出会いと言うか、他の何万、何十万の先輩ファン同様、
布袋さんのギターやライブパフォーマンスに惹かれた、
そして2017年の今更夢中になったニワカおばさん、
というだけに過ぎず、
大した価値のある話ではないのですが。
CDやyoutubeで、その前から、思っていたよりきれいな人だなと思っていたのですが、
最初にきちんと観たのがBDの『 Maximum Emotion Tour ～The Best for the Future～ 』
この衝撃は以前にも書いたので省略しますが、
ガーンと撃たれる感じではなく、じわじわと、
心の中に優しい仄かな光が灯るようなそんな感覚でした。
この感じが生まれて初めてでとても面白く、楽しかった。
光って見たことがないわけではないんですよ。
そこまで大袈裟な話ではありません・・・。
フェルメールも好きだし、ヒムロックも好きだし、幼稚園で出会う他のママさんとか、職場で出会った女性とかきれいだな、素敵だなと思うし。
でもそれは、暗く狭いゴミに地下室または独房の天窓から光を観察しているだけにすぎない淋しさもあったことは事実です。
義母ちゃんや夫、生涯で出会った友人のようにときどき、地下室自体を開いて連れ出して光を見せてくれた人もいました。
でも、その部屋に光を灯してくれたのは布袋さんただひとりです。
私のような者がそんなことを言うのは、
気味が悪く、布袋さんにとってもある種よくない、と思っていたのですが、
布袋さんが光を見せてくれるアーティストであることは、
あのズッケロさんも仰っていたので、
言ってもいいかなと思います。
それは私の個人的な事情とは一切関係なく、
布袋さんが天才だから、という理由であることにほっとしました。
布袋さんの魅力って私のような新参で、音楽センス0のおばさんにはとても語りきれるものではありませんが、
それですら語りきれないほどあります。
布袋さんの大きな魅力のひとつは直接性にあるのかもしれません。
直接体に響くビートとか、やさしくきれいなメロディーや歌詞、ダイナミックで美しいステージアクション。
常に甘辛ミックスというか、いろんなニュアンスを含んでいるところも好きです。
控えめに耽美なところがまた最高です、控えめってところがツボです。
文章下手ですみません。
この辺は諸先輩ファンに託します。
なんでそう思ったのかというと、布袋さんのライブパフォーマンスを見ていたら、
「布袋さんって常人では想像もつかないレベルで、正直で嘘が下手（つかないとは言いません）なんだろうなあ・・・」
と感じたからです。
50歳を超えてあのパフォーマンスって、誠実な人じゃないと実現しませんよね。
個人的に一番とまどったしうれしかったことは、
私は地面に開いた穴や出来の悪いロボットではなく、
美しいものを美しいと感じたりすることの出来るふつうの人間なんだと布袋さんがはじめて教えてくれたことです。
前項でも述べたように、アーティストに人間性とか性格とか求めたことないです。歴代お気に入りアーティストの誕生日すら知りませんでした。
友達になりたいわけでもないし、アイドル視したくないというか、
（している方に悪い感情や低い見方をしているわけではありません
私が、と考えると気持ち悪くなってしまうためです）
布袋さんに関しては初めて、人間性に強く興味を持ちました。
それで、『秘密』とか『THE BIBLE』とか、blogを読み漁ってしまったり・・・。
布袋さんってたぶん、
人生のほんの幼いころから、現在に至るまで何度も、
本当の悲劇には悪人がいない
という真実を知ってしまった人なのだろうなと考えます。
だから、あれだけ深い洞察力と底なしの優しさと高い実現力と突き抜けた純粋な美しさを持って生きてこられたのだと・・・。
考え方の幼い方は、悲劇の陰には必ず悪い奴がいると考えます。
私も30代までそうでした。
誰が悪い、これが悪い、そう思えば、現実はどうであれ精神的には勝敗がつきます。
しかし、本当は純粋な悪人なんてどこにもいなくて、
それぞれの自我がぶつかり合ったり、違う考え方が許せなかったり。
