塩漬け株をどのように処理してポジ解消するか

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トレードをする上で塩漬け株は作ってはいけない、ということは、誰もが知っていることですが、頭では分かってはいても、塩漬け株を作ってしまうことはあると思います。

どういう流れで塩漬け株を作ってしまったかは、人それぞれだと思いますが、では、現在、塩漬け株が現実にあり、この塩漬けになった株をどうすればいいのか、その解消方法を考えてみましょう。


潔く損切してポジ解消

塩漬け株はずっと塩漬けていても配当がつかなければ、何も生みだしませんから、潔く損切して、その資金を別のことに使う、これが一番良い方法です。

ただ、それができるのなら、塩漬け株のまま今もあるわけない、そんな声が聞こえてきそうです。

では、現実的に塩漬け株を今すぐ損切りできない、そんな時はどうするかを考えましょう。


フルヘッジして他の銘柄で出した利益で評価損を少しずつ相殺していく

塩漬けた株が貸借銘柄であれば、とにかく、それ以上、損失がでないようにフルヘッジをして損益を固定しておき、他の銘柄のトレードで得た利益でヘッジで評価損を固定している分
を少しずつ減らしていく手があります。

塩漬け株を作った当時はトレードが下手だったとしても、現在、普通にトレードで利益を出せるのであれば、この方法はかなり有効です。

ただ、塩漬け株が貸借銘柄でなければ、この手は使えませんので、その場合は、塩漬け株の値動きとよく連動する他の銘柄を使って同じことをするしかないでしょう。

たとえば、塩漬けた株がマザーズ銘柄で、その銘柄が貸借銘柄でない場合、その塩漬けた株と同じセクターの他の貸借銘柄か、マザーズ先物を使ってヘッジすることができないか、考えてみるしかなさそうです。

塩漬け株の評価損を確定損になかなかできない場合、フルヘッジして少しずつ確定損の額をコントロールしながら、評価損を減らしていくのは大いにありだと思います。

そうすることにより、税金対策にもなりますしね。

ただ、このフルヘッジの方法はヘッジコストがかかるので、そのコスト以上に他の銘柄で利益を出し続けなければならず、それなりのプレッシャーがあります。

ただ、ヘッジに使う資金は、塩漬け株の現在の評価額の八掛けで(証券会社によってその割合は異なるかも)、ある程度まかなえるので、持ち出しのキャッシュはさほど要らないかもです。

さらには、ヘッジをかけるのに使っている売り玉が制度信用の場合、その返済期限がありますので、返済期限が近付くと、売り直しが必要となり、その際、評価損が確定損になることを
覚悟しなければなりません。

ところで、塩漬け株をフルヘッジしてしまうと、もし、ヘッジしてから上がってしまったら、せっかく上がったのに、損するではないかと思うのであれば、塩漬け株が貸借銘柄であれば、次のような手もあります。

塩漬け株の枚数以上にはヘッジをいれない

塩漬け株が貸借銘柄の場合、フルヘッジしてしまうと、ヘッジしてから上がってしまうと、せっかく上に戻したのに、その恩恵がないと思うのであれば、下げ方向への損失をある程度覚悟して、現物として持っている枚数以上にヘッジをしなければ、ヘッジしてから上に上がったとしても、上げの恩恵は受けることになります。

ただし、フルヘッジではありませんので、当然、ヘッジしてからも下がれば、下がった分、評価損が増えることになります。

このように現物として持っている枚数以上にヘッジをしなければ、ヘッジ後の上げによって評価損は減っていくことになります。

では、具体的にどのようにして、この方法で塩漬け株を解消していくかですが、その方法はいろいろです。

例えば、塩漬け株が1万株あったとしたら、今以上に損失が増えないように、ひとまず、5000株分ヘッジをします。

そして、ヘッジしてから、上に上がれば、さらに現物の枚数以上にならないように少しずつ売りをいれていきます。

もし、ヘッジとしていれた売り玉に含み益になるのが出てくれば、その売り玉を少しずつ利食いしていきます。

その際、最初にいれた5000株分の売り玉は必ず残すようにすれば、下げ方向への損失がある程度限定されます。

逆に、5000株の売り玉でヘッジした後も、さらに下がってしまった場合、即座にフルヘッジするか、さらなる下げ方向への損失を覚悟しながら、現物の枚数を超えないように少しずつ売りを追加していきます。

そして、下げがとまり、上に戻し始めたら、利がのった売り玉を最初にいれた5000株分は残すように少しずつ利食いしていきます。

この作業を繰り返すことにより、売りによる利益が積みあがっていきますので、その利益を使って、常にヘッジとして残している5000株で固定している評価損を相殺していけばよいです。

ここでは、5000株分、最初にヘッジする方法を書きましたが、その株数は5000株である必要はなく、1000株でも、7000株でもよく、今以上に下げないと判断するのであれば、上がるのを待って、少しずつ売りをいれていけばよいです。

また、最低限ある程度はヘッジの売り玉を残す例で説明しましたが、それすら、必要ないと判断すれば、売りをいれて、利がのった売り玉はすべて利食いしてもよく、その場合、また上がるのを待って、売り上がりをすればいいだけのことです。

そして、利益が積みあがれば、その利益で塩漬けの一部でもその時点で損切りすれば、少しずつではありますが、塩漬け株の枚数がへっていくことになります。

このような作業をすることにより、塩漬け株を解消することが可能ですが、この作業の前提としては、塩漬け株がある程度上に下に動いてくれないと話になりません。

つまり、よく仕手株などにみられる、ひと相場終われば、あとは、固定相場制のようにまったく動かなくなる株ではこの方法は使えません。

その場合は、潔く塩漬け株を損切りするか、損失を何らかの方法で固定しておき、他の銘柄での利益でもって少しずつポジ解消するほかありません。

ところで、塩漬けてる枚数以上に売りをいれてはだめなのかというと、そんなことはありません。

塩漬けになってるということは、買い値まで戻らないで長くいるということでしょうから、上に上がっても、また落ちてくることを繰り返しているのであれば、塩漬けている株数以上に売りをいれて、売りをいれてから利が乗った売り玉があれば、少しずつ利食いを繰り返し、また上がれば、また売りをいれてをひたすら繰り返すことが可能です。


いずれにしましても、塩漬け株をそのまま持っていても、どうにもならないと思えば、何らかの方法でポジを解消するしか明るい未来はありません。

大事なことは、塩漬け株による損失が今以上に増えないようにすることです。

その方法で一番良いのは、即座に損切りしてポジ解消することですね。

それができない場合、何らかの方法でヘッジしながら、ポジ解消を目指すしか手はないでしょう。

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