えず純正コンピューターに戻しました。
高回転付近はパワー◯◯が良かったですが、山道を走るには中回転域が重要で、その辺はノーマルコンピューターが抜群に滑らかでパワー&トルクが出ていると感じました。お金掛かってるのであきらめ切れず、何度かフルコンタイプを付け替えて試しましたが、やっぱりノーマルが良かった。
自動車メーカーの開発技術力をなめちゃいけませんね。本当に時間とお金掛けて開発されたコンピューターです。

クラッチはEXEDYの強化カバーに同じくEXEDYのノーマル互換クラッチを使って居ます。
1ZZ程度のパワーならよほど荒い運転をする人で無ければこれで充分なはずです。
ミッションは、ランクスの6速ミッションを換装。
素晴らしいクロスミッションに成りました。
純正ギアですので、音も静かで違和感が無く壊れても中古が見つかりやすいです。ってかこれだけラリー戦っても壊れて無い。
デファレンシャルギアはCUSCOのワンウェイです。
アクセルオフで唐突な動きが出ないようにしたいですね。この辺は走り方の好みが別れると思いますが、山道を速く走るMR乗りはだいたい、イニシャルトルクは低く、アクセルオンの時だけ滑らかに利いてほしいと。
効き始めのフィーリングが重要で、これもミッションオイルの選択で、ある程度調整できます。
油膜の厚目なものならマイルドに、薄めなものならソリッドに利いて来ます。
私は、ミッションの入りにも影響するのでマイルドにきく油膜厚目なオイルを使っています。

オイルは本当に重要です。
缶に書いてある数字だけで選ぶのはちょっと残念で、こだわって試して選んでみてはいかがでしょうか。

まぁ、ヒルクライムで登り坂がきついパワー勝負のステージでは正直申しましてもうちょいパワフル欲しい(^_^ゞ