で、何が凄いって、音楽できちんと布袋さんの人としての美しさが表現できていることが凄いと思うのです。
たとえば
『DEAR MY LOVE』
新参の私には、この曲がどのような状況で書かれたものなのかわかりませんが、
これは人の一番美しい愛の瞬間を正確に記録した音楽だと思います。
愛って私にはわかりませんでしたが、
所有欲だとか、嫉妬だとか、支配欲とか虚栄心とか性欲とか
そういう余計な感情を一切廃して、
ただ相手の幸せを祈り、行動する瞬間だと思います。
ただし、最初から所有欲や嫉妬や支配欲や虚栄心って恋愛でも親子関係でも友情でもなくはないし、
人にとってはそれがいいスパイスだったりパワーの源だったりします。
それに最初からない人は、聖人か嘘つきかどちらかだと思います。
人の一番美しい瞬間を見てみたかった。
これは私のかつての夢で、とっくに忘れ去っていたものでした。
布袋さんは芸術家でパフォーマーですので、そのプロなので、ある意味では当然のことなのですが・・・。
何から何まで素敵・・・。
男性的な強さとか、キレも完璧で
音は哀愁を帯びてエモーショナルなのにベタベタ泣かなくてキレキレでさっぱりしているところが好きです。
歌詞も音楽の歌詞として完璧。
（歌詞の序盤で人の心を引き込んで、クライマックスでは率直な強い言葉でまっすぐ思いを伝えるところが好きで、
私はアスペなんでつい序盤から結論を言ってしまうので見習いたいです）
ダンスというかステージアクションもかっこいい。
去年初めて生で見たら、ダンスのキレは生で見ると更にキレて凄かったです。
ルックスも美しいですね。
衣装展で生でお衣装を見たら、187cmなのに、シャツとかパンツは私には入らそうな細さで、
あまりの美しさに驚くとともになんだか切なくなってしまいました。
そして、やっぱり人間性が美しすぎる・・・。
これは最近知ったのですが初めて今井美樹さんと出会ったときに、
布袋さんは美樹さんに、
「君は苦しんでいるように見える」
と仰ったそうです。
当時の美樹さんって、モデル、女優、歌手としてご活躍されていたとき。
ふつうの人は
「白いシャツがーって着てそうな」
あんたいいわねー、美女でスタイル抜群なのに芸術的才能に溢れ聡明でって目で見ていたと思うんですよ。
（本当はたくさんのものに恵まれた人ほど、その重さに苦しんでいる）
その美樹さんの苦悩を一瞬で見抜く深い洞察力と限りない優しさ。
布袋さんは絶対そのときは男女の仲になることなど想像せず、
ただ彼女を救いたいと思ったのでしょう。
布袋さんの清らかな美しさに出会ってから私は変わりました。
それまでは、子供は愛してはいるけど、
つい他の子と比べて客観視してしまったり・・・。
夫のこともつい生活上のあれやこれやで気持ちを考えてあげられなかったりしていたのですが、
ちゃんと相手優先に考えられるようになりました。（たぶん・・・）
うまくいかなかった母のことも、殴られた私より殴った母が一番苦しんでいたはずだと彼女優先に考えて、お見舞いにも行きました。
何より・・・楽しかった。
自分が地面に開いた穴や出来の悪いロボットではなく人の心を持った人間だと初めて知った。
美とは無縁の、美に見捨てられた半生だったのに、
花を見ても綺麗だし、
虹を見れば布袋さんを思い出す、
インスタグラムも楽しいし、
（物寂しいのでネットは好きでしたが怒りっぽい人や人のせいにする人、人を馬鹿にしていじめる事を娯楽としている人もたくさんで私もそれに引っ張られて加担している面もありましたが、
インスタって本当楽しくて心の優しいユーザーさんが多くて）
先輩女性布袋さんファンの真似をしてG柄ネイルとかやったりして。
あと、布袋さんを毎日見ていたら、何もしていないのに半年で5kg痩せました！マジ。布袋さんって美の神様か何かなのか！？
なんか、あやしい新興宗教の宣伝みたいですが、
それは違います。
私は布袋さんを神様視はしていません、人間くさいところがまたいいんです。
まあとにかく楽しかったですね。
ところが・・・（続く）
