NISAは投資の利益に対して非課税になる制度です
NISAという言葉をよく聞くようになったと思いますが、NISAは少額投資非課税制度のことで、投資をもっと一般に普及させるために導入されたものです。
年間120万円までの投資なら、そこから得られた利益に対しては課税対象にしません。
普通は株や国債に投資して得られた利益には約20%の税率が適用されますが、NISAはこの20%の税率をゼロにするという制度です。
NISAは貯蓄から投資へ!という政府からのメッセージでしょうか?
NISAは個人が積極的に投資にお金を貯蓄から投資に回して欲しいという政府の意図があるのでしょう。
貯蓄好きの日本人のお金をもっと投資に回して、経済を活性化させようというコンセプトです。
NISAは、税金の心配なく投資を始められることができる制度であるという点が最大のメリットです。
月に投資する額は最低で500円で、若いサラリーマンでも気軽に始められます。株や投資信託に投資して、そこからの値上がり益や配当金を得た場合でも税金を払わなくても良いというメリットがあります。
もう、銀行ではお金は増えません。増やすには何らかに投資するしかありません
銀行にお金を預けても、金利は0.1%に満たない現状があります。まぁ、増えないと考えた方がいいでしょうね。
2016年時点で有利と言われる定期預金でも0.3%程度でしょうか。定期預金ですらほとんど利息はないと考えて良いですね。
株による配当金はおよそ1%以上がほとんどで、なかには3%というものもあります。
その反面、投資には元本割れという事態が起こり得るというデメリットがあります。
投資した値段よりも株価が下落すれば、その分だけ損をします。投資した先の会社の経営状態が悪化することもあれば、最悪倒産することもあります。投資を海外に広げた場合には、相手国の経済状態に左右されます。
投資という行動にはこうしたデメリットもあるわけですね。
NISAは時限措置ですが、メリット・デメリットを考えて上手に使いましょう
また、NISAはあくまでも時限措置です。利用できるのは5年が限度で、延長しても10年です。
これからNISAの制度自体がどうなるか分かりませんが、現時点の制度では20年や30年という長期投資には向いていない面もあります。
こういったデメリットを考慮したうえでも非課税という制度はとても魅力的ですので、メリット・デメリットをきちんと理解した上でNISAを利用すべきかなと思っています。
いきなり、NISAに全額突っ込むというのはちょっと心配・・・という事であれば、通常の積立投資分とは別に、最初は1000円か5000円でも始めてみて、慣れてきたら120万円の非課税枠をフルに使うような投資を行ってもいいのかもしれません。
メリットだけではないということさえ覚えておけば、投資において数少ない優遇税制制度ですから上手く使うといいのではないでしょうか。